反日積弊はなぜ清算できないのか?

反日積弊はなぜ清算できないのか?

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ムンジェイン政権が積弊清算というものを流行させようとしている。
年内に「積弊清算特調委」というものを設置して、本格的に稼動する予定だと伝えられた。
積弊をなくすことに反対する人はいない。
しかし、積弊清算を口実にして嫌いな特定の政治家や大企業などを見せしめにする「示す式の特調委」になるのが明らかである。

今日の韓国の代表的な積弊の一つは「反日」である。
積弊清算特調委が設置された場合、韓国社会の「非常識な反日」の問題が必ず扱われることになるだろう。
韓国の反日は今、退廃の段階でまで到達した。
住宅街周辺に退廃営業所のようなものが跋扈すれば、乱れた雰囲気が住宅街を圧倒するようになるように、今、同じように、退廃反日がずっと跋扈していて、このままでは韓国の未来は暗くなるだけである。

今日の自由民主国家の中で、しかも経済規模世界10位圏の代表的な文明国の中で、韓国ほど国全体がほとんどグルになって、年中特定の国を執拗に憎み、攻撃している事例はない。
また、同じ自由陣営国家を対象にしてそのようにしているという現象は、どう考えても正常と見るのが難しい。
不思議なのは、今日の日本が犯した不道徳や過ちを問題視して食い下がっているのではなく、すでにかなり前に終わった過去の問題を取り上げて、今日の日本を憎み、攻撃しているという点である。

しかも驚くべきことに、今日の韓国人たちがこの問題について主張している「過去の問題」というものも、事実を考えてみれば、ほとんどが誇張や捏造、歪曲で綴られた「虚構」に近い側面が多い。
過ぎ去った「過去の問題」をしきりに取り出して相手を攻撃するのも望ましいことではないのに、その「過去の問題」がファクトではなく、誇張や捏造に基づいたものならば、問題は深刻だと見ることができる。

例えば今日、多くの韓国人が、過去に日本が実施した「徴用」を問題視している。
さて、当時は日本人も朝鮮人も、すべてが同じ日本国籍として生きていた。
当時は朝鮮人は、日本国籍者の一員として、世界を旅し、どこに行っても基本的に日本国民としての待遇を受けていた。

太平洋戦争当時、日本人は徴兵されて戦場で戦士したり餓死していた。
一方で、同じ日本国籍朝鮮人たちは、戦争期間の初めと半ばまで、徴兵はもちろん徴用さえされずに比較的安全に過ごしていた。
そうするうちに戦争末期の1944年9月以降、初めて朝鮮人への徴用動員令が下された。
もちろん法的に合法措置だ。

一言でいうと日本人たちは、当時は主に戦場へと動員されていたが、朝鮮人は後方の工場などへ動員されていたということだ。
なのに今日の韓国人は、このような当時の時代状況への理解も全くなく、無条件に刺激している。
結果論的にみると、当時の日本政府は、今日の21世紀韓国人を満足させるため、当時の日本人は戦場に動員して餓死させつつ、同じ日本国籍朝鮮人は、後方で楽に自由に過ごせるように保証を与えなければならなかったという結論(発想)に達する。

一言でいうと、旧韓末、朝鮮政府と民が国際情勢などに暗くて無知蒙昧で日本に併合された(植民地支配された)わけだが、それを官職を得たと勘違いしない限り、このような発想は誰が見ても無理があるということが分かる。
このような時代状況を無視し、今日多くの韓国人たちは、「徴用」について「日本の蛮行」云々言い、古今東西常に存在している労災事故まで誇張・歪曲し、これがまるで日本の弾圧であるかのように掲げ、映画まで作って公開するなど、反日キャンペーンにほとんど血眼になっている状況だ。

慰安婦問題も似ている。
日本人「吉田清治」という人が、「済州島で朝鮮女性を拉致した」という嘘を広めたし、これを日本の朝日新聞が大々的に報道して生まれたのが慰安婦問題である。
吉田清治が嘘をつき、こういった嘘を検証もせずに朝日新聞が報道すると、慰安婦だったと主張する韓国人女性が現れて、客観的根拠もないこういった女性の「証言」だけで、今まで続いてきたのが「慰安婦問題」だ。
当時金泳三大統領は、強制連行の客観的証拠がないという立場を堅持していた日本政府に対し、「強制性があると日本政府が認めてくれれば、今後はもう慰安婦は問題にしない」と約束した。

