小惑星衝突、人類どうする 来月、地球防御で国際会議

小惑星衝突、人類どうする 来月、地球防御で国際会議

http://www.sankei.com/photo/images/news/170402/sty1704020007-f1.jpg 巨大な小惑星が地球に衝突する様子の想像図(NASA提供・共同)

 地球に接近する未知の小惑星を発見、衝突の恐れも-。SF映画のようなこんな事態に備え、被害を最小限に抑えるための方策を専門家らが議論する国際会議「プラネタリー・ディフェンス・カンファレンス」が5月に東京で開かれる。
 国連が主導し、米航空宇宙局(NASA)や宇宙航空研究開発機構JAXA)が参加する地球防御構想の一環。日本の上空を通過する仮想の小惑星をシミュレーションし、落下の危険があれば場所を特定して住民避難を呼び掛けるための机上演習を行う。

 日本の会議の責任者を務めるJAXAの吉川真准教授は「可能性は低くても起こり得る災害。人類が生き残るためにも、事前にできる対策から取り組むべきだ」と話す。

 約6500万年前にメキシコのユカタン半島に直径10キロ程度の巨大隕石が落下し、恐竜を絶滅させたとの説は有名。1908年にはシベリア上空の大気圏に数十メートルの隕石が突入した可能性がある爆発が発生。広範囲で森林火災が起きた。

 会議は5月15~19日に日本科学未来館で開かれる。