◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2015/01/10(土)発行
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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「名実共に新年相場となった今週は不安定な立ち上がりで始まった。」
M「ああ。大発会そうそう下落する動きで去年の二の舞かと言う懸念も市場に広が
っている。」
T「まあ、大発会は去年ほどの下落ではなかったが、翌日火曜日の下落が大きかっ
た。」
M「昨年から懸念視されている原油相場が一段と下がったことで、全体的にリスク
回避の動きに繋がった格好だ。」
T「何かそれをネタに仕掛け的に売ってきている向きが居るような話もある。年明
け早々、CTAが活発に動いているようだ。」
M「そのようだな。ヘッジファンドの一種だが、プログラム売買を基本とし、原油
などコモディティや、株式先物などもやっている。」
T「今週の動き見ると先物主導的な動きも非常に目立っていたと言える。日本だけ
でなく米国でもそんな印象だ。」
M「ああ。年明けてニューマネーも入りやすいんだが、ギリシャ懸念や原油安によ
るロシア危機、更にそれらによる欧州経済の減速などの懸念があるだけに、積極的
に買いに来ている長期資金はまだ乏しい印象だ。」
T「そうだな。それだけに参加者も乏しい状況で、そういったCTAなどによる投機資
金で派手に動きやすくなっているんだろう。」
M「米国市場も今週は随分と激しい動き続けている。月曜日はダウ330ドル超の下落
、火曜日が130ドル超の下落、そして水曜日は210ドル超の上昇で、木曜日が320ドル
超の上昇だ。」
T「そして昨晩はダウ170ドル超の下落となっている。まさにジェットコースター的
な動きだな。」
M「ああ。方向性なんてあったもんじゃない。上げた日や下げた日に明確な理由も
乏しく、後付的な講釈が目立つ。」
T「確かに・・。結局、その時その時の投資家心理によってCTAが方向決めて仕掛け
的に先物売買繰り返しているといえるかもな。」
M「ただ、これだけ乱高下するのは投資家心理にはマイナスだ。どうしても手控え
要因になってしまう。」
T「だよな。結果、上方向より下方向へ行きやすくなると言えるかもな。」
M「ああ。結局は実需の買いが入ってこないことには、なかなか上げきれないかも
な。」
T「でも、米国株もそうだが日本株も下値では買い手は結構待ち構えているようだ。」
M「そうだな。これだけ乱高下しているだけに安易に上値は買えないが、下げたと
ころでは買っていくという向きはやはり居るだろう。」
T「その手の買いがきっかけとなって、売っていた向きの買い戻しに繋がったりす
ることもあるからな。」
M「来週も恐らくジェットコースター的な動きは続きそうだが、来週から本格的に
動き出す機関投資家も少なくない。」
T「確かに・・・。米雇用統計も通過したし、国内ではSQも終えた。確かに来週か
ら動きやすくなって来る面はある。」
M「ただ今のような状況じゃ、上値を買い上がる向きは出てこないだろう。下値で
拾う向きは増えてきそうだけどな。」
T「そう考えれば、下げたところでは基本的には買いという訳か・・・。」
M「そうだな。このまま下落トレンドを描いていくと見ている向きは乏しいし、
そもそもショートしている向きが投機筋だ。腰を据えて売ってきている訳ではなく
、ちょっとしたことで買い戻しに動き、逆にドテン買いしてくるような奴らだ。」
T「確かに・・・。でもギリシャ問題や原油安と言う懸念はある。」
M「ギリシャ問題も過剰に反応している面が否めない。正直ギリシャだけなら何ら
問題はない。怖いのがそれがイタリアなど他の多債国へ波及することだ。」
T「その兆しは見られていない。」
M「ああ。スペインやイタリアの長期金利なんて、以前欧州危機の時と比べれば
タダみたいな低金利だ。」
T「そうだな。市場はそこまでの懸念は殆ど抱いていないと言える。」
M「結局、それをネタに仕掛け的に売ってきている向きが居ると言うことだ。原油
安にしても、中国や欧米、それに日本にだって経済にはプラス要因だ。確かにロシ
ア経済にはマイナスで、ロシアの景気後退で欧州経済に悪影響が出てくると言う懸
念はある。」
T「ああ。そう言った懸念は最近よく言われている。」
M「ただ欧州はまだ切り札があるからな。」
T「量的緩和か・・・。」
M「ああ。実際に量的緩和政策を打ち出すかは不明ながら、過度に欧州経済減速懸
念が強まれば、それと同時に量的緩和政策への期待が高まる。」
T「もし量的緩和政策に打ち出せば、欧州経済にはプラスになり、欧州株にもプラ
スに働く。」
M「更にいえば、膨れあがっていくユーロマネーにより原油安も食い止める可能性
もある。」
T「22日にECB理事会を控えているが、今回はかなり注目されそうだ。」
M「ああ。ドラギマジックが再び見られるのかどうか期待したいところだな。」
T「いずれにしろ、そう言った事もあるだけに、腰を据えては売りにくく、下げた
ところでは買い手も増えてくると言うことだな。」
M「そうだな。取りあえず来週どういう展開になるのか注目だな。下値での底堅さ
が見られてくるようだと面白い。」
T「来週から米国では企業決算発表が始まってくる。それらにも期待したいモンだ。」
