◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2014/04/26（土）発行
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
Ｔ「今週は揉み合い相場だった。日経平均は14500円を挟んでの推移が続いた。」
Ｍ「ああ。どっちつかずの相場だったな。更に上に行くと思いきや翌日には売ら
れ、なら下かと思えば、翌日も戻す。」
Ｔ「今週はおう米市場がイースター休暇明けとなったものの、積極的な売買は限
られた感じだ。」
Ｍ「まあ、欧州市場は休暇明け強さを見せたものの、週末にかけウクライナ情勢
が緊迫化し重石となった。」
Ｔ「そうだな。4者合意で落ち着きを取り戻しかけたものの、限定的だったようだ。
」
Ｍ「ウクライナ東部では親ロシア派の武装集団が揉めており、結構緊迫化してき
ている。」
Ｔ「ロシア軍はウクライナ国境付近で再び演習を始め、ウクライナへけん制をか
けている格好だ。」
Ｍ「欧米はロシアに対して追加の制裁措置を検討しているうだし、更に緊迫化す
る怖れもありそうだ。」
Ｔ「昨晩の欧州市場は随分と派手に下げてしまった。まあ週末ということもある
んだろうけどな。」
Ｍ「そうだな。土日の内に、ウクライナ情勢が一段と緊迫化するのではという懸
念が意識されたようだ。」
Ｔ「それにより米国市場も結構下げてしまった。」
Ｍ「米国は企業決算が重石となった面もあるだろう。フォードなどが決算で売ら
れていた。何よりも市場心理を冷やしたのはアマゾンドットコムだ。」
Ｔ「前日引け後に決算発表していたな。売上高は市場予測を上回っており時間外
取引で一時5%以上も上げる場面も見られていたんだが・・・。」
Ｍ「ああ。ただ決算発表後の会見で幾つか懸念要素が確認された感じだな。何よ
りも4-6月期営業赤字を見込んでいるということや、取扱個数の伸びが鈍化してい
る。それにより格下げや目標株価引き下げに動いたアナリストも多い。」
Ｔ「それにより昨晩の米国市場では、アマゾン株が寄り付きから大きく売られて
おり、10%近くの下落で引けている。」
Ｍ「アマゾンはモメンタム株の代表的な銘柄の一つだからな。昨日はアマゾン株
の大幅安が他のモメンタム株へも悪影響を及ぼしていた。」
Ｔ「それでナスダック指数は結構下げてしまった訳だな。」
Ｍ「モメンタム株は高成長が命だ。それを背景に株価が形成されている。例えば
アマゾンの株価はPERでいえば500倍を超えている。」
Ｔ「かなり先の高成長までも織り込まれている格好だな。」
Ｍ「それだけに、ちょっとでも成長鈍化が意識されれば今の株価が説明出来なく
なり派手に売られてしまうというわけだ。」
Ｔ「まあ、今回の決算で成長鈍化が見え隠れしていたのは確かだが、あくまでも
一時的な鈍化という可能性もあるだけに、見方はやはり別れている。」
Ｍ「そうだな。ただ最近はモメンタム株に手仕舞いする動きが強まっているだけ
に、ちょっとしたことで派手に売られやすい地合なんだろう。」
Ｔ「だろうな。アマゾン株は昨年末へかけ急騰しており、リーマンショック以降
で見れば株価は数倍に上昇している。本格的な調整に入った可能性も否めない。」
Ｍ「同社株だけでなく、ナスダック指数自体もリーマンショック以降、随分と上
昇してきた。リーマンショック後の最安値から見れば、ナスダック指数は3倍以上
になったんだ。」
Ｔ「それだけモメンタム株がここ数年で大きく上昇してきたということだろう。」
Ｍ「ああ。米国は昨年末からテーパリングが始まり、今後も続いていくことになる
だろう。そしてやがては金融引き締めに動くことになる。それだけにモメンタム株
は一時的な調整というわけには行かない恐れはあるだろうな。」
Ｔ「そうかもな。昨年末テーパリングを決めてから、米国の金融政策は大きな方向
転換をしたと言えるからな。緩和拡大から、緩和縮小に転換しており、それにより
過剰マネーも徐々に減ってくることになる。結果、モメンタム株からの資金流出が
続いていくという感じだな。」
Ｍ「モメンタム株だけの調整で済めばいいけどな。米国株全体的に本格的に長期的
な調整入りになるようだと、日本株への影響も避けられない。」
Ｔ「ただ日本はまだまだ金融緩和が続く見込みであり、緩和拡大していくことにな
るからな。米国と逆行することになるため、米国株から日本株へと資金が流れてく
るようだと面白いのだが・・・。」
Ｍ「そうだな。それに日本で資金調達するような投機筋が増えてくれば、円キャリ
ー取引も増えるだろうし、日本株にも追い風となる。」
Ｔ「来週には日銀金融政策決定会合があるだけに、ちょっとした期待を示して欲し
いモンだ。」
Ｍ「前回は黒田日銀総裁があまりに楽観的な発言をしたことで、失望されたからな
