◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2013/12/28(土)発行

=================
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
=================
T「今週もしっかりとした1週間となった。」

M「ああ。日経平均は昨日までで8連騰だ。日経平均に対して出遅れていたTOPIX
今週は大きく上昇し、ついに5月に付けていた年初来高値を更新してきた。」

T「まさに掉尾の一振だな。最高の形で大納会を迎えられる。」

M「そうだな。日経平均は先月から大きく上昇してきたものの、個別株見るとかな
り偏りが見られており、日経平均だけが上げてきた印象だ。しかし今週はしっかり
内容も良くなっている。」

T「ああ。実質新年相場入りとなる26日から明らかに変わったな。それまでは日経
平均の上昇にTOPIXが引っ張られていた格好だったが、全く逆の動きになった。」

M「確かに・・。昨日なんて明らかにTOPIX日経平均を支えていた格好だ。懸念視
されていたNT倍率も一時、12.7倍まで上昇していたが、昨日は12.5倍まで低下して
きた。」

T「まだまだ高水準と言えるものの、徐々にNT倍率も低下していきそうだ。」

M「そうだな。個別株主導で買われてきているだけに、現物株にしっかりとした買
いも入ってきたと言えるからな。」

T「やはり25日までは個人投資家の節税売りがかなり出ていたようだな。」

M「ああ。26日から明らかに動きが変わった銘柄が目立っている。昨日発表された
先週の投資主体別売買動向では、個人投資家の売りが1兆円を越えていたことが解っ
た。」

T「1週間で1兆円って凄い売りだよな。11月にも信用と現金での売買を合わせて売
越額が1兆円超えた週もあったが、先週は現金での売り越しだけで1兆円越えだ。」

M「思った以上に駆け込み的な売りが出ていたと言うことだろう。今週も恐らく25
日までは、かなりの個人投資家の売りが出ていたと思われる。」

T「でも、それだけ売られても、大きく崩れなかったのは、やはり買い手が居たか
らだな。」

M「ああ。海外勢が先週も大きく買い越しており、しっかりと受け止めた格好だ。」

T「まあ、海外勢の買いが入りにくい小型株などには、25日まで売り込まれていた
銘柄も結構見られていたが、そう言った銘柄も26日以降は反転してきている。」

M「26日から需給がガラッと変わったんだろう。個人投資家の売りは26日以降、か
なり減ったのは間違いない。節税売りはもうでないんだからな。」

T「逆に買いに転じる個人投資家も多いんじゃないのか。NISA口座での売買が可能
になっているし、節税売りした投資家の買い直しも入るだろうからな。」

M「ああ。このまま大納会も高値更新できれば、2年連続で年末高値となる。」

T「まあ大納会は連休前ということもあるだけに、手仕舞い売りも出やすそうだが
、年末までに売りたい向きは昨日までに売ってしまっているともいえるからな。」

M「そうだな。さほど売りも出ないってことも考えられるかもな。」

T「それに年明けの大発会は例年上昇することが非常に多い。それを考えれば、休
み長いとはいえ、持ち越しリスク取る向きも多そうだけどな。」

M「まあ、そうだな。」

T「でも年末年始休暇中には、米国で結構重要な経済指標発表も多いんだよな。」

M「中国でも重要な経済指標もある。まあ今の雰囲気だと米国もそうそう大きく崩
れそうもなさそうなのか確かだけどな。」

T「確かに・・・。昨晩は反落したものの、小幅安にとどまっている。依然として
買い意欲は旺盛だ。」

M「ただ懸念もある。米長期金利が3%台に乗せてきている。まあ、テーパリング開
始するんだからな、長期金利上昇していくのは仕方ないんだが・・・。」

T「そうだな。緩やかな上昇であれば問題はないだろう。それに米長期金利上昇す
れば日米金利差拡大で円安へ向かいやすくなるわけだし・・。」

M「そうだな。ドル円は1ドル105円台に乗せてきており、シカゴ日経先物も高く返
ってきている。」

T「ああ。この分だと週明けの大納会も高く始まるだろうから、そのまま値を崩さ
ず今年最後の大引けを迎えられれば良いけどな。」

M「今年は希に見る強い相場となった。アベノミクス日経平均は55%超も上昇し、
TOPIXも50%も上昇した。」

T「しかも良い形で大納会を迎えられるため、来年への期待も強い。」

M「ああ。来年も日経平均は10~20%程度、上昇するのではという見方がもっとも多
い。」

T「日経平均でいえば18000円程度にはなる計算か・・・。強気な見方だと2万円越
えなんて声もあるからな。」

M「ただ、今年これだけ派手に上げて、果たして来年も上げられるのかという懸念
もあるけどな。」

T「そうだな。でも大きく下げることも考えにくく、10%程度は上げても何ら不思議
はないだろう。」

M「まあ、そうだな。NISAという特殊要因もあるからな。それにより今まで株をや
っていなかった向きも新たに市場に入って来る期待もある。」

T「ああ。それだけに来年もしっかりと上げて欲しいよな。そう言う新規参戦者が
、やっぱり株は怖いなんて印象づけないためにも上げて欲しい。」

M「確かに・・。最近は雑誌やテレビなどで結構、株式投資の話題を取り上げると
ころも目立ってきている。2005~2006年に起きた株ブームが再び到来しそうな雰囲
気だ。」

T「そういやそうだな。今年株で儲けたという芸能人なども多く、それに刺激され
株を始める人達も結構多くなりそうだ。」

M「それでなくとも、周りで株をやっている人が儲かったという話を聞くことも多
くなっていると思われ、そう言う話を聞いて株をやってみようと思う人も多いだろ
うな。」

T「まあ、今年のような相場が続くならまだしも、こんな相場希だからな。簡単に
儲かる訳でもないんだが・・・。」

M「確かにそうだな。まあ、地合が良いときにしっかりと勉強し、地合悪くなって
も儲けた分、全て吐き出さないようスキルを身につけておいて欲しいモンだ。」

T「そうだな。株ブーム到来は好感できるものの、あまりブームになると、そこが
相場のピークとなることも多いからな。」

M「まだ大丈夫だろう。とにかく今年非常に良い年だった。来年も強い相場見せて
欲しいモンだな。」

T「ああ。期待したいモンだ。」