◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆2017.06.03
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週はしっかりと上昇し日経平均はついに節目の2万円を突破してきた。」
Ｍ「ああ。日経平均もTOPIXも年初来高値を更新した。」
Ｔ「ただ週前半は弱含みの展開続けていた。手控え感がえらい強く、参加者も乏し
い印象だった。」
Ｍ「まあ30日にはTOPIX、31日にはMSCIのリバランスがあり、それに絡んだ売買は見
られたが・・・。」
Ｔ「日経平均、TOPIXも25日移動平均線近くなっており、割り込んでしまうのではと
いう見方も少なくなかったといえる。」
Ｍ「そうだな。ところが名実共に6月相場入りとなると、突然流れが変わっている。」
Ｔ「ああ。特段流れが変わるような材料が合ったとは言えないが、まとまった買い
が入ってきた。」
Ｍ「MSCIの定期リバランスが通過し、6月入りしたことで、積極的に動きやすくなっ
た機関投資家が多いといえ、それにより6/1から日本株買いに動き出したという見方
もある。」
Ｔ「それに月初はここ1年しっかり買われる展開続けていることから、月初に絡んで
買い入れてくる機関投資家が居るとの声も聞かれた。」
Ｍ「そうだな。ただ翌日の2日には、更に強い買いが入ってきており、日経平均は節
目の2万円をあっさりと突破している。」
Ｔ「海外勢の買い戻しの動きが加速したとの声もあり、それに加えて乗り遅れまい
と日本株買いに動き出した海外投資家も居るようだ。」
Ｍ「それに6/1には、米ダウが3ヶ月ぶりに最高値を更新し、S&P500、ナスダック指
数と共に3指数揃っての最高値更新となった。これを機に日本株の出遅れが意識され
、見直し機運に繋がったとの見方もあるようだ。」
Ｔ「そうかもな。しかも日本株の上昇の割にはドル円相場が重くなっているため、
ドル建て日経平均が6/1から大きく上昇している。それも海外投資家にしてみれば、
持たざるリスクを感じるきっかけとなったのかも知れない。」
Ｍ「それもあるかもな。ドル建て日経平均が上昇してくるなら、日本株比率をもっ
と引き上げたいという海外機関投資家も多いのかも知れない。」
Ｔ「それはつまり日本株の為替離れを意識してきたとも言えるのかもな。」
Ｍ「ああ。日本株上げていっても、一緒に円も大きく売られて円安へ進行するなら
、ドル建て日経平均の上昇は限られてしまう。そうなるとドル建てで見た日本株の
パフォーマンスは言うほど魅力ないとの見方になってしまうこともある。」
Ｔ「ただ為替離れして、日本株が上昇していくなら、ドル建ての日本株パフォーマ
ンスは期待できると言うわけだな。それだけに組み入れ比率を引き上げたい向きが
増えてくると・・。」
Ｍ「ただ果たして円安進行なくして、日本株何処まで上げていけるのか疑問もある
けどな。本当に為替離れして上げていけるのかどうか。」
Ｔ「そうなるには、日本国内の景気が強くないと厳しいといえるよな。やはり欧米
や中国などの景気頼みでは、やはり円安進行が必要に思える。」
Ｍ「ああ。それだけにどちらかといえば、輸出企業より内需企業の業績拡大が強ま
らないと・・。果たして今そういう状況なのか？」
Ｔ「そうだな。そうなると、為替離れして日本株が何処まで上げていけるかも微妙
ということになるかもな。」
Ｍ「まあ、それでも日本株の上昇に引っ張られドル円相場も上げてくれば良いのだ
が、昨日は米雇用統計をうけて、逆に円高へ進行してしまった。」
Ｔ「ああ。昨日発表された5月の米雇用統計は、雇用者数が市場予測を大きく下回り
、4月分の雇用者数も大きく下方修正された。」
Ｍ「まあ、失業率は低下し16年ぶりの低水準となったものの、決して強い雇用統計
