◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2016/11/26（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週も日本市場はしっかりとした展開だった。」
Ｍ「ああ。日経平均は年初来高値に迫る水準まで上げてきており、昨日まで7連騰だ
。」
Ｔ「TOPIXは11連騰だからな。日経平均だって米大統領選結果後から1日下げたが、
小幅安程度であり実質的に11連騰しているようなモンだ。」
Ｍ「確かに。大統領選後から一方通行的に上げてきていると言えるだろう。」
Ｔ「何よりも為替が凄い。ドル円は毎日円安へ振れてきており、先週末1ドル110円
越えて来たと思えば、今週は114円近くまで円安が進んだ。」
Ｍ「1ドル110円で達成感など全く見せず、そこから更に加速している印象だ。」
Ｔ「ヘッジファンドなどの投機筋による円売りドル買いの動きのようだが、110円超
えてきてから投機筋の動きが一段と活発になっているとの声も聞かれた。」
Ｍ「奴らはまだ先を見ているのかもな。もっと円安になると踏んで勝負賭けてきて
いるのかも知れない。」
Ｔ「ああ。このビックウェーブに乗り遅れまいと、躊躇せず動いてきている感じだ
。」
Ｍ「ヘッジファンドは今年成績悪いところも多いというし、ここぞとばかりに勝負
賭けてきている面は確かにあるだろう。」
Ｔ「果たして何処をターゲットにしているんだろうな。」
Ｍ「どうだろうな。ただ別にドル買い円売りに勝負賭けてきている投機筋は多くい
る。それぞれが色々な目処や思惑で動いているだけに、実際何処を目指しているの
か、目標としているのかはバラバラだろう。」
Ｔ「確かにそうだな。」
Ｍ「基本的に投機筋はいけるところまで行くんだろうな。なんせ奴らは機動的だ。
いきなりポジションクローズに動くこともある。」
Ｔ「何か相場の流れを変えるきっかけがあれば、ここぞとばかりに手仕舞いに動く
というわけだな。」
Ｍ「ああ。ただ基本的にはクリスマス休暇前に手仕舞いに動くところが多いんじゃ
ないのか。このポジションで年越そうなんて考えている投機筋はいないんじゃない
のかな。」
Ｔ「確かに。今の流れの背景はトランプ政権への期待や思惑だが、まだ何も始まっ
ていない。単なる思惑や想像だけで動いている。実際に思惑通りになるかは、今の
時点では判断しにくいだろうからな。」
Ｍ「そうだな。もちろん、このままトランプ政権発足するまで思惑が継続するとい
う期待もあるかも知れないが、誰も今の勢いがそれまで続くなんて思っていないだ
ろう。」
Ｔ「だろうな。このまま金利高に加えてドル高という流れが続くのであれば、それ
はトランプ氏の政策には非常に重しとなる要因だ。」
Ｍ「ああ。それだけに、このまま金利高、ドル高を黙って容認し続けるとは思えな
い。」
Ｔ「どこかで釘を刺してくるのは目に見えている。その時がまずは今の流れが変わ
るタイミングなんだろうけど、それがいつになるのかが読みにくい。」
Ｍ「トランプ氏は大統領選後、一方通行的なビデオメッセージやツイッターでの
コメントは配信しているが、まだ記者会見を行っていない。これは異例の事のよう
だし、意図的に避けている印象もある。」
Ｔ「だろうな。記者会見を行えば質疑応答があるだろうし、色々と聞かれるんだろ
うからな。ボロも出やすい。」
Ｍ「ああ。ただ近いうちに行われる可能性は高く、その辺はまずはキーポイントに
なる可能性はあるかもな。」
Ｔ「そうだな。ただ逆に言えば、その記者会見で更にトランプ政権への期待が高ま
るというパターンもあるかもな。」
Ｍ「確かに・・。」
Ｔ「あとは流れを変えるとすれば、やはりイベントかもな。来週から色々とイベン
トはある。足下は米年末商戦始まったが、ひとまず好調さは伝わっており問題なさ
そうだ。」