。ちょっとは反省してリップサービスの一つや二つ、出してきて欲しいモンだ。」
Ｔ「ああ。期待したい。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
Ｔ「今週は揉み合い相場だった。日経平均は14500円を挟んでの推移が続いた。」
Ｍ「ああ。どっちつかずの相場だったな。更に上に行くと思いきや翌日には売ら
れ、なら下かと思えば、翌日も戻す。」
Ｔ「今週はおう米市場がイースター休暇明けとなったものの、積極的な売買は限
られた感じだ。」
Ｍ「まあ、欧州市場は休暇明け強さを見せたものの、週末にかけウクライナ情勢
が緊迫化し重石となった。」
Ｔ「そうだな。4者合意で落ち着きを取り戻しかけたものの、限定的だったようだ。
」
Ｍ「ウクライナ東部では親ロシア派の武装集団が揉めており、結構緊迫化してき
ている。」
Ｔ「ロシア軍はウクライナ国境付近で再び演習を始め、ウクライナへけん制をか
けている格好だ。」
Ｍ「欧米はロシアに対して追加の制裁措置を検討しているうだし、更に緊迫化す
る怖れもありそうだ。」
Ｔ「昨晩の欧州市場は随分と派手に下げてしまった。まあ週末ということもある
んだろうけどな。」
Ｍ「そうだな。土日の内に、ウクライナ情勢が一段と緊迫化するのではという懸
念が意識されたようだ。」
Ｔ「それにより米国市場も結構下げてしまった。」
Ｍ「米国は企業決算が重石となった面もあるだろう。フォードなどが決算で売ら
れていた。何よりも市場心理を冷やしたのはアマゾンドットコムだ。」
Ｔ「前日引け後に決算発表していたな。売上高は市場予測を上回っており時間外
取引で一時5%以上も上げる場面も見られていたんだが・・・。」
Ｍ「ああ。ただ決算発表後の会見で幾つか懸念要素が確認された感じだな。何よ
りも4-6月期営業赤字を見込んでいるということや、取扱個数の伸びが鈍化してい
る。それにより格下げや目標株価引き下げに動いたアナリストも多い。」
Ｔ「それにより昨晩の米国市場では、アマゾン株が寄り付きから大きく売られて
おり、10%近くの下落で引けている。」
Ｍ「アマゾンはモメンタム株の代表的な銘柄の一つだからな。昨日はアマゾン株
の大幅安が他のモメンタム株へも悪影響を及ぼしていた。」
Ｔ「それでナスダック指数は結構下げてしまった訳だな。」
Ｍ「モメンタム株は高成長が命だ。それを背景に株価が形成されている。例えば
アマゾンの株価はPERでいえば500倍を超えている。」
Ｔ「かなり先の高成長までも織り込まれている格好だな。」
Ｍ「それだけに、ちょっとでも成長鈍化が意識されれば今の株価が説明出来なく
なり派手に売られてしまうというわけだ。」
Ｔ「まあ、今回の決算で成長鈍化が見え隠れしていたのは確かだが、あくまでも
一時的な鈍化という可能性もあるだけに、見方はやはり別れている。」
Ｍ「そうだな。ただ最近はモメンタム株に手仕舞いする動きが強まっているだけ
に、ちょっとしたことで派手に売られやすい地合なんだろう。」
Ｔ「だろうな。アマゾン株は昨年末へかけ急騰しており、リーマンショック以降
で見れば株価は数倍に上昇している。本格的な調整に入った可能性も否めない。」
Ｍ「同社株だけでなく、ナスダック指数自体もリーマンショック以降、随分と上
昇してきた。リーマンショック後の最安値から見れば、ナスダック指数は3倍以上
になったんだ。」
Ｔ「それだけモメンタム株がここ数年で大きく上昇してきたということだろう。」
Ｍ「ああ。米国は昨年末からテーパリングが始まり、今後も続いていくことになる
だろう。そしてやがては金融引き締めに動くことになる。それだけにモメンタム株
は一時的な調整というわけには行かない恐れはあるだろうな。」
Ｔ「そうかもな。昨年末テーパリングを決めてから、米国の金融政策は大きな方向
転換をしたと言えるからな。緩和拡大から、緩和縮小に転換しており、それにより
過剰マネーも徐々に減ってくることになる。結果、モメンタム株からの資金流出が
続いていくという感じだな。」
Ｍ「モメンタム株だけの調整で済めばいいけどな。米国株全体的に本格的に長期的
な調整入りになるようだと、日本株への影響も避けられない。」
Ｔ「ただ日本はまだまだ金融緩和が続く見込みであり、緩和拡大していくことにな
るからな。米国と逆行することになるため、米国株から日本株へと資金が流れてく
るようだと面白いのだが・・・。」
Ｍ「そうだな。それに日本で資金調達するような投機筋が増えてくれば、円キャリ
ー取引も増えるだろうし、日本株にも追い風となる。」
Ｔ「来週には日銀金融政策決定会合があるだけに、ちょっとした期待を示して欲し
いモンだ。」
Ｍ「前回は黒田日銀総裁があまりに楽観的な発言をしたことで、失望されたからな
。ちょっとは反省してリップサービスの一つや二つ、出してきて欲しいモンだ。」
Ｔ「ああ。期待したい。」
