◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2016/07/16(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は強い展開となった。まさか先週の終わり方で、日経平均が今週16500円ま
で戻せるとは・・・。」

M「ああ。ビックリだよな。先週末は再度日経平均15000円割れ目指すような状況だ
ったし、ドル円は1ドル100円割れも覚悟という雰囲気だった。」

T「だよな。米雇用統計は強かったものの、それで円安へ迎えなかったんだ。余程
円買い圧力強いと言える状況だった。」

M「そうだな。ただ今週は終わってみればドル円は1ドル106円台まで円安が進行し
た。」

T「為替は株価に後から付いていった感じだな。まあ週後半には為替が株価を支え
るような感じもなっていたが・・・。」

M「確かに。シカゴ投機筋は円買いポジションを大量に抱えており、円高へ賭けて
いた向きが多かった状況だ。今週は円買いポジションを手仕舞いさせられた投機筋
も多いだろうな。」

T「つまりドル買い戻しだな。株価がどんどん上げて、しかも米国株や欧州株も軒
並み上昇する展開となってきたからな。」

M「ああ。米ダウやS&P500指数はいずれも今週史上最高値を更新している。米企業決算が良かったと言うこともあるが、やはり米経済しっかりした中で超低金利状態
が当面続くと言うことがリスクオフの動きにさせているんだろう。」

T「だろうな。確かに米雇用統計は強い数字となったが、如何せんブレの大きな指
標だけに、これで即利上げという事にはならないだろうし、やはり英EU離脱の件も
あることから安易には利上げできないとの見方が強い。」

M「どうせ利上げできないなら、経済指標は強い方が良いと言うわけだ。」

T「だよな。それに今週、英国の次期首相が早くも決まった。もともとEU残留派だ
ったメイ氏が新たな首相に就任した。」

M「ああ。それも今週の株高の追い風になった面もあるかもな。英国の次期首相は
9月に決まる予定だった。それが対抗者が辞退したことで、残ったメイ氏の次期首相
が確定した。」

T「次期首相決まるのは早い方が良いと言うことで、早くも就任となったわけだ。」

M「誰が次期首相になるかでEU離脱問題の行方もまた変わってくる可能性もあるだ
けに、取りあえず次期首相が早々に決まったことは好感出来る。」

T「そうだな。ただメイ氏はEU離脱を正式に通告するのは年内はないとの見方を以
前示している。

M「交渉を有利に進めるため、正式に通告する前にある程度の交渉をするつもりな
んだろう。ただEUは事前交渉には応じない姿勢を示している。」

T「まだまだ、この問題は不透明だがひとまずは落ち着いてくると言う感じか。」

M「まあ、いずれまた近い内に英EU離脱問題が売り材料となる時も来るんだろうけ
どな。取りあえずは暫く落ち着くという期待はあるだろう。」

T「そうだな。今週は英国で金融政策決定会合があったが、想定外の現状維持とな
った。市場では利下げに踏み切ると見られていただけに、ある意味サプライズの結
果となった。」

M「ただ嫌気する動きも限定的だったな。ポンドは買われたものの、事前に随分売
り込まれていたからな。それに8月には金融緩和に踏み切る可能性を示唆している。」

T「英中銀が慌てて緩和に動かず、現状維持としたとからも、EU離脱問題はひとま
ず落ち着き取り戻しているという裏付けだろう。」

M「そうだな。実際に離脱するとしても先の話だし、出来ればこのまま忘れ去れて
欲しいモンだけどな。」

T「来週はやはり為替が鍵となりそうだな。日本株には・・。」

M「ああ。今週バーナンキFRB議長が黒田日銀総裁と安倍首相と会談したことでヘリコプターマネー緩和への思惑が浮上したからな。今週の株高と円安進行は、その思惑が非常に大きく影響していると言える。」

T「だろうな。参院選の与党圧勝を好感との見方もあるが、やはり大胆な緩和への
思惑が浮上したことが大きいだろう。」

M「今回の会談でヘリコプターマネーの話は出なかったとのことだが、バーナンキ
FRB議長は金融緩和の手段は色々あると指摘した、と言うことを官房長官が明らかにしている。」

T「思わせぶりな発言だな。」

M「ああ。更に木曜日には前内閣官房参与の本田氏が、4月にバーナンキFRB議長と会談した際に、永久債の発行に言及したことを明らかにしたと報じられた。」

T「何か出来すぎともいえるタイミングだよな。ヘリコプターマネーの思惑に永久
債って・・・。」

M「ああ。市場ではヘリコプターマネー緩和をするなら、永久債を利用したスキー
ムになるとの見方が多い。」

T「永久債は実質返さなくても良い借金だ。それを政府が発行し、日銀が買い取る
。ある意味、打ち出の小槌だ。」

M「いわゆる財政ファイナスだといえ、法律的に禁止されていることだが、今の安
倍政権は法律改正は可能だ。」

T「でも、それをやると、ある意味きりがない。」

M「その通りだ。実際にやると大変なことになる恐れも否めない。一回やれば、歯
止めが利かなくなる恐れがあり、円の価値が暴落する恐れもあることだ。」

T「つまりハイパーインフレだな。」

M「恐らく、実際にヘリコプターマネー緩和に踏み切ることはないだろう。恐らく
多くの市場関係者はそう思っている。」

T「だよな。なら期待も続かないだろう。」

M「ただ実際には投機筋が既にそういう方向で動いてしまった。正確には動かされ
てしまったと言えるか・・。」

T「そうだな。円高に賭けていた投機筋は多かったが、ポジション調整を余儀なく
されたんだからな。今更引き返せないだろうし、このままヘリコプターマネー緩和
期待を理由に動いた方が得策と言うわけだな。」

M「ああ。但し、もっても月末の日銀会合までだろう。もし現状維持ということに
なれば、当然今度は投機筋はそれを理由に逆の動きをしてくるだろうな。」

T「つまり円高株安という方向だな。」

M「そうだな。それだけに月末まで、どこまで緩和の思惑で戻せていけるかだな。」

T「ああ。ただ月末の日銀会合まで、企業決算発表が本格的に始まる。企業決算へ
の警戒はあるだけに、それがジャマをしなければ良いのだが・・・。」

M「確かに企業決算は警戒もされる恐れはありそうだ。まして直近株価も戻してき
ている銘柄も結構多いからな。過度な懸念は後退しているとはいえ、やはり決算悪
いと戻り相場に水を差してしまう恐れも否めない。」

T「取りあえず来週発表される企業決算注目したい。」

M「それにもう一つ、今朝起きたトルコのクーデターも懸念だな。軍が行政制圧し
たと朝方報じられている。」

T「ああ。米国株は引けた後のようで、影響受けてはいないようだが、為替市場が
影響受けている。」

M「急速にリスク回避の円高に進んで、1ドル105円割れとなっている。」

T「週明けまで落ち着いていれば良いのだが・・・。」

M「そうだな。あと来週からマザーズ先物も始まる。それにより新興市場がどうい
う動き見せるのかも注目だな。」

T「ああ。今週は新興市場は警戒からなのか、軟調だったといえるからな。」

M「まあ今週はLINE上場というイベントもあり、それに絡んだ換金売りも新興銘柄

には出ていたようで、それも新興市場の重石となったんだろうけどな。」

T「そうだな。取りあえず日本が連休中明けるまで、海外市場落ち着いていれば良
いけどな。期待したいモンだ。」