Ｍ「ただ来週には週末に米雇用統計がある。海外で言えば、月末にOPEC総会、12/4にはイタリアの国民投票も控えている。」
Ｔ「そのあとはまだ先だが、米FOMCも控えている。」
Ｍ「まあ何処で、どういったタイミングで流れが変わってくるのか見物だな。もち
ろんどう流れが変わるかも注目される。」
Ｔ「ああ。トランプ期待が剥げ落ちて、相場はＵターンしてくるのか、それとも単
なる日柄調整という流れに変わるのか・・。」
Ｍ「いずれにしろ、このままのペースで今の強い相場が続くとは考えない方が良い
だろう。」
Ｔ「日経平均はドル円による円安で随分と急ピッチに上がってきたが、ドル建て日
経平均で見れば、全然上がっていないんだよな。」
Ｍ「ああ。むしろ下げている。大統領選直前と比較すれば・・。」
Ｔ「つまり今の日本株の上昇は、円の価値が対ドルで下がったため、相対的に上が
っているに過ぎないとも言えるのかも知れない。」
Ｍ「そうだな。日本株が見直されて上げてきているとは言えないのかもな。つまり
円安が止まれば、日本株の上昇も止まる事になる。」
Ｔ「あとは中長期資金は本格的に見直し買いを入れてくるかどうかだろうな。」
Ｍ「そうかもな。実際に既に中長期資金動いているとの見方もあるが、本格的には
動いていないだろう。やはりトランプ政権への不透明さがあるだけに、強気にはな
れない向きは少なくない。」
Ｔ「先週海外投資家は、現物株と先物合わせて1兆円超も買い越している。先物の買
越額が大きいことからも、ヘッジファンドなど投機筋がまだまだ中心だと言える。」
Ｍ「ああ。奴らは円売りと一緒に株先買いを行うことが非常に多い。それだけに日
本株とドル円は連動しやすくなる。」
Ｔ「どこかで奴らが手仕舞いに動いてくれば、その逆の動きになるわけだな。円買
いに株先売りに・・・。」
Ｍ「ああ。その時に中長期資金が入っていれば、投機筋による手仕舞い売りを吸収
する事になる。」
Ｔ「そういう展開になるよう期待したいモンだ。まずは来週、強い相場継続するの
か注目したい。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週も日本市場はしっかりとした展開だった。」
Ｍ「ああ。日経平均は年初来高値に迫る水準まで上げてきており、昨日まで7連騰だ
。」
Ｔ「TOPIXは11連騰だからな。日経平均だって米大統領選結果後から1日下げたが、
小幅安程度であり実質的に11連騰しているようなモンだ。」
Ｍ「確かに。大統領選後から一方通行的に上げてきていると言えるだろう。」
Ｔ「何よりも為替が凄い。ドル円は毎日円安へ振れてきており、先週末1ドル110円
越えて来たと思えば、今週は114円近くまで円安が進んだ。」
Ｍ「1ドル110円で達成感など全く見せず、そこから更に加速している印象だ。」
Ｔ「ヘッジファンドなどの投機筋による円売りドル買いの動きのようだが、110円超
えてきてから投機筋の動きが一段と活発になっているとの声も聞かれた。」
Ｍ「奴らはまだ先を見ているのかもな。もっと円安になると踏んで勝負賭けてきて
いるのかも知れない。」
Ｔ「ああ。このビックウェーブに乗り遅れまいと、躊躇せず動いてきている感じだ
。」
Ｍ「ヘッジファンドは今年成績悪いところも多いというし、ここぞとばかりに勝負
賭けてきている面は確かにあるだろう。」
Ｔ「果たして何処をターゲットにしているんだろうな。」
Ｍ「どうだろうな。ただ別にドル買い円売りに勝負賭けてきている投機筋は多くい
る。それぞれが色々な目処や思惑で動いているだけに、実際何処を目指しているの
か、目標としているのかはバラバラだろう。」
Ｔ「確かにそうだな。」
Ｍ「基本的に投機筋はいけるところまで行くんだろうな。なんせ奴らは機動的だ。
いきなりポジションクローズに動くこともある。」
Ｔ「何か相場の流れを変えるきっかけがあれば、ここぞとばかりに手仕舞いに動く
