◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2016/05/28（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は不安定な揉み合い相場だった。」
Ｍ「ああ。先週末より日経平均、TOPIXは上昇しているが、方向感見えない動きだっ
た。」
Ｔ「そうだな。参加者も乏しく今週は手控えムードが一段と強まっていた感じだ。」
Ｍ「だろうな。東証1部の売買代金は7営業日連続で2兆円を割り込んでいる。昨日な
んて1兆6000億円台で、今年最低を記録した。」
Ｔ「閑散に売り無しといった感じだが、当然ながら上値を買い上がる向きも出てき
やしない。やはり米国の利上げ時期が不透明になっているのが手控え要因なんだろ
うな。」
Ｍ「そうだな。手控えムードなのは日本市場だけじゃないからな。米国市場も商い
低調だし、手控えムードは強い。」
Ｔ「ただ米国株は今週は堅調だった。」
Ｍ「ああ。ユーロ圏財務相会合でギリシャへの追加支援が承認されたことも追い風
になったが、原油相場の上昇や、金融株がしっかり買われ相場を押し上げた。」
Ｔ「金融株は利上げで恩恵を受けるとの見方で買われたようだ。」
Ｍ「今週もFRB要人からタカ派的な発言が出ていたし、経済指標が強いものが目立っており、依然として早期利上げの可能性が意識されている。」
Ｔ「先週は早期利上げ懸念が米国株の重石となっており売られた日も目立っていた
んだが、今週は嫌気する動きは乏しかったといえる。」
Ｍ「そうだな。それだけ投資家心理は良くなっているとも言えるんだが、何だかん
だ言っても6月利上げはないと見ている向きがまだ多いのかもな。」
Ｔ「早期利上げがあるのか無いのか見方が分かれている状況だが、そんな中、昨日
イエレンFRB議長が講演を行った。」
Ｍ「ああ。イエレンFRB議長は経済成長が想定通り継続すれば、今後数ヶ月で利上げが適切になるとの認識を示した。」
Ｔ「今までのイエレンFRB議長の発言からは、タカ派寄りになっている印象だ。」
Ｍ「そうだな。ただ最近他のFRB要人からタカ派的な発言相次いでいるが、それと比
べると、まだハト派寄りと言える。」
Ｔ「ああ。昨日のイエレンFRB議長の発言からは、6月の利上げの可能性はさほど感
じない。今後数ヶ月というくらいだから、6月はないのかなとも思えてしまう。」
Ｍ「ただ市場ではこの発言をうけ、早期利上げの可能性が排除されなったとの見方
で、米株売りドル買いの動きを見せていている。」
Ｔ「そうだな。ダウはマイナスに転じる場面も見られたが、売り込む動きも限定的
で、売り一巡後は切り返している。」
Ｍ「結局、ダウなど引けにかけて買われて、この日の高値圏で引けている。利上げ
で恩恵を受けると見られる金融株が買われ相場を押し上げた。」
Ｔ「相変わらず心理は悪くないという感じだな。」
Ｍ「まあ利上げ懸念強まれば円安へ振れやすいため日本株には追い風になるが、米株下がってしまうなら問題だからな。利上げ懸念でも米株上げる展開は日本株にとっても悪くない。」
Ｔ「ただ本格的に6月の利上げが意識されれば、米株売られてしまう恐れは否めない
。何だかんだ言っても6月は無いだろうと見ている向きも結構居るようだし・・。」
Ｍ「いずれにしろ来週には重要な米経済指標発表が相次ぐ。それらで市場も判断し
ていくだろう。」
Ｔ「特に来週末の雇用統計だろうな。これが強い数字となれば6月の利上げが一気に意識されてきそうだ。逆に弱い数字となれば6月の利上げはないとの見方が強まる。」
Ｍ「ああ。今まで以上に来週末の雇用統計は注目されそうだ。」
Ｔ「ところで新興市場も今週は揉み合いだったといえる。個別には色々と動いてい
たが、新興全体的には方向性は見えない動きだ。」
Ｍ「今週は何と言ってもアキュセラだろう。アキュセラショックも警戒されたが、
取りあえず今週は目立った影響は見られていない。」
Ｔ「そうだな。アキュセラ株は先週辺りから物色に勢いが出て来ており、今週25日
には7700円まで上昇していた。短期間でほぼ倍増したことになり、明らかに過熱感
はあったけどな。」
Ｍ「ああ。それだけに25日の急落も仕方ない状況だといえるが、問題はその翌日の
朝に悪材料が出たことだ。」
Ｔ「期待されていた治験の結果が残念な結果になったという発表だな。もともと治
験結果は6月に発表される予定だった。その期待で相場作っていただけに、残念な結果なら期待剥落で株価暴落も仕方ない。」
