◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2013/02/16（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は日経平均週間ベースで微妙に上昇したものの、連想記録続けていたTOPIX
は14週ぶりに下落してしまった。」
Ｍ「連勝記録はストップか・・・。まあ仕方ない。今週は為替が円高へと進行した
事もあり日本株にも手仕舞い売りが目立っていたからな。」
Ｔ「そうだな。週末にG20会合を控えており要人発言などで結構為替が神経質な動き
になっていた。」
Ｍ「ああ。円安容認ともいえる海外の要人発言などもあったり、逆に円安批判とも
言える発言もあった。」
Ｔ「12日はG7緊急共同声明が出され、その解釈でゴタゴタもあったな。麻生財務相
は円安が容認されたみたいな解釈を述べたものの、匿名のG7当局者の発言として、
G7声明は誤解されて解釈されており、声明は円安を懸念したモノだとの報道もあっ
た。」
Ｍ「ああ。匿名っていってもワシントン発ということから、米国サイドからの発言
だったとの見方も強まり円買い戻しに繋がった。」
Ｔ「ただ次期日銀総裁候補の岩田一政氏が円の適正水準は90～100円だとの見解を示
したことや、ロシア財務次官がG20では日本には特別言及しない見通しだとの発言な
ども伝わり、円売り直される場面も見られている。」
Ｍ「そして昨日、日本時間の午後には次期日銀総裁は武藤氏を軸に調整なんて報道
があり、円高が一段と進行する場面も見られた。」
Ｔ「次期日銀総裁が武藤氏なら市場は失望するとの見方が多かったからな。」
Ｍ「ああ。候補者の中では、もっとも金融緩和に消極的だとの見方多い人物だから
な。」
Ｔ「それでも白川さんよりはハト派なんだろ。」
Ｍ「そうだが、武藤氏だと財務相OBということもあり、非伝統的な強力な緩和策に
は踏み切れないとの見方が多い。せいぜい現状の緩和策をちょっと強める程度の策
しか打ち出せないのではと見られている。」
Ｔ「それでは、とてもインフレターゲット2%達成は困難だと言うわけだな。」
Ｍ「ああ。あとは、安倍首相がどれだけケツを叩けるかによるだろうけどな。日銀
法改正などを切り札にして・・。」
Ｔ「まあ日銀人事に関してはまだ確定じゃないし、流動的であり、決めつけるのは
危険だけどな。」
Ｍ「そうだな。それが誰になるかによって、短期的に為替は大きく振らされるのは
間違いない。」
Ｔ「ただ昨日は円高進行したが、海外時間では急速に円安へと戻している。相変わ
らず不安定な展開だが、とりあえず円安へと戻したことは週明けの日本市場に追い
風になりそうだ。」
Ｍ「昨晩はラガルドIMF専務理事がユーロ高や円安を許容するような発言をしたこと
が円売りに繋がったようだ。ラガルドIMF専務理事は今までは円安へ批判的な姿勢だ
っただけに、昨晩の発言はインパクトがあったといえる。」
Ｔ「G20でも懸念されたような円安批判も出てこない可能性高い感じだしな。」
Ｍ「ただG20を無事通過できたとしても、再び円売りの流れ強まっていく考えるのは
安易だろう。投機筋は円売りポジションを縮小させており、手仕舞いに動いている
のは明らかだ。」
Ｔ「でも、手仕舞いしてきた投機筋多いとなれば、裏を返せば投機筋が再び円売り
に動いてくれば、円安余地もまだまだ出てくると言えるだろう。」
Ｍ「ただ果たして手仕舞いして、すぐに円売り直して来る向きがどれだけいるかだ
ろうな。今週は著名投資家ソロス氏のヘッジファンドが円売りで10億ドル程度の利
益を得たとの報道があった。」
Ｔ「ああ。昨年11月以降、円売りポジション取っていたようだな。確かソロス氏は
先月に円はまだ下げるなんて見解を示していたな。」
Ｍ「そうだな。それは結局ポジショントークだったわけだ。ただ問題は、このよう
