◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2016/02/27(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は揉み合い相場だったといえる。」

M「そうだな。日経平均は16000円を挟んでの揉み合いで、方向感は見えにくい相場
だった。」

T「上値の重さも見られていたが、下値もまた限定的だった。ただそれでも日経平
均先週末より上昇して今週終えており、2週連続の上昇だ。」

M「2週連続の上昇は今年初めてか・・。」

T「そうだな。これを機に流れが変わっていけば良いけどな。」

M「ただ今週も危なかっかしい場面はあったと言える。ドル円が海外時間に1ドル
110円付近まで円高進行する場面もあり、日経先物は時間外で15500円台まで突っ込んだからな。」

T「24日だな。その日は米ダウが一時260ドル超の大幅安となり、ドル円は1ドル
110円近くまで円高が進んだ。」

M「ああ。日経先物はナイトセッションで15500円台まで売られていた。」

T「ただその日は終わってみればダウはプラスで終えており、為替もかなり戻して
引けていた。」

M「ある意味、その日がターニングポイントになったのかも知れない。その翌日、
日本株はしっかり上昇し16000円台で引けている。」

T「ああ。為替はダブルボトムを長い下ヒゲで形成した格好となり、円安方向に戻
してきている。」

M「昨日の米国時間でもドル円は円安進行しており、1ドル114円近くまで円安が進
んだ。」

T「日経先物はナイトセッションで一時16500円台まで上昇していた。」

M「米国市場で朝方発表された米10-12月期GDP改定値が速報値の+0.7%から+1.0%まで上方修正された事がドル買いに繋がった。」

T「ああ。強い数字だったな。市場予測は+0.4%となっており、速報値から下方修正
されることが想定されていた。それがまさかの上方修正だからな。」

M「その後発表された個人消費支出も強い数字となっており、米国消費は堅調だ。


T「朝方発表された百貨店大手のJCペニーの決算も良かったしな。」

M「それらによりドルが大きく買われ、ドル円は円安へと振れている。まあ米国株
は堅調に始まったものの、寄り後は上げ幅縮小の動きとなり、ダウ、S&P500指数は
結局マイナスで引けているけどな。」

T「米国は複雑だよな。米国経済がしっかりで強いことは追い風だが、ドル高は重
しだ。それに3月にはFOMC控えており、それまで強い経済指標続くと追加利上げという懸念が強まる。」

M「ああ。それだけに強い米経済指標にも素直に喜べないということなんだろう。
まあ米経済弱くなっていくよりは良いとは思うのだが・・。」

T「そうだな。米経済が失速していくような事になれば世界経済にも悪影響となる
。当然日本経済にも悪影響だ。」

M「円高にも向かいやすくなるしな。」

T「ただ米国経済しっかりならば、世界経済にもプラスだし、ドル高円安に向かい
やすくなる。日本は当然歓迎となる。」

M「そうだな。いずれにしろ今回のGDP改定値発表で3月利上げが確定的になったと
いうわけでもない。まだまだ利上げ見送りという見方の方が大半だろう。」

T「ああ。3月FOMCまで重要な米経済指標はまだまだ多く発表される。それらが全部
強い数字になるとも思えず、基本的には3月利上げはなさそうだけどな。」

M「まあFRBFOMCでどういう判断し結論を出すのか蓋を開けてみるまで解らないが・・・。」

T「それまでは米国市場は思惑交錯し不安定な展開となるのかもな。」

M「まあ特に来週だな。重要な経済指標が目白押しだ。」

T「ああ。それだけに来週の米国株は上にも下にも大きく動く可能性ありそうだ。

それにより当然日本株も荒い動きになるかもな。」

M「来週火曜日から名実共に3月相場入りとなる。今年に入ってから月初から売り込
まれる動き続いているだけに3月はどういう相場になるのか注目だな。」

T「そうだな。3月こそは月間ベースでプラスになって欲しいモンだ。期待したい。」