ではなかったといえる。」
Ｔ「賃金の伸びも低調といえるし、労働参加率は前回より低下している。」
Ｍ「確かに失業率低い分、雇用者数はこの程度で十分だともいえ、決して弱い雇用
統計だとも言い難いが、強いとも言えない。」
Ｔ「これにより6月FOMCでの利上げが見送られるという可能性は低そうだが、今後の
利上げペースはかなり緩やかになりそうだとの見方も繋がるのは当然だな。」
Ｍ「まあ、正確には今後の雇用統計など経済指標の確認が必要だということになる
が、これでは米長期金利はひとまず低下してしまう。」
Ｔ「それによりドルが売られドル円は大きく円高へ進行した。1ドル110円もここに
来て危うくなっている状況だ。」
Ｍ「ただ米国株はしっかりだった。相変わらず良いトコ取りの動きで、利上げペー
ス緩やかになれば、緩和状態の金融政策が長引くことになり株式市場には追い風と
の見方だ。」
Ｔ「ああ。米長期金利低下により金融株は売られたものの、好業績のIT株が買われ
相場を牽引した。」
Ｍ「原油相場の下落も気掛かりだな。それによりエネルギー株が売られダウ指数の
重しとなっているが、今後更に原油相場が下落していくと米国株には更に重しとな
る恐れも否めない。」
Ｔ「今は、懸念には目をつぶっており、良い面だけが見られて米国株強い動き続け
ているが、何かをきっかけに見方が変わる恐れはあるからな。」
Ｍ「ああ。投資家心理が何かをきっかけに変われば、今度は悪い面を見るようにな
ってしまう。悪いトコ取りということになれば、米国株は波乱となる恐れもあり得
るだろう。」
Ｔ「良いトコ取りの動きがいつまで続くのかだな。結構長く続くという期待もあれ
ば、そろそろヤバイとの見方もある。」
Ｍ「取りあえず今週は日本株も上抜けてきたんだ。このまま米国株の強さは続いて
欲しいモンだけどな。」
Ｔ「そうだな。来週、日経平均2万円をしっかりキープできるのか注目したい。期待
したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週はしっかりと上昇し日経平均はついに節目の2万円を突破してきた。」
Ｍ「ああ。日経平均もTOPIXも年初来高値を更新した。」
Ｔ「ただ週前半は弱含みの展開続けていた。手控え感がえらい強く、参加者も乏し
い印象だった。」
Ｍ「まあ30日にはTOPIX、31日にはMSCIのリバランスがあり、それに絡んだ売買は見
られたが・・・。」
Ｔ「日経平均、TOPIXも25日移動平均線近くなっており、割り込んでしまうのではと
いう見方も少なくなかったといえる。」
Ｍ「そうだな。ところが名実共に6月相場入りとなると、突然流れが変わっている。」
Ｔ「ああ。特段流れが変わるような材料が合ったとは言えないが、まとまった買い
が入ってきた。」
Ｍ「MSCIの定期リバランスが通過し、6月入りしたことで、積極的に動きやすくなっ
た機関投資家が多いといえ、それにより6/1から日本株買いに動き出したという見方
もある。」
Ｔ「それに月初はここ1年しっかり買われる展開続けていることから、月初に絡んで
買い入れてくる機関投資家が居るとの声も聞かれた。」
Ｍ「そうだな。ただ翌日の2日には、更に強い買いが入ってきており、日経平均は節
目の2万円をあっさりと突破している。」
Ｔ「海外勢の買い戻しの動きが加速したとの声もあり、それに加えて乗り遅れまい
と日本株買いに動き出した海外投資家も居るようだ。」
Ｍ「それに6/1には、米ダウが3ヶ月ぶりに最高値を更新し、S&P500、ナスダック指
数と共に3指数揃っての最高値更新となった。これを機に日本株の出遅れが意識され
、見直し機運に繋がったとの見方もあるようだ。」
Ｔ「そうかもな。しかも日本株の上昇の割にはドル円相場が重くなっているため、