な莫大な利益を得たということが明らかになったことだ。」
Ｔ「というと・・・。」
Ｍ「通常、ヘッジファンドが大きな利益を得たと言うことを明かすのは、既にポジ
ションをクローズした後だ。つまりソロス氏は既に円売りを手仕舞いしていると言
うわけだ。」
Ｔ「まあ、利益を得たって言うくらいだから当然手仕舞いしたと言うことなんだろ
うけど。」
Ｍ「ソロス氏のような著名投資家になると、彼の発言やポジション動向が直接市場
に影響を与えることは少なくない。つまり彼がポジションクローズしたとなれば、
それに追随して円売りをクローズしてくる向きも増えると言うわけだ。」
Ｔ「確かにそれはありそうだ。現に先月、ソロス氏が円はまだまだ売られるとの見
解を示したときには円売り材料になったからな。」
Ｍ「それに円売りで大きな利益を得たというのは何もソロス氏のファンドだけでは
ない。他にも円売りで儲けたというヘッジファンドが複数出てきており、それが明
らかになっている。」
Ｔ「つまり続々と円売りポジションを手仕舞いしているヘッジファンドが多いとい
うわけだな。」
Ｍ「そういうことだ。そう考えれば、ここから更に円安へと進行すると考えるのは
安易だろう。それに為替に大きな影響を与える可能性がある日銀人事だって不透明
だしな。」
Ｔ「次の焦点はそれだろうな。G20無事通過しても、それが決まらないことには、手
仕舞いしたヘッジファンドが再度円売りポジション取ってくるとは考えにくい。」
Ｍ「ああ。それが決まる前に意図的に手仕舞いに動いたとも考えれるしな。」
Ｔ「早ければ来週中にも安倍首相は次期日銀総裁を人選すると見られている。昨日
報じられたように武藤氏を人選するのか、それとも他の人を持ってくるのか・・。
非常に注目だな。」
Ｍ「そうだな。それによって短期的な相場動向が大きく変わる可能性もあるイベン
トだけに要注目だ。」
Ｔ「ああ。安倍首相には、日本市場にとって良い選択をしてくれるよう期待したい
モンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は日経平均週間ベースで微妙に上昇したものの、連想記録続けていたTOPIX
は14週ぶりに下落してしまった。」
Ｍ「連勝記録はストップか・・・。まあ仕方ない。今週は為替が円高へと進行した
事もあり日本株にも手仕舞い売りが目立っていたからな。」
Ｔ「そうだな。週末にG20会合を控えており要人発言などで結構為替が神経質な動き
になっていた。」
Ｍ「ああ。円安容認ともいえる海外の要人発言などもあったり、逆に円安批判とも
言える発言もあった。」
Ｔ「12日はG7緊急共同声明が出され、その解釈でゴタゴタもあったな。麻生財務相
は円安が容認されたみたいな解釈を述べたものの、匿名のG7当局者の発言として、
G7声明は誤解されて解釈されており、声明は円安を懸念したモノだとの報道もあっ
た。」
Ｍ「ああ。匿名っていってもワシントン発ということから、米国サイドからの発言
だったとの見方も強まり円買い戻しに繋がった。」
Ｔ「ただ次期日銀総裁候補の岩田一政氏が円の適正水準は90～100円だとの見解を示
したことや、ロシア財務次官がG20では日本には特別言及しない見通しだとの発言な
ども伝わり、円売り直される場面も見られている。」
Ｍ「そして昨日、日本時間の午後には次期日銀総裁は武藤氏を軸に調整なんて報道
があり、円高が一段と進行する場面も見られた。」
Ｔ「次期日銀総裁が武藤氏なら市場は失望するとの見方が多かったからな。」
Ｍ「ああ。候補者の中では、もっとも金融緩和に消極的だとの見方多い人物だから
な。」
Ｔ「それでも白川さんよりはハト派なんだろ。」
Ｍ「そうだが、武藤氏だと財務相OBということもあり、非伝統的な強力な緩和策に
は踏み切れないとの見方が多い。せいぜい現状の緩和策をちょっと強める程度の策