M「ああ。好調な企業決算が相次げば、買い手も更に増えるだろうからな。」
T「まずは月曜日のアルコアの決算、注目だな。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「名実共に新年相場となった今週は不安定な立ち上がりで始まった。」
M「ああ。大発会そうそう下落する動きで去年の二の舞かと言う懸念も市場に広が
っている。」
T「まあ、大発会は去年ほどの下落ではなかったが、翌日火曜日の下落が大きかっ
た。」
M「昨年から懸念視されている原油相場が一段と下がったことで、全体的にリスク
回避の動きに繋がった格好だ。」
T「何かそれをネタに仕掛け的に売ってきている向きが居るような話もある。年明
け早々、CTAが活発に動いているようだ。」
M「そのようだな。ヘッジファンドの一種だが、プログラム売買を基本とし、原油
などコモディティや、株式先物などもやっている。」
T「今週の動き見ると先物主導的な動きも非常に目立っていたと言える。日本だけ
でなく米国でもそんな印象だ。」
M「ああ。年明けてニューマネーも入りやすいんだが、ギリシャ懸念や原油安によ
るロシア危機、更にそれらによる欧州経済の減速などの懸念があるだけに、積極的
に買いに来ている長期資金はまだ乏しい印象だ。」
T「そうだな。それだけに参加者も乏しい状況で、そういったCTAなどによる投機資
金で派手に動きやすくなっているんだろう。」
M「米国市場も今週は随分と激しい動き続けている。月曜日はダウ330ドル超の下落
、火曜日が130ドル超の下落、そして水曜日は210ドル超の上昇で、木曜日が320ドル
超の上昇だ。」
T「そして昨晩はダウ170ドル超の下落となっている。まさにジェットコースター的
な動きだな。」
M「ああ。方向性なんてあったもんじゃない。上げた日や下げた日に明確な理由も
乏しく、後付的な講釈が目立つ。」
T「確かに・・。結局、その時その時の投資家心理によってCTAが方向決めて仕掛け
的に先物売買繰り返しているといえるかもな。」
M「ただ、これだけ乱高下するのは投資家心理にはマイナスだ。どうしても手控え
要因になってしまう。」
T「だよな。結果、上方向より下方向へ行きやすくなると言えるかもな。」
M「ああ。結局は実需の買いが入ってこないことには、なかなか上げきれないかも
な。」
T「でも、米国株もそうだが日本株も下値では買い手は結構待ち構えているようだ。」
M「そうだな。これだけ乱高下しているだけに安易に上値は買えないが、下げたと
ころでは買っていくという向きはやはり居るだろう。」
T「その手の買いがきっかけとなって、売っていた向きの買い戻しに繋がったりす
ることもあるからな。」
M「来週も恐らくジェットコースター的な動きは続きそうだが、来週から本格的に
動き出す機関投資家も少なくない。」
T「確かに・・・。米雇用統計も通過したし、国内ではSQも終えた。確かに来週か
ら動きやすくなって来る面はある。」
M「ただ今のような状況じゃ、上値を買い上がる向きは出てこないだろう。下値で
拾う向きは増えてきそうだけどな。」
T「そう考えれば、下げたところでは基本的には買いという訳か・・・。」
M「そうだな。このまま下落トレンドを描いていくと見ている向きは乏しいし、
そもそもショートしている向きが投機筋だ。腰を据えて売ってきている訳ではなく
、ちょっとしたことで買い戻しに動き、逆にドテン買いしてくるような奴らだ。」
T「確かに・・・。でもギリシャ問題や原油安と言う懸念はある。」
M「ギリシャ問題も過剰に反応している面が否めない。正直ギリシャだけなら何ら
問題はない。怖いのがそれがイタリアなど他の多債国へ波及することだ。」
T「その兆しは見られていない。」
M「ああ。スペインやイタリアの長期金利なんて、以前欧州危機の時と比べれば
タダみたいな低金利だ。」
T「そうだな。市場はそこまでの懸念は殆ど抱いていないと言える。」
M「結局、それをネタに仕掛け的に売ってきている向きが居ると言うことだ。原油
安にしても、中国や欧米、それに日本にだって経済にはプラス要因だ。確かにロシ
ア経済にはマイナスで、ロシアの景気後退で欧州経済に悪影響が出てくると言う懸
念はある。」
T「ああ。そう言った懸念は最近よく言われている。」
M「ただ欧州はまだ切り札があるからな。」
T「量的緩和か・・・。」
M「ああ。実際に量的緩和政策を打ち出すかは不明ながら、過度に欧州経済減速懸
念が強まれば、それと同時に量的緩和政策への期待が高まる。」
T「もし量的緩和政策に打ち出せば、欧州経済にはプラスになり、欧州株にもプラ
スに働く。」
M「更にいえば、膨れあがっていくユーロマネーにより原油安も食い止める可能性
もある。」
T「22日にECB理事会を控えているが、今回はかなり注目されそうだ。」
M「ああ。ドラギマジックが再び見られるのかどうか期待したいところだな。」
T「いずれにしろ、そう言った事もあるだけに、腰を据えては売りにくく、下げた
ところでは買い手も増えてくると言うことだな。」
M「そうだな。取りあえず来週どういう展開になるのか注目だな。下値での底堅さ
が見られてくるようだと面白い。」
T「来週から米国では企業決算発表が始まってくる。それらにも期待したいモンだ。」
M「ああ。好調な企業決算が相次げば、買い手も更に増えるだろうからな。」
T「まずは月曜日のアルコアの決算、注目だな。期待したいモンだ。」