◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2012/10/13(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は軟調な一週間になってしまった。日経平均は8月上旬以来の8500円台だ。」

M「ああ。日経平均4日続落であり、今週は上げ知らずだった。TOPIXは昨日反発し
たが小幅であり、底打ち感は見られていない。」

T「今週はSQ週と言うことも影響しているようだ。それに絡んだ仕掛け的な先物
売りも見られていたし、外部要因も悪かった。」

M「そうだな。米国市場が今週は大きく下落した。米株は高値圏で粘っていたんだ
が、いよいよ調整色強めてきた格好だ。」

T「ここに来て企業決算への懸念が高まってきたことが要因だな。でも今回の決算
は悪いところが多いというのは以前から言われていたことだ。」

M「そうだな。米7-9月期決算は3年ぶりに前年同期比で減益見通しになると言われ
ていた。かなり前からな・・・。」

T「でも米国はQE3始めたことから、その効果への期待感が下値を支えていた面も
あるんだろうな。」

M「それもあるが、やはり今週になって世界経済減速懸念が改めて意識されてきた
と言うこともある。9日にはIMFが世界経済成長見通しを下方修正した。」

T「でも、ある程度は想定されていたことで驚くような事ではないだろ。」

M「ああ。ただこれにより、減速懸念を改めて意識させられたと言うことはあるだ
ろう。つまり、手仕舞いしようか迷っていた向きの背中を、IMFが押したと言えるか
もな。」

T「なるほど。まあ中にはIMFの経済見通しを元にポートフォリオ組んでいる機関
投資家などもいるようだしな・・・。」

M「ああ。下方修正されれば、その分株式などのリスク資産の保有比率を下げ、
その分安全資産へと振り分けるとかな・・。」

T「そうだな。」

M「それに企業決算に関しても、実際に決算発表始まって悪さを実感したという
こともあるだろう。」

T「確かに・・。今週更に下方修正なども出てきたからな。」

M「来週からは続々と米主力企業の決算発表が出てくるだけに、警戒が一気に高ま
ったようだ。」

T「まあ、事前に警戒高まれば高まるほど、アク抜けにはなりやすい。今週は事前
の警戒がいまいち高まっていなかっただけに、アク抜け的な動きは見られていない
が、来週そのような動きになるか注目だな。」

M「そうだな。期待したいモンだ。やはり米株が下げ止まらないと日本市場も懸念
続きだ。それでなくても日本独自の懸念もあるっていうのに・・・。」

T「中国だな。今週全く日中関係悪化状態に改善は見られなかった。逆に更に悪化
したようにも思える。」

M「ああ。中国は一歩も引く気がないことが今週実感したという向きも多いだろう。
海外勢には改めて日中関係悪化を懸念し、日本株を外してきている向きもいるかも
知れない。」

T「それに加えて、昨日のファストリソフトバンクの暴落だろ。主力級の銘柄が
これほど派手に下落すると、痛手を受ける投資家は多い。」

M「ああ。特にソフトバンクなんて、ある意味突発的な下落だからな。決算でもな
く突如出たニュースで売り込まれており、事前に警戒なんて出来やしない。」

T「それだけに被害受けた個人投資家も多いと見られている。ソフトバンク株は
個人投資家にも人気あり、結構資産株として保有している向きも多いようだし。」

M「ああ。それだけにソフトバンク株の暴落が、他の銘柄にも悪影響を及ぼすとの
警戒も強い。」

T「だろうな。損失補填で他の銘柄を売ってくる個人投資家だっていそうだし、
ソフトバンクを信用で買っていれば追証発生する恐れもある。」

M「またソフトバンクを担保株として、他の銘柄を目一杯信用買いしている向きだ
って当然、追証に繋がるだろう。」

T「それだけにソフトバンクの暴落は、単に同社株の下落だけでなく、他の銘柄へ
も悪影響を与える恐れがあるということだな。」

M「個人投資家人気高い銘柄などは要注意かもな。SNS株や、直近買われていた
バイオ株、それに直近IPOなども影響出てくる可能性がある。」

T「逆にチャンスだとみて、他の銘柄を売ってソフトバンクを買いに向かう個人
投資家だっていそうだ。」

M「確かにそれはあるかもな。結局、買収諦めました何て言えば、今の株価は天与
の買いと言えるだろうし・・。もちろん買収するとしても、買い場と見る向きもい
るが、不透明な面が多いだけに、すぐに株価が元に戻すとは考えにくい。」

T「まあ、昨日も結構押し目買い入れている向きも多いだろうし、来週更に下げて
いかなければ良いのだが・・・。」

M「そうだな。更に下げていくようだと押し目買い入れた個人投資家も痛手となる
し、更に他の銘柄への悪影響が出てくるという懸念もある。」

T「そういう面でも、来週のソフトバンク株動向は非常に注目される。」

M「ああ。それにやはり米国が来週下げ止まれるかが重要だな。企業決算も多く
経済指標も多い。」

T「やはり最大の注目はインテル決算だろうな。」

M「かなり警戒されているからな。ただインテル株は年初来安値更新し続けており
、まさに安値圏まで売り込まれている。それだけに決算でアク抜けという動きにな
れば、投資家心理にはプラスに働く。」

T「インテル決算で相場の流れが良くも悪くも変わることが多いだけに、期待した
いモンだな。」

M「ああ。注目だな。」