◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2013/06/29（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週も不安定な展開だった。再度13000円割り込んだと思えば、週末にかけて買
われて終わってみれば、日経平均は今週も上昇した。」
Ｍ「ああ。これで週間ベースでは2週連続の上昇となり、先月下旬から始まった調整
局面で当然初めての事だ。」
Ｔ「そうだな。日経平均は4週連続で下落し、その後2週連続で上昇してきた。上値
抵抗線となっていた75日移動平均線も上抜いて、25日線も越えて週末を終えただけ
に、こりゃ底打ちした格好だろう。」
Ｍ「6月は13000円を挟んだ揉み合いが続いていたが、昨日の上昇でそれを上離れて
来た格好だからな。」
Ｔ「ああ。今週は上海市場が暴落したり、新興市場が暴落したりと、結構波乱要因
あったんだが、全体相場への影響は限定的だった。」
Ｍ「そうだな。心理的に悪化しただけに、日経平均やTOPIXが、もっと崩れても不思
議はなかったといえる。」
Ｔ「まあ、今週しっかりだったと言えるけど、結局は週末の木、金の上昇が全てだ
。その2日間で日経平均は800円以上も上昇しており、市場雰囲気をガラッと変えた
からな。」
Ｍ「ああ。例年6月末は上昇することが非常に多く、海外勢などからのドレッシング
買いが入りやすいと言うことが知られている。今年もその手の買いが幅広い銘柄に
しっかりと入ってきたということだろう。」
Ｔ「特に不動産、銀行の上昇がこの2日間強かったといえる。」
Ｍ「そうだな。大手不動産株やメガバンクなどには海外勢の持ち株比率が非常に高
い銘柄も多い。三井住友FG、三菱地所、三井不動産などは特に多く、海外勢の持ち
株比率40%を越えている。」
Ｔ「確かに・・。それだけ海外勢によるドレッシング買いが入りやすかったと言え
るのかもな。」
Ｍ「恐らくそうだろう。特に大手不動産株などは、いずれも5月末時点より下げてい
たし、前四半期である3月末より株価は下げていた。それをここ2日間の上昇により
、それらの水準をしっかり超えてきている。」
Ｔ「ファンド勢が成績を良く見せるために、6月末の株価を高くしたかったというわ
けだな。」
Ｍ「だろうな。当然好成績の方が、ファンドも今後資金を集めやすいだろうし、解
約も少なくなる。」
Ｔ「6月末は日本の場合、株主総会シーズンということもあって、持ち合い解消売り
や、機関投資家の売りも出にくくなる傾向があるからな。それにより株価を動かし
やすいという事もあるんだろう。」
Ｍ「当然あるだろうな。」
Ｔ「でも、そうなると来週から、そういった特需買いが無くなり、株主総会シーズ
ン終えた事で機関投資家の売りも出やすくなる。」
Ｍ「ああ。需給面に変化が出るのは確かだな。ただ改めて売られると言うことにも
ならないだろう。ここ2日間の上昇が全てドレッシング買いによるモノでもないわけ
だし、円安など買われる理由は他にもある。」
Ｔ「そうだな。日経平均やTOPIXは25日や75日線上抜いてきたんだし、それにより買
いやすさも強まったと言えるからな。」
Ｍ「また来週には投信設定も何本かあることから、新たな買い需要も発生する。」
Ｔ「ただ来週はイベント多いな。何よりも重要な経済指標が非常に多い。」
Ｍ「そうだな。国内では日銀短観、中国ではPMI、それに米国ではISM製造業景況指
数や週末の雇用統計など。欧州ではECB理事会が予定されている。」
Ｔ「なんか、もう一波乱ありそうな感じだ。」
Ｍ「昨日の米国市場では経済指標は良し悪しまちまちだった。ただFRBのスタイン理
事が9月のFOMCで量的緩和縮小を検討する可能性を示したことが重しとなった。」
Ｔ「まだまだ量的緩和縮小懸念に振り回される恐れはありそうだな。」
Ｍ「そうだな。懸念が強まったり、弱まったり、かなり不安定に投資家心理も変わ
りそうだ。経済指標などや要人発言によって・・・。」
Ｔ「もしかすれば来週末の米雇用統計で量的緩和縮小懸念の方向性を決定づける可
能性もあるかもな。」
Ｍ「ああ。前回みたいに、ちょうど良い結果となれば良いけどな。極端に強い数字
となれば、量的緩和縮小懸念が一気に強まるだろうし、悪ければそれはそれで嫌気
される。」
Ｔ「でも日本市場にしてみれば、強い数字になる方が円安になりやすいだけに、良
いのかも・・・。」
Ｍ「ただ米株が派手に売られれば、日本株は買われにくい。まあ円安が下支えには
なりそうだが・・・。」
Ｔ「結局、どう転んでも日本株には、そう派手に売り込まれる事にはならないのか
もな。」
Ｍ「ここに来て為替が円安基調になってきているというのが、やはり大きいだろう
。以前は、米量的緩和縮小懸念でリスクオフの動きとなれば、円は逆に買われてい
たからな。」
Ｔ「そうだな。再び円安基調になってきたというのは確かに大きい。昨晩の米国市
場はダウは反落してしまったが、為替がしっかりと円安へ進行している。恐らくス
タイン理事の発言が影響しているんだろうけど・・。」
Ｍ「その影響かシカゴ日経先物はしっかりとしているしな。来週も為替さえしっか
