◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2017.01.07

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「名実共に新年相場入りした今週の日本市場はしっかりと反発した。」

M「ああ。先週は年末ということもあって、8週ぶりの下落となったからな。」

T「残念ながら掉尾の一振とはならなかったが、その代わり年明けはしっかりした
スタートとなっている。」

M「昨年は年明け早々波乱相場になっていただけに警戒感もあったんだが、今年は
そうならず安心感も出た感じだ。」

T「そうだな。年明けからしっかり上昇したことからも、今の相場の強さを示して
いる。」

M「海外投資家による買い観測も確認されており、年金資金など足の長い資金が入
ってきている可能性があるようだ。」

T「だろうな。年明けとなったことで動きやすくなる資金も多いんだろう。去年は
そういった資金は年明けから手仕舞いに動いた格好だが、今年は逆なんだろうな。」

M「まあ去年は日本株、結構手仕舞いに動いた中長期資金も多かったんだろうな。
米大統領選以降は、海外投資家がかなり日本株買ってきたが、それでも昨年は大きく売り越している。」

T「ああ。9月までかなりの売り越しとなっていたからな。」

M「つまり、まだ日本株を買えていない海外投資家も多いと言うことなんだろう。」

T「米大統領選以降は、為替水準が大きく変わっており、米国株も強い動きになっ
ている。それだけに日本株への評価も大きく変わってきたんだろうな。」

M「ああ。それにより昨年手仕舞いした中長期の海外投資家も、再度買いに動いて
きている可能性もあるだろう。」

T「ただやはりトランプ政権への不透明感もあることから、本格的に買いに動いて
きているとは言い難いのかもな。」

M「まあ年明けは強い買い見られていたが、その後はそういった買いも限定的とな
っている。」

T「円安基調も一服感見られてきたこともあり、迷っている向きも多い感じだ。」

M「円安基調は単なる一服なのか、それとも既に円安基調は終わり、再び円高へと
戻していくか・・。もしくは、この辺で落ち着き揉み合い相場になっていくのか
・・。」

T「それによって、日本の輸出企業の業績先行きも大きく変わってくるとも言える
からな。」

M「ただ下げれば買いたい向きは多いようだ。ドルも日本株も・・。」

T「確かにそういった動きは見られている。昨日などは手仕舞いの動き見られなが
らも、下げ渋りも見られているからな。」

M「まあ昨日は3連休前だし、米国では雇用統計発表も控えていた。更に来週には
トランプ次期大統領が大統領選後、初となる記者会見を行う予定だしな。」

T「それらイベント前に手仕舞いに動く向きが出てくるのは当然か・・・。」

M「注目された米雇用統計は雇用者数こそ市場予測を下回ったが、内容が良かったといえる。」

T「そうだな。前月分の雇用者数が上方修正されたし、平均賃金が前月から更に増
え、伸び加速となった。」

M「ああ。7年半ぶりの大幅増だったようだ。」

T「労働参加率も僅かだが上昇したし、米雇用状況は非常に良好だと言える内容だ
ったと言えるだろう。」

M「そうだな。それを好感して米国株はしっかり買われた。ダウはいよいよ2万ドル
目前だ。まあ、何度かこの水準まで来ているんだが、なかなか付けに行かない。」

T「やはり意識しているんだろう。」

M「ただナスダック指数は連日で史上最高値を更新している、米国株の強さは続い
ている格好だ。」

T「為替も随分と円安へと戻している。昨日は日本時間朝方に1ドル115円付近まで
円高が進行したが、昨晩は1ドル117円台に乗せる場面も見られた。」

M「ああ。これで来週のトランプ次期大統領による記者会見が無事通過できれば、
更に円安へという期待もあるかな。」

T「ただ先日のトヨタへの口撃を見ても、いつドル高牽制してくるのかわかったモ
ンじゃない。」

M「確かにそういったリスク考慮すると、強気でドル買いもしにくいかもな。」

T「ツイッターでのいきなりの牽制発言もありそうだが、やはり来週11日に予定さ
れている記者会見だろうな。」

M「やはりそれは見極めたいという向きは多いだろう。」

T「だろうな。まずはそれを無事に通過できるかどうかだな。」

M「12月のように記者会見延期なんて事もあるのかも知れないが、いずれやること
だし、早いところ記者会見してもらった方が安心感は出るかもな。」

T「まあ、トランプ節炸裂しまくらなければな。」

M「とにかく来週、トランプ次期大統領の記者会見は非常に注目されそうだ。」

T「無事通過できるよう期待したいモンだ。」