しか打ち出せないのではと見られている。」
Ｔ「それでは、とてもインフレターゲット2%達成は困難だと言うわけだな。」
Ｍ「ああ。あとは、安倍首相がどれだけケツを叩けるかによるだろうけどな。日銀
法改正などを切り札にして・・。」
Ｔ「まあ日銀人事に関してはまだ確定じゃないし、流動的であり、決めつけるのは
危険だけどな。」
Ｍ「そうだな。それが誰になるかによって、短期的に為替は大きく振らされるのは
間違いない。」
Ｔ「ただ昨日は円高進行したが、海外時間では急速に円安へと戻している。相変わ
らず不安定な展開だが、とりあえず円安へと戻したことは週明けの日本市場に追い
風になりそうだ。」
Ｍ「昨晩はラガルドIMF専務理事がユーロ高や円安を許容するような発言をしたこと
が円売りに繋がったようだ。ラガルドIMF専務理事は今までは円安へ批判的な姿勢だ
っただけに、昨晩の発言はインパクトがあったといえる。」
Ｔ「G20でも懸念されたような円安批判も出てこない可能性高い感じだしな。」
Ｍ「ただG20を無事通過できたとしても、再び円売りの流れ強まっていく考えるのは
安易だろう。投機筋は円売りポジションを縮小させており、手仕舞いに動いている
のは明らかだ。」
Ｔ「でも、手仕舞いしてきた投機筋多いとなれば、裏を返せば投機筋が再び円売り
に動いてくれば、円安余地もまだまだ出てくると言えるだろう。」
Ｍ「ただ果たして手仕舞いして、すぐに円売り直して来る向きがどれだけいるかだ
ろうな。今週は著名投資家ソロス氏のヘッジファンドが円売りで10億ドル程度の利
益を得たとの報道があった。」
Ｔ「ああ。昨年11月以降、円売りポジション取っていたようだな。確かソロス氏は
先月に円はまだ下げるなんて見解を示していたな。」
Ｍ「そうだな。それは結局ポジショントークだったわけだ。ただ問題は、このよう
な莫大な利益を得たということが明らかになったことだ。」
Ｔ「というと・・・。」
Ｍ「通常、ヘッジファンドが大きな利益を得たと言うことを明かすのは、既にポジ
ションをクローズした後だ。つまりソロス氏は既に円売りを手仕舞いしていると言
うわけだ。」
Ｔ「まあ、利益を得たって言うくらいだから当然手仕舞いしたと言うことなんだろ
うけど。」
Ｍ「ソロス氏のような著名投資家になると、彼の発言やポジション動向が直接市場
に影響を与えることは少なくない。つまり彼がポジションクローズしたとなれば、
それに追随して円売りをクローズしてくる向きも増えると言うわけだ。」
Ｔ「確かにそれはありそうだ。現に先月、ソロス氏が円はまだまだ売られるとの見
解を示したときには円売り材料になったからな。」
Ｍ「それに円売りで大きな利益を得たというのは何もソロス氏のファンドだけでは
ない。他にも円売りで儲けたというヘッジファンドが複数出てきており、それが明
らかになっている。」
Ｔ「つまり続々と円売りポジションを手仕舞いしているヘッジファンドが多いとい
うわけだな。」
Ｍ「そういうことだ。そう考えれば、ここから更に円安へと進行すると考えるのは
安易だろう。それに為替に大きな影響を与える可能性がある日銀人事だって不透明
だしな。」
Ｔ「次の焦点はそれだろうな。G20無事通過しても、それが決まらないことには、手
仕舞いしたヘッジファンドが再度円売りポジション取ってくるとは考えにくい。」
Ｍ「ああ。それが決まる前に意図的に手仕舞いに動いたとも考えれるしな。」
Ｔ「早ければ来週中にも安倍首相は次期日銀総裁を人選すると見られている。昨日
報じられたように武藤氏を人選するのか、それとも他の人を持ってくるのか・・。
非常に注目だな。」
Ｍ「そうだな。それによって短期的な相場動向が大きく変わる可能性もあるイベン
トだけに要注目だ。」
Ｔ「ああ。安倍首相には、日本市場にとって良い選択をしてくれるよう期待したい
モンだ。」
