◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2017.02.25

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週も日本株は揉み合い相場となった。」

M「ああ。一応先週末比では小幅だが上昇しており、2週ぶりの上昇だ。」

T「引き続き膠着相場で方向性は見えてこない。」

M「ただ米国株は今週もしっかりだった。さすがに上値の重さも見られてきている
ものの、ダウで言えば昨日まで11連騰だ。」

T「そうだな。11連騰は約25年ぶりだそうだ。11日連続の史上最高値更新は約30年
ぶりだそうだ。」

M「そのようだな。ただ昨日なんて無理矢理だろう。終始マイナス圏での推移とな
っており、さすがに週末だし連騰記録は途絶えるなと見られていたんだが・・。」

T「ああ。昨日は欧州株が結構下げており、その影響で米国株も売り優勢で始まっ
ていたからな。」

M「ただ底堅さは見せていた。売り込む動きは見られず、売り一巡後は下げ渋って
いたからな。」

T「引けにかけて急速に買われてくると、ダウなど株価指数はいずれもプラスに転
じ引けている。確かに無理矢理的な印象もある。」

M「まあ、さすがに下げると見た短期資金がショートポジ作っていたが、思ったほ
ど下げないことで引けにかけて買い戻してきたんだろうけどな。」

T「ある意味、今の米国株は売り渋りも見られているようだ。当然警戒感はあるん
だろうけど・・・。」

M「本当にこのまま28日のトランプ大統領議会演説まで上げ続けるのかもな。」

T「いずれにしろ28日の議会演説後は荒い動きになりそうだ。」

M「だろうな。問題は日本株だ。米国はしっかりした展開続けているが、日本株
ついて行けていない。まあ為替が円高気味となっているため仕方ないが・・。」

T「この状況で、28日の議会演説後米国株が調整する場合、日本株も一緒になって
調整するのだろうか。」

M「逆にアク抜け的に買われてくれればいいけどな。」

T「為替も28日の議会演説以降の波乱を警戒してドル売りに繋がっている面もある
のなら、28日の議会演説後はアク抜け的にドル買い戻され円安へ戻せないだろうか
。」

M「厳しいだろうな。ただ米国株が出尽くしとならず改めて買われるなら、今度は
ドルも買われ円安へ振れる期待がある。」

T「28日の議会演説は、米東部時間21時だそうで、日本時間では翌日3/1の11時にな
るそうだ。つまりザラバ中となる。」

M「ああ。それだけに3/1の日本市場は良くも悪くも大きな動きになりそうだな。」

T「先物主導で荒い動きは避けられず、振り回される恐れもあるかもな。」

M「結局、その議会演説をうけて米国株がどういう動き見せるのかは、3/1の日本時
間には解らないからな。ある程度は時間外の米先物の動きで解っても、正直それは
アテにならない。」

T「確かに、結局、日本時間の時間外米先物は、日本株などアジア株の動向の影響
を大きく受けるからな。」

M「だから3/1の日本株が派手に売られたとしても、その晩の米国株がしっかり買わ
れ、翌日の日本株が買い戻されると言うこともあり得る。」

T「当然その逆もあるかもな。いずれにしろ来週の週後半は久々に荒い相場になり
そうだ。」

M「報道によれば議会演説では、インフラ投資の詳細についても言及する見通しだ
との事だけに、具体策が本当に出てくるなら好感されやすいんだが・・。」

T「ただ大規模な税制改革に関しての詳細は出てこない恐れはありそうだ。」

M「まあ、いずれにしろ蓋を開けてみるまで市場がどういう反応するのか読みにく
い。こりゃ今月一杯は手控え感強い相場が続くのは仕方なさそうだ。」

T「ただ米ダウは希に見る連騰記録を続けているだけに期待したいところだけどな
。」

M「そうだな。ただ昔米ダウが11日連続で史上最高値更新したのは1987年1月の事だ
が、その年はブラックマンデーがあった年だ。それだけに今年の米国株はこのまま
強い相場続けたとしても波乱となる場面が出てくる恐れは考慮しておきたい。」

T「確かにそうだな。希に見る強い相場作るのは良いが、その反動が何処かで来る
のは必至だろうな。」

M「とにかくまずは来週の議会演説だ。その後も米国株強さ継続できるのか注目し
たい。」

T「ああ。期待したいモンだ。」