◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2015/08/15（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は週頭にはTOPIXが年初来高値を更新し、日経平均も高値射程圏まで上昇しただけに期待されたんだが、火曜日に突如中国懸念が高まり波乱的な1週間となってしまった。」
Ｍ「ああ。せっかく市場ムードも再び良くなっていきそうな感じだったんだが、中
国が突如人民元の基準値算出方法を変更すると発表した。」
Ｔ「今までは毎日、金融機関などにヒアリングし、中国人民銀行、いわゆる中央銀
行が基準値を決めていたんだよな。」
Ｍ「ああ。それが、新たに市場動向も考慮して基準値を算出することに変えたと発
表したんだ。」
Ｔ「より実勢の為替レートに近づきやすくなるという訳か・・・。」
Ｍ「ああ。ただ結局は基準値から±2%以内に納めるという方針は変えていない。そ
れを越えて元高、元安になるようなら為替介入して調整する訳だ。」
Ｔ「なら、それほど懸念する変化でもないだろう。」
Ｍ「ところが今回の基準値算出方法を変えたときに発表した、その日の基準値が前
日より1.9%も元安方向に設定されたんだ。」
Ｔ「過去最大の引き下げだよな。」
Ｍ「ああ。中国人民銀行いわく、人民元は現状の実勢をかけ離れて元高水準になり
すぎている為、調整したということだ。」
Ｔ「それはつまり中国景気悪いのに、人民元は高すぎるという事か・・。」
Ｍ「まあ市場はそう受け止めるよな。それほど中国景気は悪くなっているのかと
・・。」
Ｔ「だよな。米国にいわせれば人民元はまだまだ過小評価されているとの見方だが
。」
Ｍ「ただ最近は米国利上げの思惑でドル高基調だ。特に中国の競合となる新興国通
貨に対してはドルは高くなってきている。でも中国人民元は対ドルで基準値を決め
て、そこから大きく離れないよう調整している。いわゆる管理変動相場制を取って
いる。」
Ｔ「ああ。それだけにドルが高くなれば、中国人民元も他の通貨と比較すればドル
と一緒に高くなっていくという訳か・・。」
Ｍ「それにより人民元が高くなりすぎているとの判断だったんだろう。」
Ｔ「なるほど。」
Ｍ「ただ市場では、中国が通貨安競争に参加してきたとの見方に繋がり、今後も人
民元安誘導していくのではとの懸念に繋がった。」
Ｔ「そうなれば、他の新興国も通貨安競争を強めてくることになる訳だな。」
Ｍ「ああ。最悪通貨危機という恐れもある。そういった懸念が中国人民元引き下げ
を機に強まった。」
Ｔ「1.9%も基準値引き下げた翌日にも、1.6%引き下げ、市場への懸念が一段と加速
した。」
Ｍ「その日のナイトセッションでは日経先物が20040円まで突っ込む場面あったから
な。」
Ｔ「今週月曜日には20900円台乗せる場面もあったんだからな。それが二日後には
2万円付近か・・・。」
Ｍ「恐ろしい動きだ。しかも今週はSQ週だっただけに、オプション取引している向
きはバタバタだろう。」
Ｔ「まあ、SQ週だったため、これだけ大きく動いてしまった面もあるだろうけどな
。」
Ｍ「そうだな。ただ今週中に落ち着きを取り戻して本当に良かった。」
Ｔ「ああ。13日にも中国は人民元をやや引き下げたものの、その後記者会見を開き
、人民元の調整はほぼ終了したとの見解を示したからな。」
Ｍ「更に長期的には人民元は強い通貨だと言うことを協調し、今回の調整は一時的
であることを示唆した格好だ。」
Ｔ「でも、今回基準値算出方法を変えたということだが、実際にどういうルールで
算出しているのかは明らかにしていない。それだけに、短期的にはまだ下げるので
はと言う懸念も拭えていないだろう。」
Ｍ「まあ、そうだろう。ただ調整は終了したとのことだけに、大幅な切り下げなど
はないだろう。但し、今回の事があるだけに、いずれまた状況次第では人民元を調
整してくる恐れは否めない。」
Ｔ「そうだな。いずれにしろ今回の事で中国景気減速懸念がなくなったわけはなく
、逆により警戒を強めた格好だ。」
Ｍ「ああ。それだけに人民元切り下げ懸念が後退したからと言って、楽観的に買い
上がるような状況ではないのは確かだな。」
Ｔ「だからといって、売り込む理由も乏しい。」
Ｍ「再び米国の利上げが意識されてくるかもな。9月の利上げという見方が、今回の
中国人民元引き下げ問題でやや減ったとはいえ、既に人民元問題落ち着きを取り戻しているだけに、再び9月利上げの可能性が意識されている。」
Ｔ「昨日発表された米国の経済指標は鉱工業生産と卸売物価指数は強い数字だった。好感される反面、利上げも意識され重しとなっている様子だ。」
Ｍ「ただミシガン大学消費者信頼感指数は予測より弱く、市場もどう反応して良い
ものか迷いかねている印象だ。」
Ｔ「確かにそうだな。こりゃ暫く米国株は不安定な展開続きそうだな。」
Ｍ「ああ。日本株は来週お盆休み明けとなるが、まだ暫く夏休みムード続くかもな
。」