韓国のこのような約束を信じた日本側は「河野談話」を発表した。
ところが、それ以来、韓国側はこのような「河野談話」を最大の武器にして、日本をさらに執拗に攻撃する状況となった。 
「まだ真の謝罪をしていない」あるいは「個人請求権は別」などという今日の韓国側の主張は、事実上、慰安婦問題に永久にぶら下がっていくための口実であり、ごり押しに近い。

慰安婦関連の謎は多い。
朝鮮半島の女性を強制連行したという客観的証拠がいまだ皆無であり、「20万人」「性奴隷」という説もまた客観的な証拠がない。
今までむしろ発見されているのは、当時の新聞などに慰安婦の募集広告が出ていたこと、米軍資料などによると慰安婦が対価(給与)を受けており、慰安婦が故郷にお金を送金し、さらに住宅などを買っていたという事実などである。

しかも、もし慰安婦強制連行が事実だとすると、当時の朝鮮半島の人々は、一体何をしていたのかという厄介な問題に直面する。
同族の女性が性奴隷として連行されているときに、それに抗議したという親、兄弟、親戚、近所の人がいたという記録が全くない。
朝鮮人たちが組織的に低抗したという記録もない。
行方不明の記録もない。

もしそうなら、世界で同族(しかも家族)に最も残忍な民族がまさに韓民族だという結論しか出ないのだ。
性奴隷という天も激怒する人倫的犯罪にあった女性たちが、解放後40年近くの間、ほぼ沈黙していたというのも納得できない。
今日、日本に向かって火のような憎しみを噴出させている慰安婦出身の一部の女性の姿を見ると、解放後40年余りの間沈黙していたというのが信じられない。

朝日新聞は2014年、自分たちが過去に報道した慰安婦関連「済州島の強制連行」が誤報だったと正式に発表した。
これで慰安婦問題は、事実上源泉無効となったと見ることができる。
慰安婦問題の核心は「強制連行」だが、その核心が致命傷を負ったので、慰安婦問題は2014年の朝日の誤報認定で、事実上、核心が行方不明になったフィクション(俗称「あんこのない蒸しパン」)になってしまったと見ることができる。

強制連行があったと思って問題化していたが、それ(強制連行)が嘘だったわけで、当然ながら源泉無効にして当然だが、現実には、慰安婦問題で韓国と日本、国際社会(国連、米議会など)があまりにも遠くに来てしまった状況なので、今になって源泉無効に戻す力がなくなった状況になった。
最も現実的な解決方法は、問題の「フェードアウト」(徐々に消滅)しかない。
自然と関心が離れるようにするというものである。

日本はこれを望んでいる。
ところが、反日に埋没した韓国側は、なるべく慰安婦問題にぶら下がっていこうとしていて、日本をずっと攻撃する意図を放棄していないように見える。

日帝の呪いの杭」などに象徴される捏造と歪曲、誇張をもとにした韓国社会の歪んだ反日積弊現象は、今日は「徴用」「慰安婦」問題などによっていまだに跋扈しているところだ。
退廃化段階にまでなった今日の反日積弊のために生じる副作用は計りしれない状況である。
国の外交を台無しにし、安全保障を危険にさらし、国民の性質を破壊し、非道な性格を助長し、経済的不利益をもたらし、国際的な規範を無視させ、相手国から嘲笑とあざけりを受けるなど、得るものがあまりなく、不利益だけをもたらすモンスターがまさに今日の韓国の反日である。

ところが残念な現実は、このような退廃的反日について、今日韓国人の多く(70~80%以上)が同調している状態だという点である。
北朝鮮の住民が金氏一族の偶像化洗脳に陥ったのは理解できる側面がある。
北朝鮮は徹底した統制社会だからである。

しかし、いくらでも個人の努力に基づいて真実(ファクト)を知ることができる環境にある自由な大韓民国の国民が、どういうことか、老若男女ほぼ反日に徹底的に洗脳されている状態に置かれているのは、あまりにも深刻なことである。
ずっと何も考えず、マスコミや少数の従北左派勢力が悪意を持って伝えてきた日本関連ニュースを受け入れて騙された結果としか見ることができない。

ひどい言葉だが、古今東西、一般民が無知で怠惰なら方法はない。
そうなれば、残るのはただ一握りの不純勢力に全体が弄ばれるだけである。
「大統領弾劾騒動」がそうだったし、今日韓国社会を圧倒する「反日騒動」がそうである。

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