◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2012/11/17（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週はしっかりと反発した1週間だった。日経平均は先週から下げ続け、今週の
火曜日まで7日続落となっていた。」
Ｍ「ああ。それだけにある程度の反発は見込まれたが、ここまで戻してくるとはな
。」
Ｔ「そうだな。7日続落する前の水準に、殆ど戻してしまった格好だ。」
Ｍ「ああ。実質週末の二日間で戻したようなモンだ。日経平均はレンジ相場を続け
ているが、再びレンジ上限の方に戻してきた。」
Ｔ「きっかけは言うまでも無いが、衆院解散だ。14日の野田首相と安倍自民党総裁
の党首討論で、首相が週末にも解散を示唆したことがきっかけだ。」
Ｍ「その日のうちに、野田首相が示した解散条件を自民公明が飲むことで合意し、
16日解散がほぼ確定した。」
Ｔ「それにより、為替が急速に円安へと進行し、14日のナイトセッションでは日経
先物大幅高していた。」
Ｍ「ああ。でも、タイミング悪いことにその日の米国市場は180ドル以上も下落して
返ってきた。」
Ｔ「でも今思えば、それが良かったとの話もある。それにより、日本市場は寄り付
きがそれほど高くならなかった。あまり寄り付きから高くなると回転も利きにくい
だろうからな。」
Ｍ「寄り後は強かった。米株下落なんて忘れさせるように、その日は大きく上昇し
引けている。希に見る、米株との逆行高だ。」
Ｔ「その日の後場に安倍自民党総裁が、リップサービスしたことが上昇に拍車をか
けている。」
Ｍ「ああ。デフレ脱却に今まで以上に力を入れることを示し、日銀と政策協調して
大胆な金融緩和を行う事を示している。」
Ｔ「具体的にはインフレターゲットを設定し、その設定水準を2～3%程度にするよう
な事も言った。」
Ｍ「ああ。現状はインフレターゲットではなく、曖昧なメドとして1%としている状
況だ。これを明確に目標とし、2～3%ってんだから。しかも、それに達するまで無制
限で金融緩和を行うと・・。こりゃインパクトあるよな。」
Ｔ「だよな。何てったって無制限って言葉にマーケットは強く反応する。まさに魔
法の言葉だ。」
Ｍ「ああ。9月にECB総裁がその言葉を使ってからだな。その後には米FRBも無期限と
いう言葉を金融緩和に盛り込んでいる。」
Ｔ「これで緩和に消極的だと言われてきた日本も、欧米に肩を並べたと見られれば
良いのだが・・・。」
Ｍ「でも、日本の場合はまだ実際にそういう緩和策を打ち出したわけでも何でもな
い。」
Ｔ「だよな。単に期待先行に過ぎず、実際に安倍首相になったとしても、実行出来
るかは不透明だ。」
Ｍ「ああ。しかし、まだ総理になると決まった訳でもない人の発言でこれほど大き
く動くとはな。完全に市場は次期首相は安倍氏だと決めつけたようだ。まあ、濃厚
だけどな。」
Ｔ「問題は自民公明で過半数握れるかどうかだろうな。両党で過半握れず、大連立
政権となれば、例え安倍首相になったとしても、公言した大胆な金融緩和が本当に
出来るかどうか解らない。」
Ｍ「でも、基本的に政府は積極緩和には皆賛成だろう。問題は日銀が政府の望むよ
うな大胆な緩和策打ち出せるかどうかだな。」
Ｔ「出来なきゃ、日銀法改正という手を使うしかない。いずれにしろ白川日銀総裁
の任期は来年4月までだ。」
Ｍ「ああ。でも安倍自民党総裁は、日銀総裁交代を待っている暇はないと発言して
おり、その前に大胆な追加緩和を打ち出す意向なんだろう。」
Ｔ「今回の安倍自民党総裁のリップサービスが、単なる口だけで終わりそうだと市
場に思われれば、一転して巻き戻しの動きになりそうで怖いけどな。」
Ｍ「そういう意味では、来週の日銀金融政策決定会合は注目かもな。今回の会合で
は金融政策は現状維持が濃厚だが、安倍自民党総裁の発言に関して、白川日銀総裁
が何か言うかどうか・・。」
Ｔ「まさか、そんな事は出来ないなんて真っ向から否定するような発言するとは思
えないが・・・。」
Ｍ「ああ。でも多少なりとも否定的な意見述べるようだと嫌気される恐れもあるだ
けに、注意は必要だろう。」
Ｔ「そうだな。週末にかけて随分と上昇しており、主力株に海外勢の実弾買いも入
っているようだからな。失望となれば、反動が恐ろしい。」
Ｍ「まあ、日銀が変なこと言わない限り、暫くは海外勢の買いも続きそうだけどな
。単純に買い戻しだけでなく、新規買いも主力株に見られているだけに、そういう
向きがドテンして即売りに回るなんて事は考えにくい。」
Ｔ「だよな。今まで日本株は蚊帳の外だっただけに、これを機に海外勢の買いが来
週以降も続いていけば面白い。」
Ｍ「解散から選挙投票日まで株価は上げるというアノマリーもあるから期待したい
モンだ。」
Ｔ「ああ。強気にもなりにくいと言えるが、少なくとも弱気になる状況ではなさそ
うだ。」
Ｍ「その通りだ。単なる一時的な買い戻しによる上昇だからなんて決めつけ、安易
に逆張り的にショートポジション取るのは結構リスキーかもな。」
