痴漢にされた話

もう昔の話になるが・・
通勤電車の中でNewtonという雑誌を読んでいた。
少し大きめの科学雑誌である。
隣には若いくて、ファッション雑誌から抜け出てきたような美人が居た。

おいらがページをめくるたびに彼女の肩にページが掛かったようで、時々こちらを睨んでいた・・
電車内はそれほど混んではいなかった。
「気になるなら、そちらへ一二歩動いたらどうですか?」と、おいらは言った。
それが間違いの元だった・・おいらが動くべきだった(^^;

彼女は烈火のごとく怒った!(`o´)
火病の様相をていしている..美しい容姿からは考えられない状況である・・
凄まじい剣幕で罵詈雑言を叫んでいる。(^^;
周りの乗客はおいらと彼女を残して、遠巻きに輪を作っている。

その女はおいらに掴みかからんと躙り寄って罵っている。
謝るべきであった(^^;
おいらは人様に頭を下げるのが大っ嫌いな性分だ。
それにあれほどの侮辱は受けたことが無い。

おいらはその女の肩の辺を突いて、遠ざけた(`o´)
そのとたん「痴漢だ、この男が私に痴漢をした!」
と、宣った。
な、何を言ってるんだ、この女は(^^;

次の停車駅でおいらはその女に下ろされた・・
ご丁寧に鉄道公安員が待ち構えていた。
ホームを公安員に引っ張られながら連行されるおいらを、車内から軽蔑の眼で見ている観客がいた。
若くて美人の女と、連行されるおっさん・・

これほど見事なマッチングはない(^^;
数分後、おいらは駅舎で事情聴取を受けていた。
女とおいらは別々に聴取された。
いくら説明しても信じてくれない・・

警察が向かっていると言う・・
おいらは逮捕されることを覚悟した...○rz
そのときである!
女が火病が起こした(`o´)

公安官に罵声を浴びせている(^^;
そして駅舎の電話が鳴った。
心ある乗客からの電話であった。
おいらの嫌疑は晴れた(^O^)

女が火病を起こさなければ、乗客の電話だけで解放されたかは不明である。
おいらの言っていることを、なんと女は再現してくれたのだ(^^;
解放されたとき公安官が「あなたは信用できる。なにか言いたいことはありますか?」と言った。
「今度彼女に遭遇したら、間違いなく痴漢にされますね。彼女は学習したでしょうから・・」

そう言い残しておいらは立ち去った。。


by 魔神

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