◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2015/02/14(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週はしっかりとした展開で日経平均TOPIXも昨年来高値を更新した。」

M「ようやくだな。ギリシャ問題が不透明でどう転ぶか解らない状況ながらも、何
だかんだと相場はしっかりだった。」

T「そうだな。ただギリシャへの支援問題も進展しそうな感じは出てきている。お
互いに歩み寄りの姿勢が見られているとのことで、過度な懸念がかなり後退してい
る。」

M「ああ。来週16日のユーロ圏財務相会合で合意に至るかどうか注目されているが
、あっさりと決まれば改めて好感されるかもな。」

T「でも決裂なんて事になれば、再び懸念強まりそうだ。」

M「市場は楽観視しているだけに、確かに決裂となれば波乱要因になるだろうな。」

T「こりゃ16日の会合えらい重要だな。合意されればギリシャ懸念が更に後退し、
欧米株高にも繋がる期待はあるんだが・・・。」

M「投機筋のユーロ先物売りポジションはやや減少しているものの、依然として高
水準だ。ギリシャ懸念が一段と後退すれば、ユーロの買い戻しが一気に強まり、ユ
ーロ円が大きく円安進行する期待がある。」

T「その巻き戻された投機筋の資金が今度は何処に向かうか注目されている。」

M「ああ。再び円売りポジションを積み上げてくるという期待も強い。投機筋がユ
ーロ売りポジション積み上げていく過程で、円売りポジションは減少傾向だったか
らな。」

T「そうなればドル円も円安へと振れていく期待もありそうだ。」

M「今週は一昨日の一部報道により円安圧力がかなり減ったからな。それが昨日の
日本株の重しになっていた面もある。」

T「そうだな。日銀の追加緩和の可能性を否定するような報道であり、円売りポジ
ション抱えていた投機筋が一段と買い戻した様子だ。」

M「日銀内で一段の追加緩和は逆効果との見方が浮上しているとのことだが、日銀
の追加緩和が完全に無くなったわけではないし、そもそも目先は追加緩和なんて期
待していた向きは乏しいだろう。」

T「確かに。まあ一部では4月に追加緩和なんて見方あったようだが・・・。」

M「例え早期に追加緩和やったとしても果たして日本株に本当にプラスになるかは
不透明とも言えるだろうな。緩和効果が大きく薄れてしまう恐れが強い。」

T「そうかもな。もちろん追加緩和やれば一時的には好感されそうだが、その効果
の持続性は疑問だな。」

M「ああ。そもそも今の状況で慌ててやる必要もないだろう。株価は高値圏だし、
為替だって大きく円高進行している訳でもない。」

T「確かに・・。欧米株も再びしっかりとしてきているからな。」

M「昨晩のドイツ市場はDAX指数が初となる11000の大台に乗せる場面も見られてい
るし、米S&P500指数は史上最高値更新した。ダウは節目の18000ドル台に乗せており
、ナスダック指数は15年ぶりの高値だ。」

T「とてもギリシャ問題を懸念しているとは思えない。」

M「ああ。もう一つの懸念としてロシアとウクライナ問題があるが、今週停戦で合
意し懸念が後退している。」

T「原油相場もめっきり落ち着いてきたし、気がつけば懸念が何もなくなっていた
なんて事になるかもな。」

M「まあロシアとウクライナ問題はまだまだきな臭そうだが・・。短期間で停戦協
定破られる、なんてことがあっても不思議はない。」

T「そうなれば欧米はロシアへの制裁強めるだろうし、より懸念が強まってしまう
事になるな。」

M「いずれにしろロシアウクライナ問題やギリシャ問題は、短期間で解決できる事
ではない。今後も度々懸念視されてくる場面が出てくるのは仕方ないことだ。」

T「まあ、そう言った懸念が多少なりもと燻っていた方が、相場には逆に良いのか
もな。押し目を作る要因にもなるし、過熱感を冷ます要因にもなるわけだから。」

M「ああ。取りあえず来週、ギリシャ問題がどうなるのか注目したい。シカゴ日経
先物は18000円超えて返ってきており、週明けは18000円キープして引けられるかだ
な。」

T「そうだな。期待したいモンだ。ギリシャ懸念が目先無くなれば、2007年に付け
た高値18200円台を越えていく期待もあるからな。」

M「ああ。期待したいモンだ。」