セガ秋葉原のVRシューティングゲームの実力とは?

セガ秋葉原のVRシューティングゲームの実力とは? 

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VRアトラクション施設「セガ・ヴィーアール・エリア」で武器を構え、バーチャル戦場の中でモンスターと戦っている記者=29日、東京・秋葉原

 セガエンタテインメントは近く、東京・秋葉原にVR(仮想現実)アトラクション施設「SEGA VR AREA(セガ・ヴィーアール・エリア)」をオープンさせる。仮想空間の中で臨場感たっぷりのシューティングゲームを楽しめる施設で、29、30日に報道陣向け先行体験会が開かれた。中年ながら新しいものには目がない記者が早速、実地体験。そこで目にしたものとは…。

 同社がアミューズメント施設「クラブセガ秋葉原新館」に新設したセガ・ヴィーアール・エリア。その目玉は「MORTAL BLiTZ FOR WALKING ATTRACTION(モータル・ブリッツ・フォー・ウオーキング・アトラクション)」と呼ばれる人気ゲームだ。

 北米で人気を博した家庭用ゲーム機プレイステーションVR向け「モータル・ブリッツ」に改良を加えたもので、プレーヤーは仮想のゲーム空間の中に入り込み、自分の足で歩きながら次々に現れる敵を倒してゴールを目指す。

 早速、パソコンバッグを背負いヘッドマウントディスプレー、グローブセンサー、ヘッドホンを装着。そして銃を手にし、5メートル×7メートルの何もないスペースに足を踏み入れる。

 ゲーム開始。「おおッ!」。うめき声が漏れる。
 外からはただ突っ立っているように見えるが、眼前は戦場そのものでヘッドホンからは爆発音など轟音(ごうおん)が響き渡り、足が震える。上下左右を見渡すと360度どこまでも荒涼とした戦場が広がり、映画の世界に入り込んだかのようだ。
 
奇怪な容貌(ようぼう)のモンスターが次々に襲いかかってくる。重心を低くし引き金を引く。赤い光線がモンスターを打ち砕き、激しく散る。ガイドに沿って注意しながら歩いて戦場を進む。途中、ジェットコースターやエレベーターに乗り、ステージが変わるたびにモンスターと対峙(たいじ)。息つく暇もない。

 「うっ!」。突然、モンスターが真正面から飛んできた。思わず身をかわすように体をひねる。モンスターが放つ青い炎を何度もまともに浴びる。「このまま死ぬのか」と本気で心配になる…。

 ゲーム終了。わずか10分間だったが、まるで長い映画を見ていたかのよう。年がいもなく必死になったせいで、手のひらは汗でじっとり。全身に疲労感が漂う。ヘッドマウントディスプレーを外し、「無事、生還できた」とホッと息をついた。(経済本部 柳原一哉)