◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆2017.07.08
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は名実共に7月相場入りしたが、方向感掴みにくい膠着相場だったと言える
。」
Ｍ「そうだな。日経平均は2万円を挟んだ攻防となっており、確かに方向感は見えに
くい動きだった。」
Ｔ「ただどちらかと言えば弱含みだな。日経平均は25日線割り込んでしまっている
し、2万円も割り込んで今週を終えている。」
Ｍ「欧米株も弱含みの展開だったといえ、世界的に手控えムードも強い印象だな。」
Ｔ「まあ今週はイベントも多かったからな。それに世界的な長期金利上昇も重石と
なっていたようだ。」
Ｍ「そうだな。ただそのお陰で為替は円安気味だった。」
Ｔ「それが日本株を支えている感じだ。」
Ｍ「日本の長期金利もつられて上昇してきたんだが、昨日は5ヵ月ぶりに日銀が指値
オペを実施した。それより日本の長期金利上昇は止まってしまい、それにより円が
売られやすくなった。」
Ｔ「日銀が、依然として金利コントロールするという姿勢を示したことで、金利差
から更に円は売られる可能性もありそうだ。」
Ｍ「そうだな。欧州ではECBがテーパリング近いとみられているし、英国は利上げの
可能性示唆しているだけに、同じく引き締めの方に向かっているのは明らかだ。」
Ｔ「米国はバランスシート縮小が早ければ9月にもなんて見方も出て来ているからな
。」
Ｍ「ああ。それら考慮すれば日本だけ低金利状態がまだ続くということになり、金
利差は拡大する一方だ。」
Ｔ「だよな。となれば更に円安が進行する可能性もあるが、問題は欧米株だろうな
。」
Ｍ「欧米株にしてみれば長期金利上昇は重石となり、過剰流動性相場が終わると言
う懸念も抱かれやすい。」
Ｔ「そうなると、欧米株安が一段と懸念される。欧米株安続くなら、いくら円安で
も日本株は上げられないだろう。」
Ｍ「まあ円安は下支えになるだろうけど、欧米株安状態では買われにくいのは確か
だな。」
Ｔ「ただ米国は来週から企業決算発表シーズンに入るだけに、その期待が下支えに
なる可能性はあるだろう。決算は結構期待できるようだし・・。」
Ｍ「そうだな。それに来週はイエレンFRB議長の議会証言も控えている。そこでハト
派的な発言でも出てくるようだと、米長期金利上昇も一服する可能性はある。」
Ｔ「そうなれば米国株には追い風となるかも知れないが、円安期待は後退する。結
局、日本株は上げにくい状況が続くようにも見えるよな。」
Ｍ「ただ日本だって今月下旬からは企業決算発表シーズンだ。この為替水準だと結
構な輸出企業が計画上ブレという期待も強まるだろう。」
Ｔ「まあ、今期の想定為替は大抵1ドル110円以下で、平均で108円台位だろ。中には
1ドル100円想定なんてところもある。」
Ｍ「ユーロ円も想定よりかなり円安水準となっているだけに、早くも上方修正して
くるところも出てくるかもな。」
Ｔ「そういった期待が強まれば、日本株の下支えになるかもな。というか決算期待
で買われていくと言う可能性もあるのかも・・。」
Ｍ「そうなるには、やはり投資家心理が良くないとな。その為にはやはり米国株が
弱くないことが必要だろう。」
Ｔ「昨日の米国株は取りあえず反発した。朝方発表された雇用統計で非農業部門雇
用者数が市場予測を大きく上回った。」
Ｍ「ああ。ただ賃金の伸びは鈍く、失業率はやや悪化した。」
Ｔ「その辺が逆に良かったのかも知れない。」
Ｍ「どうだろうな。確かにこれで賃金の伸び拡大してくると、金融引き締めスピー
ドが速まるのではとの懸念に繋がる。」
Ｔ「ああ。ただ、この雇用統計をうけて米長期金利は上昇している。でも昨日の米
国株は長期金利上昇も嫌気されなかった。」
Ｍ「そうだな。前日には長期金利上昇が重しとなっていたくせに、昨日は長期金利
上昇でも嫌気されず逆に金融株が買われ好感されたような格好となっている。」
Ｔ「まあ市場も迷いがあるんだろうな。米長期金利上昇は景気に重しとなりそうで
懸念だが、米景気は弱いより強い方が良い訳だからな。」
Ｍ「そうだな。ただ欧州も含めた欧米の長期金利は上昇基調ということには変わり
ない状態だ。それだけに今後、改めて嫌気されて相場の重しとなる恐れは否めない
。」
Ｔ「昨日のドル円は一時1ドル114円台まで円安が進行した。その影響もあってシカ
ゴ日経先物は2万円台で返ってきている。」
Ｍ「ああ。週明けしっかりと2万円台に戻して、それを維持して引けられれば、今週
の下落による先行き懸念が後退する。」
Ｔ「そうだな。あとは北朝鮮が下手なことしなければ良いけどな。」
Ｍ「北朝鮮リスクは依然として燻っている状況だ。それだけに突如懸念が再燃する
という恐れも否めない。」