ドル建て日経平均が6/1から大きく上昇している。それも海外投資家にしてみれば、
持たざるリスクを感じるきっかけとなったのかも知れない。」
Ｍ「それもあるかもな。ドル建て日経平均が上昇してくるなら、日本株比率をもっ
と引き上げたいという海外機関投資家も多いのかも知れない。」
Ｔ「それはつまり日本株の為替離れを意識してきたとも言えるのかもな。」
Ｍ「ああ。日本株上げていっても、一緒に円も大きく売られて円安へ進行するなら
、ドル建て日経平均の上昇は限られてしまう。そうなるとドル建てで見た日本株の
パフォーマンスは言うほど魅力ないとの見方になってしまうこともある。」
Ｔ「ただ為替離れして、日本株が上昇していくなら、ドル建ての日本株パフォーマ
ンスは期待できると言うわけだな。それだけに組み入れ比率を引き上げたい向きが
増えてくると・・。」
Ｍ「ただ果たして円安進行なくして、日本株何処まで上げていけるのか疑問もある
けどな。本当に為替離れして上げていけるのかどうか。」
Ｔ「そうなるには、日本国内の景気が強くないと厳しいといえるよな。やはり欧米
や中国などの景気頼みでは、やはり円安進行が必要に思える。」
Ｍ「ああ。それだけにどちらかといえば、輸出企業より内需企業の業績拡大が強ま
らないと・・。果たして今そういう状況なのか？」
Ｔ「そうだな。そうなると、為替離れして日本株が何処まで上げていけるかも微妙
ということになるかもな。」
Ｍ「まあ、それでも日本株の上昇に引っ張られドル円相場も上げてくれば良いのだ
が、昨日は米雇用統計をうけて、逆に円高へ進行してしまった。」
Ｔ「ああ。昨日発表された5月の米雇用統計は、雇用者数が市場予測を大きく下回り
、4月分の雇用者数も大きく下方修正された。」
Ｍ「まあ、失業率は低下し16年ぶりの低水準となったものの、決して強い雇用統計
ではなかったといえる。」
Ｔ「賃金の伸びも低調といえるし、労働参加率は前回より低下している。」
Ｍ「確かに失業率低い分、雇用者数はこの程度で十分だともいえ、決して弱い雇用
統計だとも言い難いが、強いとも言えない。」
Ｔ「これにより6月FOMCでの利上げが見送られるという可能性は低そうだが、今後の
利上げペースはかなり緩やかになりそうだとの見方も繋がるのは当然だな。」
Ｍ「まあ、正確には今後の雇用統計など経済指標の確認が必要だということになる
が、これでは米長期金利はひとまず低下してしまう。」
Ｔ「それによりドルが売られドル円は大きく円高へ進行した。1ドル110円もここに
来て危うくなっている状況だ。」
Ｍ「ただ米国株はしっかりだった。相変わらず良いトコ取りの動きで、利上げペー
ス緩やかになれば、緩和状態の金融政策が長引くことになり株式市場には追い風と
の見方だ。」
Ｔ「ああ。米長期金利低下により金融株は売られたものの、好業績のIT株が買われ
相場を牽引した。」
Ｍ「原油相場の下落も気掛かりだな。それによりエネルギー株が売られダウ指数の
重しとなっているが、今後更に原油相場が下落していくと米国株には更に重しとな
る恐れも否めない。」
Ｔ「今は、懸念には目をつぶっており、良い面だけが見られて米国株強い動き続け
ているが、何かをきっかけに見方が変わる恐れはあるからな。」
Ｍ「ああ。投資家心理が何かをきっかけに変われば、今度は悪い面を見るようにな
ってしまう。悪いトコ取りということになれば、米国株は波乱となる恐れもあり得
るだろう。」
Ｔ「良いトコ取りの動きがいつまで続くのかだな。結構長く続くという期待もあれ
ば、そろそろヤバイとの見方もある。」
Ｍ「取りあえず今週は日本株も上抜けてきたんだ。このまま米国株の強さは続いて
欲しいモンだけどな。」
Ｔ「そうだな。来週、日経平均2万円をしっかりキープできるのか注目したい。期待
したいモンだ。」
