PRIDE and HISTORY 2015.11.5

50年後は日本人は
北京語話してるかもよ・・・
と言ったハワイのガイドさんの話をしました・・・

このような情報をあなたがスグに信じられないのは分かります。
「とは言え、そこまでの事は起きないだろう」
「誰かが何とかしてくれるから、大丈夫だろう」
「まだ、大丈夫だろう・・・」

実はこれらの反応は、社会心理学災害心理学では
よくある、典型的な反応なのです。それを

正常性バイアス

と言います。正常性バイアスとは、要するに

何かが今まで起きなかったから、
今後も起きないだろう、、、

と思ってしまう事で
自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、
都合の悪い情報を無視、あるいは軽視してしまう傾向の事です。

そして、その傾向があると、
悲惨な結果になる場合があります・・・

たとえば、

東北地方太平洋沖地震から約3年半後の2014年7月12日に、
福島県沖を震源とする地震津波が発生し、沿岸部には避難勧告が発令された。
岩手、宮城、福島の3県で、約27,000人が対象となったにもかかわらず、
実際に避難したのは自主避難を含めても858人だけだった。

岩手県釜石市は、沿岸部の5,707世帯、11,895人に避難勧告を出したが、
実際に避難したのは33人だけだった。津波を経験した人たちでさえ
「今回は大丈夫」という心理がはたらいた例である。”

またアメリカでは、、、

“2005年8月、アメリカのニューオリンズ
ハリケーンカトリーナ」が直撃して街が水没、ハリケーンが来る前に
避難命令が出ていて、80%の住民が避難していた。

避難しなかった20%は、危険減少・復旧センターの所長によると
「逃げなくてもいい」という信念を持っていたという。
避難しなかったのは主に老人で、過去にニューオリンズでは
ハリケーン「ベッツィ」「カミール」という「カトリーナ」に匹敵する
ハリケーンの来襲を受けていた歴史があった。これらのハリケーン
ニューオリンズが暴風雨に耐えたことを老人たちは知っていたため、
彼らは「今回も大丈夫」という信念を持ったとされる”
wiki(正常性バイアス)より引用

そして、最悪の事例は、
第二次世界大戦前のナチスドイツです・・・

“1935年の終わりまで10万のユダヤ人がドイツを去りました。
しかし45万人はまだ残っていました。裕福なユダヤ人たちは
最悪の事態は終わったと思っていました・・・
ほとんどの賢く、文化を持ったユダヤ人たちは、平静すぎました。
ドイツに長く住みすぎていて、固定しすぎていたので、
彼らを危険にさらすような事など起きないだろうと信じていたのです。

ナチスの反ユダヤ人運動は一時的なことであり、
ヒトラーは言ってるような事はしないだろうと思い込んでいました。

そして、それは思ったより早く進んだのです・・・”
Wealth,War,and Wisdomより引用

その時の事を想像してみてください・・・
ユダヤ人は何の理由もなく、殴られ、逮捕され、監獄に入れられていたのです。
家も、会社も奪われました。
しかしほとんどのユダヤ人はナチスドイツを去りませんでした…

これが正常性バイアスです。

「まだ大丈夫だろう」
「そこまで酷くはならないだろう」

と危機のサインが出てるにも関わらず、
それに鈍感に反応すると、本当に危機が表面化したときには、
手遅れになるというケースが往々にしてあります。

もちろん、そんな危機なんぞは
起きない事にこしたことはないのですが、、、

もしかしたら、私たちも少し
正常性バイアスで鈍感になってるのかもしれません。

尖閣での中国漁船の突撃、
中国が防空識別圏を勝手に引いたこと、
珊瑚を取るという名目で領海侵犯をしてきてること、
中国が沖縄を独立させようとしていること、
反日プロパガンダが強くなってること、
ISISが台頭してきたこと、

よくよく考えれば世界中で
本当に大変なことが毎週のように起きています・・・

メディアも捏造、ミスリード
(まるでどこかの機関に乗っ取られたかのように)
日本や日本人を貶める報道をばかりを好んでくり返し、
われわれが本当に知るべき情報を流しません。

なので、われわれは上から降りてきた情報に
操られるままで、危機が目の前にあることに
気づく事すらできないのかもしれません。

情報は自分から取りにいかない限りは、
一方的に受け取った情報に操られることになります。
そして、正しい情報がなければ、
われわれは無力です。何もできません。

知識は力なり

より知る事はあなたの力になります。