Ｔ「とりあえず来週も海外勢の買いが続いていくか注目したい。期待したいモンだ
。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週はしっかりと反発した1週間だった。日経平均は先週から下げ続け、今週の
火曜日まで7日続落となっていた。」
Ｍ「ああ。それだけにある程度の反発は見込まれたが、ここまで戻してくるとはな
。」
Ｔ「そうだな。7日続落する前の水準に、殆ど戻してしまった格好だ。」
Ｍ「ああ。実質週末の二日間で戻したようなモンだ。日経平均はレンジ相場を続け
ているが、再びレンジ上限の方に戻してきた。」
Ｔ「きっかけは言うまでも無いが、衆院解散だ。14日の野田首相と安倍自民党総裁
の党首討論で、首相が週末にも解散を示唆したことがきっかけだ。」
Ｍ「その日のうちに、野田首相が示した解散条件を自民公明が飲むことで合意し、
16日解散がほぼ確定した。」
Ｔ「それにより、為替が急速に円安へと進行し、14日のナイトセッションでは日経
先物大幅高していた。」
Ｍ「ああ。でも、タイミング悪いことにその日の米国市場は180ドル以上も下落して
返ってきた。」
Ｔ「でも今思えば、それが良かったとの話もある。それにより、日本市場は寄り付
きがそれほど高くならなかった。あまり寄り付きから高くなると回転も利きにくい
だろうからな。」
Ｍ「寄り後は強かった。米株下落なんて忘れさせるように、その日は大きく上昇し
引けている。希に見る、米株との逆行高だ。」
Ｔ「その日の後場に安倍自民党総裁が、リップサービスしたことが上昇に拍車をか
けている。」
Ｍ「ああ。デフレ脱却に今まで以上に力を入れることを示し、日銀と政策協調して
大胆な金融緩和を行う事を示している。」
Ｔ「具体的にはインフレターゲットを設定し、その設定水準を2～3%程度にするよう
な事も言った。」
Ｍ「ああ。現状はインフレターゲットではなく、曖昧なメドとして1%としている状
況だ。これを明確に目標とし、2～3%ってんだから。しかも、それに達するまで無制
限で金融緩和を行うと・・。こりゃインパクトあるよな。」
Ｔ「だよな。何てったって無制限って言葉にマーケットは強く反応する。まさに魔
法の言葉だ。」
Ｍ「ああ。9月にECB総裁がその言葉を使ってからだな。その後には米FRBも無期限と
いう言葉を金融緩和に盛り込んでいる。」
Ｔ「これで緩和に消極的だと言われてきた日本も、欧米に肩を並べたと見られれば
良いのだが・・・。」
Ｍ「でも、日本の場合はまだ実際にそういう緩和策を打ち出したわけでも何でもな
い。」
Ｔ「だよな。単に期待先行に過ぎず、実際に安倍首相になったとしても、実行出来
るかは不透明だ。」
Ｍ「ああ。しかし、まだ総理になると決まった訳でもない人の発言でこれほど大き
く動くとはな。完全に市場は次期首相は安倍氏だと決めつけたようだ。まあ、濃厚
だけどな。」
Ｔ「問題は自民公明で過半数握れるかどうかだろうな。両党で過半握れず、大連立
政権となれば、例え安倍首相になったとしても、公言した大胆な金融緩和が本当に
出来るかどうか解らない。」
Ｍ「でも、基本的に政府は積極緩和には皆賛成だろう。問題は日銀が政府の望むよ
うな大胆な緩和策打ち出せるかどうかだな。」
Ｔ「出来なきゃ、日銀法改正という手を使うしかない。いずれにしろ白川日銀総裁
の任期は来年4月までだ。」
Ｍ「ああ。でも安倍自民党総裁は、日銀総裁交代を待っている暇はないと発言して
おり、その前に大胆な追加緩和を打ち出す意向なんだろう。」
Ｔ「今回の安倍自民党総裁のリップサービスが、単なる口だけで終わりそうだと市
場に思われれば、一転して巻き戻しの動きになりそうで怖いけどな。」
Ｍ「そういう意味では、来週の日銀金融政策決定会合は注目かもな。今回の会合で
は金融政策は現状維持が濃厚だが、安倍自民党総裁の発言に関して、白川日銀総裁
が何か言うかどうか・・。」
Ｔ「まさか、そんな事は出来ないなんて真っ向から否定するような発言するとは思
えないが・・・。」
Ｍ「ああ。でも多少なりとも否定的な意見述べるようだと嫌気される恐れもあるだ
けに、注意は必要だろう。」
Ｔ「そうだな。週末にかけて随分と上昇しており、主力株に海外勢の実弾買いも入
っているようだからな。失望となれば、反動が恐ろしい。」
Ｍ「まあ、日銀が変なこと言わない限り、暫くは海外勢の買いも続きそうだけどな
。単純に買い戻しだけでなく、新規買いも主力株に見られているだけに、そういう
向きがドテンして即売りに回るなんて事は考えにくい。」
Ｔ「だよな。今まで日本株は蚊帳の外だっただけに、これを機に海外勢の買いが来
週以降も続いていけば面白い。」
Ｍ「解散から選挙投票日まで株価は上げるというアノマリーもあるから期待したい
モンだ。」
Ｔ「ああ。強気にもなりにくいと言えるが、少なくとも弱気になる状況ではなさそ
うだ。」
Ｍ「その通りだ。単なる一時的な買い戻しによる上昇だからなんて決めつけ、安易
に逆張り的にショートポジション取るのは結構リスキーかもな。」
Ｔ「とりあえず来週も海外勢の買いが続いていくか注目したい。期待したいモンだ
。」