りしていれば、日本株もしっかりという期待は確かにありそうだ。」
Ｔ「そうだな。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週も不安定な展開だった。再度13000円割り込んだと思えば、週末にかけて買
われて終わってみれば、日経平均は今週も上昇した。」
Ｍ「ああ。これで週間ベースでは2週連続の上昇となり、先月下旬から始まった調整
局面で当然初めての事だ。」
Ｔ「そうだな。日経平均は4週連続で下落し、その後2週連続で上昇してきた。上値
抵抗線となっていた75日移動平均線も上抜いて、25日線も越えて週末を終えただけ
に、こりゃ底打ちした格好だろう。」
Ｍ「6月は13000円を挟んだ揉み合いが続いていたが、昨日の上昇でそれを上離れて
来た格好だからな。」
Ｔ「ああ。今週は上海市場が暴落したり、新興市場が暴落したりと、結構波乱要因
あったんだが、全体相場への影響は限定的だった。」
Ｍ「そうだな。心理的に悪化しただけに、日経平均やTOPIXが、もっと崩れても不思
議はなかったといえる。」
Ｔ「まあ、今週しっかりだったと言えるけど、結局は週末の木、金の上昇が全てだ
。その2日間で日経平均は800円以上も上昇しており、市場雰囲気をガラッと変えた
からな。」
Ｍ「ああ。例年6月末は上昇することが非常に多く、海外勢などからのドレッシング
買いが入りやすいと言うことが知られている。今年もその手の買いが幅広い銘柄に
しっかりと入ってきたということだろう。」
Ｔ「特に不動産、銀行の上昇がこの2日間強かったといえる。」
Ｍ「そうだな。大手不動産株やメガバンクなどには海外勢の持ち株比率が非常に高
い銘柄も多い。三井住友FG、三菱地所、三井不動産などは特に多く、海外勢の持ち
株比率40%を越えている。」
Ｔ「確かに・・。それだけ海外勢によるドレッシング買いが入りやすかったと言え
るのかもな。」
Ｍ「恐らくそうだろう。特に大手不動産株などは、いずれも5月末時点より下げてい
たし、前四半期である3月末より株価は下げていた。それをここ2日間の上昇により
、それらの水準をしっかり超えてきている。」
Ｔ「ファンド勢が成績を良く見せるために、6月末の株価を高くしたかったというわ
けだな。」
Ｍ「だろうな。当然好成績の方が、ファンドも今後資金を集めやすいだろうし、解
約も少なくなる。」
Ｔ「6月末は日本の場合、株主総会シーズンということもあって、持ち合い解消売り
や、機関投資家の売りも出にくくなる傾向があるからな。それにより株価を動かし
やすいという事もあるんだろう。」
Ｍ「当然あるだろうな。」
Ｔ「でも、そうなると来週から、そういった特需買いが無くなり、株主総会シーズ
ン終えた事で機関投資家の売りも出やすくなる。」
Ｍ「ああ。需給面に変化が出るのは確かだな。ただ改めて売られると言うことにも
ならないだろう。ここ2日間の上昇が全てドレッシング買いによるモノでもないわけ
だし、円安など買われる理由は他にもある。」
Ｔ「そうだな。日経平均やTOPIXは25日や75日線上抜いてきたんだし、それにより買
いやすさも強まったと言えるからな。」
Ｍ「また来週には投信設定も何本かあることから、新たな買い需要も発生する。」
Ｔ「ただ来週はイベント多いな。何よりも重要な経済指標が非常に多い。」
Ｍ「そうだな。国内では日銀短観、中国ではPMI、それに米国ではISM製造業景況指
数や週末の雇用統計など。欧州ではECB理事会が予定されている。」
Ｔ「なんか、もう一波乱ありそうな感じだ。」
Ｍ「昨日の米国市場では経済指標は良し悪しまちまちだった。ただFRBのスタイン理
事が9月のFOMCで量的緩和縮小を検討する可能性を示したことが重しとなった。」
Ｔ「まだまだ量的緩和縮小懸念に振り回される恐れはありそうだな。」
Ｍ「そうだな。懸念が強まったり、弱まったり、かなり不安定に投資家心理も変わ
りそうだ。経済指標などや要人発言によって・・・。」
Ｔ「もしかすれば来週末の米雇用統計で量的緩和縮小懸念の方向性を決定づける可
能性もあるかもな。」
Ｍ「ああ。前回みたいに、ちょうど良い結果となれば良いけどな。極端に強い数字
となれば、量的緩和縮小懸念が一気に強まるだろうし、悪ければそれはそれで嫌気
される。」
Ｔ「でも日本市場にしてみれば、強い数字になる方が円安になりやすいだけに、良
いのかも・・・。」
Ｍ「ただ米株が派手に売られれば、日本株は買われにくい。まあ円安が下支えには
なりそうだが・・・。」
Ｔ「結局、どう転んでも日本株には、そう派手に売り込まれる事にはならないのか
もな。」
Ｍ「ここに来て為替が円安基調になってきているというのが、やはり大きいだろう
。以前は、米量的緩和縮小懸念でリスクオフの動きとなれば、円は逆に買われてい
たからな。」
Ｔ「そうだな。再び円安基調になってきたというのは確かに大きい。昨晩の米国市
場はダウは反落してしまったが、為替がしっかりと円安へ進行している。恐らくス
タイン理事の発言が影響しているんだろうけど・・。」
Ｍ「その影響かシカゴ日経先物はしっかりとしているしな。来週も為替さえしっか
りしていれば、日本株もしっかりという期待は確かにありそうだ。」
Ｔ「そうだな。期待したいモンだ。」