Ｍ「ただ問題は、前日に謎の急落となっていることだ。結果発表を早めたのは仕方
ない。結果は25日に分かっていたとのことだけに、明らかに一部投資家に漏れてい
るだろう。」
Ｔ「そういう疑いが出て来ても不思議はない動きだな。」
Ｍ「早速、日本取引所グループがインサイダー取引の可能性で調査に着手したこと
が分かったとブルームバーグが昨日報じていた。」
Ｔ「まあ調査は入るだろうな。疑わしい動きなんだから。」
Ｍ「アキュセラの問題が投資家離れにならなければ良いのだが・・。市場では投資
家が新興株離れになるのを懸念している。」
Ｔ「そうだな。来週中にはアキュセラ株寄り付くだろうけど、アキュセラショック
はこれから出てくるとの見方もある。」
Ｍ「もう一つ、新興市場で注目されていたのがブランジスタだ。これは昨日、期待
のスマホアプリ"神の手"の全貌を明らかにするとの事で、注目されていた。」
Ｔ「ああ。ブランジスタ株は直近随分と派手に下げてきている。出尽くしや失望に
なるとの警戒から売られてきたといえるが、それ以前に随分と買われたからな。」
Ｍ「そうだな。出尽くし警戒感や失望警戒感で、これだけ売られるなら、よくぞ、
あそこまで買われたと思うよ。ここまで下げるなら、最初からあそこまで買われな
ければ良かったのに、と思う動きだ。」
Ｔ「まあ新興銘柄は勢いだからな。勢い付いてしまうと、買われすぎたり、売られ
すぎたりしてしまう。それが新興銘柄の魅力でもあるんだけどな。」
Ｍ「昨日明らかにされた"神の手"は判断難しいが、取りあえずPTSではストップ高ま
で買われていた。これを見る限り、取りあえず週明けブランジスタショックにはな
りそうもない。」
Ｔ「そうだな。資料見るとかなり強気な収益イメージを示している。これが夢を抱
かせるんだろうけど・・。」
Ｍ「ただ一度消えかけた投資家達の夢が、再び盛り上がるのか微妙に思えるが・・・。」
Ｔ「ああ。取りあえず週明け好感されて、PTSのようにストップ高まで買われるよう
な事になれば、新興市場心理はプラスとなるだけに期待したいモンだが、PTSとは違
う結果となることもしばしば起こるだけに、週明けの動向が注目される。」
Ｍ「そうだな。閑散相場だけに、せめて新興市場は盛り上がって欲しいところだか
らな。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は不安定な揉み合い相場だった。」
Ｍ「ああ。先週末より日経平均、TOPIXは上昇しているが、方向感見えない動きだっ
た。」
Ｔ「そうだな。参加者も乏しく今週は手控えムードが一段と強まっていた感じだ。」
Ｍ「だろうな。東証1部の売買代金は7営業日連続で2兆円を割り込んでいる。昨日な
んて1兆6000億円台で、今年最低を記録した。」
Ｔ「閑散に売り無しといった感じだが、当然ながら上値を買い上がる向きも出てき
やしない。やはり米国の利上げ時期が不透明になっているのが手控え要因なんだろ
うな。」
Ｍ「そうだな。手控えムードなのは日本市場だけじゃないからな。米国市場も商い
低調だし、手控えムードは強い。」
Ｔ「ただ米国株は今週は堅調だった。」
Ｍ「ああ。ユーロ圏財務相会合でギリシャへの追加支援が承認されたことも追い風
になったが、原油相場の上昇や、金融株がしっかり買われ相場を押し上げた。」
Ｔ「金融株は利上げで恩恵を受けるとの見方で買われたようだ。」
Ｍ「今週もFRB要人からタカ派的な発言が出ていたし、経済指標が強いものが目立っており、依然として早期利上げの可能性が意識されている。」
Ｔ「先週は早期利上げ懸念が米国株の重石となっており売られた日も目立っていた
んだが、今週は嫌気する動きは乏しかったといえる。」
Ｍ「そうだな。それだけ投資家心理は良くなっているとも言えるんだが、何だかん
だ言っても6月利上げはないと見ている向きがまだ多いのかもな。」
Ｔ「早期利上げがあるのか無いのか見方が分かれている状況だが、そんな中、昨日
イエレンFRB議長が講演を行った。」
Ｍ「ああ。イエレンFRB議長は経済成長が想定通り継続すれば、今後数ヶ月で利上げが適切になるとの認識を示した。」
Ｔ「今までのイエレンFRB議長の発言からは、タカ派寄りになっている印象だ。」
Ｍ「そうだな。ただ最近他のFRB要人からタカ派的な発言相次いでいるが、それと比
べると、まだハト派寄りと言える。」
Ｔ「ああ。昨日のイエレンFRB議長の発言からは、6月の利上げの可能性はさほど感