Ｔ「中国含めて来週はどういった展開になるのか注目したい。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は週頭にはTOPIXが年初来高値を更新し、日経平均も高値射程圏まで上昇しただけに期待されたんだが、火曜日に突如中国懸念が高まり波乱的な1週間となってしまった。」
Ｍ「ああ。せっかく市場ムードも再び良くなっていきそうな感じだったんだが、中
国が突如人民元の基準値算出方法を変更すると発表した。」
Ｔ「今までは毎日、金融機関などにヒアリングし、中国人民銀行、いわゆる中央銀
行が基準値を決めていたんだよな。」
Ｍ「ああ。それが、新たに市場動向も考慮して基準値を算出することに変えたと発
表したんだ。」
Ｔ「より実勢の為替レートに近づきやすくなるという訳か・・・。」
Ｍ「ああ。ただ結局は基準値から±2%以内に納めるという方針は変えていない。そ
れを越えて元高、元安になるようなら為替介入して調整する訳だ。」
Ｔ「なら、それほど懸念する変化でもないだろう。」
Ｍ「ところが今回の基準値算出方法を変えたときに発表した、その日の基準値が前
日より1.9%も元安方向に設定されたんだ。」
Ｔ「過去最大の引き下げだよな。」
Ｍ「ああ。中国人民銀行いわく、人民元は現状の実勢をかけ離れて元高水準になり
すぎている為、調整したということだ。」
Ｔ「それはつまり中国景気悪いのに、人民元は高すぎるという事か・・。」
Ｍ「まあ市場はそう受け止めるよな。それほど中国景気は悪くなっているのかと
・・。」
Ｔ「だよな。米国にいわせれば人民元はまだまだ過小評価されているとの見方だが
。」
Ｍ「ただ最近は米国利上げの思惑でドル高基調だ。特に中国の競合となる新興国通
貨に対してはドルは高くなってきている。でも中国人民元は対ドルで基準値を決め
て、そこから大きく離れないよう調整している。いわゆる管理変動相場制を取って
いる。」
Ｔ「ああ。それだけにドルが高くなれば、中国人民元も他の通貨と比較すればドル
と一緒に高くなっていくという訳か・・。」
Ｍ「それにより人民元が高くなりすぎているとの判断だったんだろう。」
Ｔ「なるほど。」
Ｍ「ただ市場では、中国が通貨安競争に参加してきたとの見方に繋がり、今後も人
民元安誘導していくのではとの懸念に繋がった。」
Ｔ「そうなれば、他の新興国も通貨安競争を強めてくることになる訳だな。」
Ｍ「ああ。最悪通貨危機という恐れもある。そういった懸念が中国人民元引き下げ
を機に強まった。」
Ｔ「1.9%も基準値引き下げた翌日にも、1.6%引き下げ、市場への懸念が一段と加速
した。」
Ｍ「その日のナイトセッションでは日経先物が20040円まで突っ込む場面あったから
な。」
Ｔ「今週月曜日には20900円台乗せる場面もあったんだからな。それが二日後には
2万円付近か・・・。」
Ｍ「恐ろしい動きだ。しかも今週はSQ週だっただけに、オプション取引している向
きはバタバタだろう。」
Ｔ「まあ、SQ週だったため、これだけ大きく動いてしまった面もあるだろうけどな
。」
Ｍ「そうだな。ただ今週中に落ち着きを取り戻して本当に良かった。」
Ｔ「ああ。13日にも中国は人民元をやや引き下げたものの、その後記者会見を開き
、人民元の調整はほぼ終了したとの見解を示したからな。」
Ｍ「更に長期的には人民元は強い通貨だと言うことを協調し、今回の調整は一時的
であることを示唆した格好だ。」
Ｔ「でも、今回基準値算出方法を変えたということだが、実際にどういうルールで
算出しているのかは明らかにしていない。それだけに、短期的にはまだ下げるので
はと言う懸念も拭えていないだろう。」
Ｍ「まあ、そうだろう。ただ調整は終了したとのことだけに、大幅な切り下げなど
はないだろう。但し、今回の事があるだけに、いずれまた状況次第では人民元を調
整してくる恐れは否めない。」
Ｔ「そうだな。いずれにしろ今回の事で中国景気減速懸念がなくなったわけはなく
、逆により警戒を強めた格好だ。」
Ｍ「ああ。それだけに人民元切り下げ懸念が後退したからと言って、楽観的に買い
上がるような状況ではないのは確かだな。」
Ｔ「だからといって、売り込む理由も乏しい。」
Ｍ「再び米国の利上げが意識されてくるかもな。9月の利上げという見方が、今回の
中国人民元引き下げ問題でやや減ったとはいえ、既に人民元問題落ち着きを取り戻しているだけに、再び9月利上げの可能性が意識されている。」
Ｔ「昨日発表された米国の経済指標は鉱工業生産と卸売物価指数は強い数字だった。好感される反面、利上げも意識され重しとなっている様子だ。」
Ｍ「ただミシガン大学消費者信頼感指数は予測より弱く、市場もどう反応して良い
ものか迷いかねている印象だ。」
Ｔ「確かにそうだな。こりゃ暫く米国株は不安定な展開続きそうだな。」
Ｍ「ああ。日本株は来週お盆休み明けとなるが、まだ暫く夏休みムード続くかもな
。」
Ｔ「中国含めて来週はどういった展開になるのか注目したい。期待したいモンだ。」
