◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2012/11/24(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本市場も引き続き好調な1週間となった。」

M「ああ。日経平均はあれよあれよと9300円台だからな。長く続いたレンジ相場の
上限も突破してきており、TOPIXはついに200日移動平均線を突破してきた。」

T「やはり解散から完全に流れが変わっている。単純に買い戻しという動きだけで
なく、実需の買いも入ってきたようだ。」

M「そうだな。先週の投資主体別売買動向見ると、海外勢は現物株は大幅な買い越
しだが、先物は売り越しとなっている。合算では買い越しだ。」

T「このことからも、先物主導の上昇でなく、現物株主導の上昇だと言えるだろう
。」

M「まあ、海外勢には現物株も結構空売りしていた向き多く、結局は買い戻しに過
ぎないといえるんだが、それだけでなかなかココまでは上げられない。」

T「だよな。個人投資家や国内機関投資家は基本的に売り越し基調だろうし、その
売りをこなしてココまで上げてきているんだ。当然、実需の買いも入っているとい
える。」

M「オイルマネーだとか、中長期資金の買いが観測されているし、いよいよ日本株
にも見直し買いが入ってきたと言うことだろう。」

T「何よりも為替が完全にトレンド転換しているからな。今までは中長期トレンド
円高方向だったということもあり、中長期資金にしてみれば、なかなか日本株
輸出株は買いにくい状況だった。」

M「ああ。それが円安方向へと大きく流れを変えてきたことから、日本の輸出企業
円高で苦しんでいた状況から、ようやく抜け出せそうだとの見方が強まり、だっ
たら今の水準は買いじゃんと言うことになったといえる。」

T「今まで海外勢からは、目を向けられなかっただけに、日本株を買っている海外
勢はまだまだ乏しい。本格的に日本株が買われてきたとなれば、海外勢の買い需要
はまだまだあるといえる。」

M「そうだな。そのうち、日本株の持たざるリスクが意識されてくれば、更に海外
勢の買いが期待できる。」

T「急ピッチな上昇なのは否めないが、こういう是正相場だと大きく下げることは
考えにくくなっている。急ピッチな上昇で上値追えなくなっても、下値は限定的に
なりそうだ。」

M「今週は米国市場も大きく反発してきたからな。先週までは米国株の弱さが重し
となっていた面もあるが、今週は追い風になっていた。」

T「やはり米国市場も底打ち感が見られてきたといえる。昨日もブラックフライデ
ーにより短縮取引だったにも関わらず、大幅上昇し引けていた。ダウは13000ドル
回復だ。」

M「ああ。クリスマス商戦が好調にスタートしたらしいからな。その期待もあるん
だろう。なんてったって、クリスマスまでの1ヶ月間で、年間の米小売売上高の3分
の1を稼ぎ出す。クリスマス商戦好調なら、米景気へ好影響を与えることになるから
な。」

T「だよな。米国の個人消費は米GDPの約7割占めるだけに、クリスマス商戦好調な
ら、米景気も好調だと言うことになる。」

M「小売大手のウォルマートがクリスマス商戦初日の来客数が過去最高になったと
発表した。これにより、一段とクリスマス商戦への期待感が強まり、昨晩の米国市
場では小売株が総じて買われている。」

T「それにギリシャ支援問題も、来週の26日に支援合意されるとの見方が強まり、
それも昨晩の米国市場では追い風になったようだな。」

M「ああ。それに昨晩発表されたドイツの経済指標が想定上回る数字となったこと
も好感されている。」

T「なんか、良い流れが来ている感じだよな。全体的に。」

M「ああ。流れが来ればそんなモンだ。好材料が次々と出てきたりする。逆に悪い
流れの時は、悪材料が次々と出てくるんだが・・。」

T「この調子だと、来週の日経平均は9500円到達する期待もありそうだ。大きく円
高へと進行する懸念要因が見当たらないし・・・。」

M「そうだな。ただ米国株も本格的に上げてきたとなると、海外勢の資金が米国株
へと流れていく可能性はある。それにより、日本株の海外勢の買いがひとまず落ち
着くということはありそうだ。」

T「まあ、実際にそうなって一服でもするようならば、良い買い場になると言うこ
ともあるしな。」

M「ああ。安倍自民党相場はまだ暫く続くことになりそうだ。」

T「そうだな。安倍自民党総裁が、強気な金融緩和策を言い続けている以上はな。


M「まあ、途中でトーンダウンするようだとやっかいだが、ここまで豪語した以上
、とりあえず選挙までは突き進むだろう。まあ、安倍自民党総裁がポカやらぬよう
期待したいモンだ。」

T「そうだな。期待したいモンだ。」