◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2013/11/09（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週も日本市場は不安定な展開となった。」
Ｍ「ああ。SQ週と言うこともあったと思われるが、上値を積極的に買い上がる材料
が乏しい状況だ。それだけにどうしても外部要因頼みと言わざるを得ない。」
Ｔ「そうだな。その主な外部要因である、米国市場が木曜日に派手に下落してしま
い、週末の日本株は大幅安で今週を終えている。」
Ｍ「ただ、その前日にはダウもS&P500指数も史上最高値を更新しているからな。そ
れを考慮すれば木曜日の大幅安も単なる一服に過ぎない。」
Ｔ「確かに米国市場の強さの割には日本株の重さは見られている。逆に言えば、米
国市場の強さが日本株を辛うじて支えているといった感じか。」
Ｍ「だろうな。昨晩の米国市場が下落すると日経平均14000円割れも想定されたが、
大きく反発している。」
Ｔ「ああ。雇用統計がえらい強い数字となった。今回は10月雇用統計であり、政府
機関閉鎖の影響を大きく受けると警戒されていた。」
Ｍ「そうだな。失業率は0.1%悪化する見通しで、雇用者数は12万5000人増程度が想
定されていた。」
Ｔ「ところが出された雇用者数は20万4000人増だ。まさに驚きの数字だろう。」
Ｍ「ああ。しかも8月、9月分が大きく上方修正されている。」
Ｔ「労働参加率は更に低下してしまっただけに懸念も残るが、結構米国経済しっか
りしていると言えるかもな。先日発表の7-9月期GDPも市場予測の+2.0%を大きく上回
り+2.8%となっていたし・・。」
Ｍ「そうだな。ただ先日発表されたGDPは内容は良くない。押し上げ要因は在庫増で
あり、個人消費は4-6月期から減速している。市場予測も下回っているしな。」
Ｔ「確かにそうだな。消費が減速し、モノが売れずに在庫が増えてしまっていると
いう感じだからな。」
Ｍ「それに昨日発表された11月ミシガン大学消費者信頼感指数は想定外の低下とな
り、約2年ぶりの低水準となった。消費者信頼感指数は個人消費の先行指標とも言わ
れている。」
Ｔ「確かにそれらを考えれば、米国経済の先行きは依然として懸念だといえるかも
な。」
Ｍ「ああ。今後、個人消費が更に減速してくるようだと、かなりやっかいだ。何せ
米国経済の7割程度が個人消費で占めている。」
Ｔ「でも、今回の強い雇用統計をうけ完全に消えていたといえる年内の量的緩和縮
小開始、いわゆるテーパリングがあるのではと言う見方も再燃してきている。」
Ｍ「そうだな。でも、恐らく無いだろう。雇用はしっかりしていたといえるが、労
働参加率の低下や、他の経済指標からも内容的に先行き不安が残っている。更に年
明けには再び予算案問題や債務上限問題が意識されてくる。」
Ｔ「確かにそんな状況で、テーパリングに踏み切るとは考えにくいかもな。」
Ｍ「ああ。本当にテーパリングの懸念が強まってきたならば、昨晩の米国市場はあ
れだけ上げてないだろう。テーパリング時期がかなり先になるとの期待で今まで上
げてきた面も強いからな。」
Ｔ「確かにそうだな。昨晩の米国市場は朝方は上値の重さも見られていた。ただミ
シガン大学消費者信頼感指数が発表された後から、徐々に上げていく展開となって
いる。」
Ｍ「つまり早期のテーパリングへの意識が強まったわけではないといえる。テーパ
リングにはまだ踏み切れないが、米国経済はしっかりしているというのが株式市場
に取ってはベストな状況だ。」
Ｔ「確かにそうだな。幾らテーパリングが先になるといっても景気が減速していく
ようだと株式市場も上げきれない。」
Ｍ「ある意味、今はベストな状況なんじゃないのか。米国市場にとっては・・。」
Ｔ「今週は欧州が想定外の利下げに踏み切っており、なんか再び通貨安競争に拍車
がかかってきそうな気もする。」
Ｍ「そうなると日本もなんかやらんとな。円高要因になってしまう。」
Ｔ「次回の日銀会合では期待されそうだな。」
Ｍ「ただ実際に追加緩和を打ち出すとは考えにくいんだけどな。変に期待されて失
望されるのもやっかいだ。」
Ｔ「でも取りあえず昨晩は強い米雇用統計をうけ為替は大きく円安へと進行した。
ドル円は再び1ドル99円台に乗せてきている。」
Ｍ「先日、米GDPが発表されたときにも99円台乗せる場面もあったが、維持できなか
った。」
Ｔ「それだけに週明け保てるのか注目だな。」
Ｍ「来週は次期FRB議長に指名されたイエレン氏の指名承認公聴会がある。緩和継続
に積極的な姿勢を示す可能性もあり、ドル売り円買い要因となるからな。」
Ｔ「そうだな。それだけに更なる円安への期待は乏しそうだな。」