じない。今後数ヶ月というくらいだから、6月はないのかなとも思えてしまう。」
Ｍ「ただ市場ではこの発言をうけ、早期利上げの可能性が排除されなったとの見方
で、米株売りドル買いの動きを見せていている。」
Ｔ「そうだな。ダウはマイナスに転じる場面も見られたが、売り込む動きも限定的
で、売り一巡後は切り返している。」
Ｍ「結局、ダウなど引けにかけて買われて、この日の高値圏で引けている。利上げ
で恩恵を受けると見られる金融株が買われ相場を押し上げた。」
Ｔ「相変わらず心理は悪くないという感じだな。」
Ｍ「まあ利上げ懸念強まれば円安へ振れやすいため日本株には追い風になるが、米株下がってしまうなら問題だからな。利上げ懸念でも米株上げる展開は日本株にとっても悪くない。」
Ｔ「ただ本格的に6月の利上げが意識されれば、米株売られてしまう恐れは否めない
。何だかんだ言っても6月は無いだろうと見ている向きも結構居るようだし・・。」
Ｍ「いずれにしろ来週には重要な米経済指標発表が相次ぐ。それらで市場も判断し
ていくだろう。」
Ｔ「特に来週末の雇用統計だろうな。これが強い数字となれば6月の利上げが一気に意識されてきそうだ。逆に弱い数字となれば6月の利上げはないとの見方が強まる。」
Ｍ「ああ。今まで以上に来週末の雇用統計は注目されそうだ。」
Ｔ「ところで新興市場も今週は揉み合いだったといえる。個別には色々と動いてい
たが、新興全体的には方向性は見えない動きだ。」
Ｍ「今週は何と言ってもアキュセラだろう。アキュセラショックも警戒されたが、
取りあえず今週は目立った影響は見られていない。」
Ｔ「そうだな。アキュセラ株は先週辺りから物色に勢いが出て来ており、今週25日
には7700円まで上昇していた。短期間でほぼ倍増したことになり、明らかに過熱感
はあったけどな。」
Ｍ「ああ。それだけに25日の急落も仕方ない状況だといえるが、問題はその翌日の
朝に悪材料が出たことだ。」
Ｔ「期待されていた治験の結果が残念な結果になったという発表だな。もともと治
験結果は6月に発表される予定だった。その期待で相場作っていただけに、残念な結果なら期待剥落で株価暴落も仕方ない。」
Ｍ「ただ問題は、前日に謎の急落となっていることだ。結果発表を早めたのは仕方
ない。結果は25日に分かっていたとのことだけに、明らかに一部投資家に漏れてい
るだろう。」
Ｔ「そういう疑いが出て来ても不思議はない動きだな。」
Ｍ「早速、日本取引所グループがインサイダー取引の可能性で調査に着手したこと
が分かったとブルームバーグが昨日報じていた。」
Ｔ「まあ調査は入るだろうな。疑わしい動きなんだから。」
Ｍ「アキュセラの問題が投資家離れにならなければ良いのだが・・。市場では投資
家が新興株離れになるのを懸念している。」
Ｔ「そうだな。来週中にはアキュセラ株寄り付くだろうけど、アキュセラショック
はこれから出てくるとの見方もある。」
Ｍ「もう一つ、新興市場で注目されていたのがブランジスタだ。これは昨日、期待
のスマホアプリ"神の手"の全貌を明らかにするとの事で、注目されていた。」
Ｔ「ああ。ブランジスタ株は直近随分と派手に下げてきている。出尽くしや失望に
なるとの警戒から売られてきたといえるが、それ以前に随分と買われたからな。」
Ｍ「そうだな。出尽くし警戒感や失望警戒感で、これだけ売られるなら、よくぞ、
あそこまで買われたと思うよ。ここまで下げるなら、最初からあそこまで買われな
ければ良かったのに、と思う動きだ。」
Ｔ「まあ新興銘柄は勢いだからな。勢い付いてしまうと、買われすぎたり、売られ
すぎたりしてしまう。それが新興銘柄の魅力でもあるんだけどな。」
Ｍ「昨日明らかにされた"神の手"は判断難しいが、取りあえずPTSではストップ高ま
で買われていた。これを見る限り、取りあえず週明けブランジスタショックにはな
りそうもない。」
Ｔ「そうだな。資料見るとかなり強気な収益イメージを示している。これが夢を抱
かせるんだろうけど・・。」
Ｍ「ただ一度消えかけた投資家達の夢が、再び盛り上がるのか微妙に思えるが・・・。」
Ｔ「ああ。取りあえず週明け好感されて、PTSのようにストップ高まで買われるよう
な事になれば、新興市場心理はプラスとなるだけに期待したいモンだが、PTSとは違
う結果となることもしばしば起こるだけに、週明けの動向が注目される。」
Ｍ「そうだな。閑散相場だけに、せめて新興市場は盛り上がって欲しいところだか
らな。期待したいモンだ。」