Ｔ「まあ暫く大人しくして欲しいモンだ。取りあえず来週は日本株がしっかりと反
発できるよう期待したい。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は名実共に7月相場入りしたが、方向感掴みにくい膠着相場だったと言える
。」
Ｍ「そうだな。日経平均は2万円を挟んだ攻防となっており、確かに方向感は見えに
くい動きだった。」
Ｔ「ただどちらかと言えば弱含みだな。日経平均は25日線割り込んでしまっている
し、2万円も割り込んで今週を終えている。」
Ｍ「欧米株も弱含みの展開だったといえ、世界的に手控えムードも強い印象だな。」
Ｔ「まあ今週はイベントも多かったからな。それに世界的な長期金利上昇も重石と
なっていたようだ。」
Ｍ「そうだな。ただそのお陰で為替は円安気味だった。」
Ｔ「それが日本株を支えている感じだ。」
Ｍ「日本の長期金利もつられて上昇してきたんだが、昨日は5ヵ月ぶりに日銀が指値
オペを実施した。それより日本の長期金利上昇は止まってしまい、それにより円が
売られやすくなった。」
Ｔ「日銀が、依然として金利コントロールするという姿勢を示したことで、金利差
から更に円は売られる可能性もありそうだ。」
Ｍ「そうだな。欧州ではECBがテーパリング近いとみられているし、英国は利上げの
可能性示唆しているだけに、同じく引き締めの方に向かっているのは明らかだ。」
Ｔ「米国はバランスシート縮小が早ければ9月にもなんて見方も出て来ているからな
。」
Ｍ「ああ。それら考慮すれば日本だけ低金利状態がまだ続くということになり、金
利差は拡大する一方だ。」
Ｔ「だよな。となれば更に円安が進行する可能性もあるが、問題は欧米株だろうな
。」
Ｍ「欧米株にしてみれば長期金利上昇は重石となり、過剰流動性相場が終わると言
う懸念も抱かれやすい。」
Ｔ「そうなると、欧米株安が一段と懸念される。欧米株安続くなら、いくら円安で
も日本株は上げられないだろう。」
Ｍ「まあ円安は下支えになるだろうけど、欧米株安状態では買われにくいのは確か
だな。」
Ｔ「ただ米国は来週から企業決算発表シーズンに入るだけに、その期待が下支えに
なる可能性はあるだろう。決算は結構期待できるようだし・・。」
Ｍ「そうだな。それに来週はイエレンFRB議長の議会証言も控えている。そこでハト
派的な発言でも出てくるようだと、米長期金利上昇も一服する可能性はある。」
Ｔ「そうなれば米国株には追い風となるかも知れないが、円安期待は後退する。結
局、日本株は上げにくい状況が続くようにも見えるよな。」
Ｍ「ただ日本だって今月下旬からは企業決算発表シーズンだ。この為替水準だと結
構な輸出企業が計画上ブレという期待も強まるだろう。」
Ｔ「まあ、今期の想定為替は大抵1ドル110円以下で、平均で108円台位だろ。中には
1ドル100円想定なんてところもある。」
Ｍ「ユーロ円も想定よりかなり円安水準となっているだけに、早くも上方修正して
くるところも出てくるかもな。」
Ｔ「そういった期待が強まれば、日本株の下支えになるかもな。というか決算期待
で買われていくと言う可能性もあるのかも・・。」
Ｍ「そうなるには、やはり投資家心理が良くないとな。その為にはやはり米国株が
弱くないことが必要だろう。」
Ｔ「昨日の米国株は取りあえず反発した。朝方発表された雇用統計で非農業部門雇
用者数が市場予測を大きく上回った。」
Ｍ「ああ。ただ賃金の伸びは鈍く、失業率はやや悪化した。」
Ｔ「その辺が逆に良かったのかも知れない。」
Ｍ「どうだろうな。確かにこれで賃金の伸び拡大してくると、金融引き締めスピー
ドが速まるのではとの懸念に繋がる。」
Ｔ「ああ。ただ、この雇用統計をうけて米長期金利は上昇している。でも昨日の米
国株は長期金利上昇も嫌気されなかった。」
Ｍ「そうだな。前日には長期金利上昇が重しとなっていたくせに、昨日は長期金利
上昇でも嫌気されず逆に金融株が買われ好感されたような格好となっている。」
Ｔ「まあ市場も迷いがあるんだろうな。米長期金利上昇は景気に重しとなりそうで
懸念だが、米景気は弱いより強い方が良い訳だからな。」
Ｍ「そうだな。ただ欧州も含めた欧米の長期金利は上昇基調ということには変わり
ない状態だ。それだけに今後、改めて嫌気されて相場の重しとなる恐れは否めない
。」
Ｔ「昨日のドル円は一時1ドル114円台まで円安が進行した。その影響もあってシカ
ゴ日経先物は2万円台で返ってきている。」
Ｍ「ああ。週明けしっかりと2万円台に戻して、それを維持して引けられれば、今週
の下落による先行き懸念が後退する。」
Ｔ「そうだな。あとは北朝鮮が下手なことしなければ良いけどな。」
Ｍ「北朝鮮リスクは依然として燻っている状況だ。それだけに突如懸念が再燃する
という恐れも否めない。」
Ｔ「まあ暫く大人しくして欲しいモンだ。取りあえず来週は日本株がしっかりと反
発できるよう期待したい。」