Ｍ「せめて99円辺りでの推移が続くようなら良いけどな。」
Ｔ「ああ。来週の相場期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週も日本市場は不安定な展開となった。」
Ｍ「ああ。SQ週と言うこともあったと思われるが、上値を積極的に買い上がる材料
が乏しい状況だ。それだけにどうしても外部要因頼みと言わざるを得ない。」
Ｔ「そうだな。その主な外部要因である、米国市場が木曜日に派手に下落してしま
い、週末の日本株は大幅安で今週を終えている。」
Ｍ「ただ、その前日にはダウもS&P500指数も史上最高値を更新しているからな。そ
れを考慮すれば木曜日の大幅安も単なる一服に過ぎない。」
Ｔ「確かに米国市場の強さの割には日本株の重さは見られている。逆に言えば、米
国市場の強さが日本株を辛うじて支えているといった感じか。」
Ｍ「だろうな。昨晩の米国市場が下落すると日経平均14000円割れも想定されたが、
大きく反発している。」
Ｔ「ああ。雇用統計がえらい強い数字となった。今回は10月雇用統計であり、政府
機関閉鎖の影響を大きく受けると警戒されていた。」
Ｍ「そうだな。失業率は0.1%悪化する見通しで、雇用者数は12万5000人増程度が想
定されていた。」
Ｔ「ところが出された雇用者数は20万4000人増だ。まさに驚きの数字だろう。」
Ｍ「ああ。しかも8月、9月分が大きく上方修正されている。」
Ｔ「労働参加率は更に低下してしまっただけに懸念も残るが、結構米国経済しっか
りしていると言えるかもな。先日発表の7-9月期GDPも市場予測の+2.0%を大きく上回
り+2.8%となっていたし・・。」
Ｍ「そうだな。ただ先日発表されたGDPは内容は良くない。押し上げ要因は在庫増で
あり、個人消費は4-6月期から減速している。市場予測も下回っているしな。」
Ｔ「確かにそうだな。消費が減速し、モノが売れずに在庫が増えてしまっていると
いう感じだからな。」
Ｍ「それに昨日発表された11月ミシガン大学消費者信頼感指数は想定外の低下とな
り、約2年ぶりの低水準となった。消費者信頼感指数は個人消費の先行指標とも言わ
れている。」
Ｔ「確かにそれらを考えれば、米国経済の先行きは依然として懸念だといえるかも
な。」
Ｍ「ああ。今後、個人消費が更に減速してくるようだと、かなりやっかいだ。何せ
米国経済の7割程度が個人消費で占めている。」
Ｔ「でも、今回の強い雇用統計をうけ完全に消えていたといえる年内の量的緩和縮
小開始、いわゆるテーパリングがあるのではと言う見方も再燃してきている。」
Ｍ「そうだな。でも、恐らく無いだろう。雇用はしっかりしていたといえるが、労
働参加率の低下や、他の経済指標からも内容的に先行き不安が残っている。更に年
明けには再び予算案問題や債務上限問題が意識されてくる。」
Ｔ「確かにそんな状況で、テーパリングに踏み切るとは考えにくいかもな。」
Ｍ「ああ。本当にテーパリングの懸念が強まってきたならば、昨晩の米国市場はあ
れだけ上げてないだろう。テーパリング時期がかなり先になるとの期待で今まで上
げてきた面も強いからな。」
Ｔ「確かにそうだな。昨晩の米国市場は朝方は上値の重さも見られていた。ただミ
シガン大学消費者信頼感指数が発表された後から、徐々に上げていく展開となって
いる。」
Ｍ「つまり早期のテーパリングへの意識が強まったわけではないといえる。テーパ
リングにはまだ踏み切れないが、米国経済はしっかりしているというのが株式市場
に取ってはベストな状況だ。」
Ｔ「確かにそうだな。幾らテーパリングが先になるといっても景気が減速していく
ようだと株式市場も上げきれない。」
Ｍ「ある意味、今はベストな状況なんじゃないのか。米国市場にとっては・・。」
Ｔ「今週は欧州が想定外の利下げに踏み切っており、なんか再び通貨安競争に拍車
がかかってきそうな気もする。」
Ｍ「そうなると日本もなんかやらんとな。円高要因になってしまう。」
Ｔ「次回の日銀会合では期待されそうだな。」
Ｍ「ただ実際に追加緩和を打ち出すとは考えにくいんだけどな。変に期待されて失
望されるのもやっかいだ。」
Ｔ「でも取りあえず昨晩は強い米雇用統計をうけ為替は大きく円安へと進行した。
ドル円は再び1ドル99円台に乗せてきている。」
Ｍ「先日、米GDPが発表されたときにも99円台乗せる場面もあったが、維持できなか
った。」
Ｔ「それだけに週明け保てるのか注目だな。」
Ｍ「来週は次期FRB議長に指名されたイエレン氏の指名承認公聴会がある。緩和継続
に積極的な姿勢を示す可能性もあり、ドル売り円買い要因となるからな。」
Ｔ「そうだな。それだけに更なる円安への期待は乏しそうだな。」
Ｍ「せめて99円辺りでの推移が続くようなら良いけどな。」
Ｔ「ああ。来週の相場期待したいモンだ。」