というわけだな。」
Ｍ「ああ。ただ基本的にはクリスマス休暇前に手仕舞いに動くところが多いんじゃ
ないのか。このポジションで年越そうなんて考えている投機筋はいないんじゃない
のかな。」
Ｔ「確かに。今の流れの背景はトランプ政権への期待や思惑だが、まだ何も始まっ
ていない。単なる思惑や想像だけで動いている。実際に思惑通りになるかは、今の
時点では判断しにくいだろうからな。」
Ｍ「そうだな。もちろん、このままトランプ政権発足するまで思惑が継続するとい
う期待もあるかも知れないが、誰も今の勢いがそれまで続くなんて思っていないだ
ろう。」
Ｔ「だろうな。このまま金利高に加えてドル高という流れが続くのであれば、それ
はトランプ氏の政策には非常に重しとなる要因だ。」
Ｍ「ああ。それだけに、このまま金利高、ドル高を黙って容認し続けるとは思えな
い。」
Ｔ「どこかで釘を刺してくるのは目に見えている。その時がまずは今の流れが変わ
るタイミングなんだろうけど、それがいつになるのかが読みにくい。」
Ｍ「トランプ氏は大統領選後、一方通行的なビデオメッセージやツイッターでの
コメントは配信しているが、まだ記者会見を行っていない。これは異例の事のよう
だし、意図的に避けている印象もある。」
Ｔ「だろうな。記者会見を行えば質疑応答があるだろうし、色々と聞かれるんだろ
うからな。ボロも出やすい。」
Ｍ「ああ。ただ近いうちに行われる可能性は高く、その辺はまずはキーポイントに
なる可能性はあるかもな。」
Ｔ「そうだな。ただ逆に言えば、その記者会見で更にトランプ政権への期待が高ま
るというパターンもあるかもな。」
Ｍ「確かに・・。」
Ｔ「あとは流れを変えるとすれば、やはりイベントかもな。来週から色々とイベン
トはある。足下は米年末商戦始まったが、ひとまず好調さは伝わっており問題なさ
そうだ。」
Ｍ「ただ来週には週末に米雇用統計がある。海外で言えば、月末にOPEC総会、12/4にはイタリアの国民投票も控えている。」
Ｔ「そのあとはまだ先だが、米FOMCも控えている。」
Ｍ「まあ何処で、どういったタイミングで流れが変わってくるのか見物だな。もち
ろんどう流れが変わるかも注目される。」
Ｔ「ああ。トランプ期待が剥げ落ちて、相場はＵターンしてくるのか、それとも単
なる日柄調整という流れに変わるのか・・。」
Ｍ「いずれにしろ、このままのペースで今の強い相場が続くとは考えない方が良い
だろう。」
Ｔ「日経平均はドル円による円安で随分と急ピッチに上がってきたが、ドル建て日
経平均で見れば、全然上がっていないんだよな。」
Ｍ「ああ。むしろ下げている。大統領選直前と比較すれば・・。」
Ｔ「つまり今の日本株の上昇は、円の価値が対ドルで下がったため、相対的に上が
っているに過ぎないとも言えるのかも知れない。」
Ｍ「そうだな。日本株が見直されて上げてきているとは言えないのかもな。つまり
円安が止まれば、日本株の上昇も止まる事になる。」
Ｔ「あとは中長期資金は本格的に見直し買いを入れてくるかどうかだろうな。」
Ｍ「そうかもな。実際に既に中長期資金動いているとの見方もあるが、本格的には
動いていないだろう。やはりトランプ政権への不透明さがあるだけに、強気にはな
れない向きは少なくない。」
Ｔ「先週海外投資家は、現物株と先物合わせて1兆円超も買い越している。先物の買
越額が大きいことからも、ヘッジファンドなど投機筋がまだまだ中心だと言える。」
Ｍ「ああ。奴らは円売りと一緒に株先買いを行うことが非常に多い。それだけに日
本株とドル円は連動しやすくなる。」
Ｔ「どこかで奴らが手仕舞いに動いてくれば、その逆の動きになるわけだな。円買
いに株先売りに・・・。」
Ｍ「ああ。その時に中長期資金が入っていれば、投機筋による手仕舞い売りを吸収
する事になる。」
Ｔ「そういう展開になるよう期待したいモンだ。まずは来週、強い相場継続するの
か注目したい。」
