月でも地震が起きます。しかも…

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皆さんは月でも地震が起きるのをご存知でしょうか?
地球では内部でマントルが流動しており、
プレートが動いたり火山活動の影響で断層がズレ、
地震が発生します。
月は既に内部まで冷え切っていて、
火山活動やマントルのようなものはないのですが、
地震が発生します。
1969年から1972年にかけて行われたアポロ計画では
月の地表に地震計を設置して1977年まで地震の観測が
続けられていました。
その結果、月では4種類のメカニズムの地震が発生することが
わかってきました。
ひとつめは、700kmという非常に深い震源地震で、
地球との重力の干渉により引き起こされると考えられています。
二つ目は、隕石の衝突によるものです。
そして三つ目は月の昼夜の温度差により引き起こされる地震です。
月の夜は2週間も続き、地表が非常に低温になります。
同じく月の反対側では昼が2週間続いて地表が膨張するので、
ひずみが生じて地震が発生するのです。
これらの地震はメカニズムがだいたいわかっており、
特に問題はありません。
しかし、四つ目のメカニズムの地震は異質で、
そのメカニズムもよくわかっていません。
その地震は地表から20km~30kmの浅い場所を震源とする地震で、
なんとマグニチュード5の地震が10分間も続くという非常に長い地震です。
この地震は学者たちの間でも議論を呼んでおり、
これを根拠に、
『月の内部は空洞になっているのではないか?』
と考えている研究者もいます。
つまり、金属製の鐘がゴーンとなり続けるのと同じように、
鉄分を多く含む月の地盤の内部に空洞があって反響し続けるのではないか?
という説です。
いずれにしても、この長く続く地震に耐える構造物を作ることが
月への基地建設の課題となっています。