◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2015/01/24(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週はしっかりとした展開になった。日経平均TOPIXも25日移動平均線を久々
に上回ってきた。」

M「ああ。先週末は17000円を結構割り込んだ状態で引けていただけに、今週は結構
上げたことになる。やはり欧米株が堅調だったことが大きい。」

T「そうだな。今週は何と言っても欧州の量的緩和だ。ドイツのDAX指数なんて史上
最高値を連日更新していた。」

M「米国市場も強かった。ただ依然として荒い動きが続いている。大幅安からプラ
スに転じるなんて日も結構あり、売り買い交錯している状況だ。」

T「欧州の量的緩和への期待から買いも入るが、企業決算が嫌気され売りも出やす
かった印象だ。」

M「米国株から欧州株へと資金シフトの動きも言われていた。」

T「確かにそれはありそうだな。昨年まで米国株は景気回復期待を背景に非常に強
かったと言える。今後は欧州株が量的緩和によって景気回復へと向かっていくと考
えれば、資金シフトの動き強まるのも当然だ。」

M「米国株への投資比率を引き下げ、代わりに欧州株への投資比率を引き上げる。
そんな機関投資家も多いのかもな。」

T「昨日の米国市場はナスダック指数こそ続伸したものの、ダウ、S&P500指数は下
げている。引けにかけ下げ幅拡大しており、依然として不安定な状況が続いている
といえる。」

M「そうだな。そういった資金シフトの動きに加えて、週末要因、それにギリシャ
選挙も控えているからな。」

T「でも欧州株は派手に続伸しており堅調だった。引き続き量的緩和政策を好感し
た買いが続いている感じだ。」

M「今回の欧州量的緩和は、事前に色々と報じられていた割には、出尽くしとはな
らなかったのが、やはり大きいな。」

T「確かに・・。既に量的緩和は既定路線で、問題は内容だと言う状況だったが、
その内容に関しても直前には報じられていた。結構細かく・・。」

M「ああ。結果は知っての通り、量的緩和を決め、毎月600億ユーロの国債などの買
入を少なくとも来年9月まで行うというものだ。総額で1兆ユーロ以上となる。買い
付ける国債の割合はECBへの出資比率に基づき、ギリシャ国債は除くも条件付きで買
い付けるというものだ。」

T「事前報道に非常に近い結果となった。ただ毎月の買入額が600億ユーロと事前報
道の500億ユーロより多かったと言うことだな。でも総額に関しては事前報道でも
1兆ユーロ以上とされていただけに、ほぼ一緒だ。」

M「報道では買い付け期間を来年末までとなっていたからな。ECB理事会で決定した
期間は来年9月末までだ。」

T「報道より期間が減って、代わりに毎月の買入額が増えたと言うことだ。」

M「ただ毎月の買入額600億ユーロといっても、国債は500億ユーロで、100億ユーロ
は既存の資産担保証券などだ。」

T「なるほど・・。」

M「市場が好感したのは毎月の買入額600億ユーロということじゃなく、事実上無期
限と言うことだろうな。」

T「でも買入期間は来年9月末としている。」

M「だが物価上昇率2%が見込めるまで、必要ならば期間延長もありえるとしている
。これは、もう期間なんて事実上無く、オープンエンドだ。」

T「それが好感されたと言うことか。噂で買われて、事実でも買われたのは・・・。」

M「まあそうだろうな。ただ、昨日の米国株の動きなど見ると、欧州量的緩和を好
感した買いは一巡した可能性もあるかもな。」

T「そうだな。やはり欧州の量的緩和が米国に何処までプラスなのかは読みにくい
面もある。」

M「確かに欧州が量的緩和で景気回復していけば米国経済にも当然プラスとなる。
それに欧州マネーが溢れてくれば米国にも流れてくるという期待もあるからな。」

T「ただ、やはり量的緩和への効果がもっとも期待されるのは、やはり当事者とい
える欧州だからな。」

M「ああ。それだけに資金シフトの動きも出てきている。米国経済は確かに一番し
っかりしているといえるが、ドル高の懸念は徐々に強まっている。」

T「為替市場でも今回の欧州量的緩和で出尽くしとはなっていない。事前に欧州量
的緩和への期待でユーロ売りが継続していたが、量的緩和決定後は更にユーロが売
られている。」

M「ああ。シカゴ投機筋のユーロ売りポジションは去年12月中頃から増え始めて今
20日の時点では2年7ヶ月ぶりの高水準まで積み上がっていた。それだけに量的緩
和決定後はユーロ買い戻しの動き強まっても不思議はないんだが・・。」

T「それ以上にユーロを売りにきた向きが出てきたと言うことなのか、投機筋が更
にユーロ売りを積み上げてきているのか・・・。」

M「昨晩も結構ユーロ売りが進んでいる。ドルは対ユーロで結構高くなってきてお
り、欧州へ輸出している米国企業は厳しくなる恐れがある。」

T「それは日本企業にも言えることだな。ユーロ円もかなり円高が進行した。」

M「もちろん、量的緩和で欧州景気が強くなれば、それはそれで米国や日本企業に
もプラスになるんだが・・・。」

T「まだ量的緩和決定してから日柄経っていないからな。出尽くし的なユーロ買い
戻しの動きがこれから強まることもあり得るだろう。」

M「ああ。ギリシャの選挙通過すれば為替市場も落ち着くと言う可能性もあるけど
な。」

T「ギリシャ選挙は与党の敗北濃厚だ。最大野党の急進左派連合世論調査ではリ
ードしている状況で、そのリードも拡大している。」

M「急進左派連合が選挙で勝つ可能性が高いが、ボーナス議席50を加えても単独過
半数は厳しい状況だ。それだけに政権握るには連立を組むしかない。それが組める
のかどうか・・。」

T「組めないと再選挙という恐れもある。」

M「まあ、急進左派連合と連立を示唆している党もあるだけに、その可能性は低そ
うだが・・。」

T「でも解散前の与党が敗れ、野党が新政権を握るとなると、ギリシャ不安強まる
んじゃないのか。」

M「ただ、それは既にある程度は織り込まれているし、急進左派連合もユーロ離脱
は望んでいない。EUIMF、ECBのいわゆるトロイカのとの協議は難航する恐れはあ
るものの、過度な懸念になる可能性は低いだろう。」

T「それならばいいのだが・・。」

M「まあ急進左派連合がユーロ離脱なんて事を少しでも口にすれば別だが・・。連
立組めずに再選挙なんて言うのがもっとも懸念だ。」

T「なるほど。なら今回の選挙、急進左派連合が勝っても波乱要因にはなりそうも
ないな。」

M「波乱にはなりそうもないが、連立が難しいような結果となれば、警戒される恐
れはある。」

T「となると、選挙後は連立政権作れるかどうか見極める為、手控える向き増える
恐れはあるわけか・・・。」

M「まあ、欧州株など強く上げているだけに一時的な利食いのきっかけとなる恐れ
はあるかもな。」

T「そうだな。国内では来週から企業決算が本格化する。ギリシャ選挙通過後は、
そっちへと徐々に市場の関心が移っていくかもな。」

M「ああ。企業決算が日本株を見直すきっかけとなってくれれば良いけどな。」

T「期待したいモンだ。」