◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2017.10.21

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本市場も堅調だった。」

M「ああ。日経平均は未だに今月下げていない。14連騰達成しており、過去最長記録に並んでいる。」

T「まあ上げ幅は小幅にとどまっていると言えるものの、粘り腰が凄い。」

M「そうだな。大きく崩れる気配が無く、多少売られてもすぐに買いが入って下げ渋る。」

T「昨日なんて結構危なかったが、土俵際で何とか粘り大引けにはしっかりプラスに転じ引けている。」

M「まあ投資家達の意図が働いているような動きとも言えるが、ここまで来たらやはり記録途絶えたくないというのは、心理的に多くの投資家が持っているだろうからな。」

T「そうだな。ある意味、市場参加者達の総意だろう。」

M「いよいよ週明けには新記録がかかっている。取りあえず昨晩の米国株はしっかりと上昇し、為替も問題ない。シカゴ日経先物は高く引けており、まずは一つの関門突破という感じだ。」

T「ああ。昨晩の米国株は上院で予算決議案が賛成多数で可決したことが好感された。」

M「そうだな。それにより税制改革への道が開けた格好で、年内可決への期待も高まった。」

T「まだまだハードルはあるものの、ひとまず期待に繋がったと言うことだな。」

M「日本株は連騰しているが、米国株だって負けてない。今週はダウ、S&P500指数はいずれも下げ無しだし、10月相場で、ダウ、S&P500指数は15営業日中、3営業日だけしか下げてない。ナスダック指数だって下げたのは4営業日だけだ。」

T「ああ。しかも下げた日だって小幅安程度にとどまっている。」

M「そうだな。ダウで言えば下げ幅は3営業日合わせて46ドル程度だ。上げ幅は12営業日合わせて970ドル近くもある。」

T「ダウの上昇率は10月から昨晩までで+4.12%となっている。」

M「まあ日経平均は5.41%だけに、それには及ばないが・・・。」

T「でも米国株の強さが、日経平均の連騰記録に大きく貢献しているのは確かだろう。」

M「そうだな。日本株の強さの背景には明日に控えた衆院選への期待も強いといえるが、それに加えて米国株など外部環境が良かったことも追い風になっているのは間違いない。」

T「上値重さ見られていたドル円相場も、ここに来て円安へ振れてきて上値への期待高まってきているし、来週も期待できそうな雰囲気だ。」

M「まあ、連騰しているだけにさすがに来週は反動もありそうだが、大きく崩れない可能性はあるだろうな。」

T「そうだな。やはりこの連騰乗れていない向きも少なくないからな。押し目買い意欲は強いと思われ、それが下値を支えそうだ。」

M「まずは週明け、日経平均が新たな連騰記録作れるか注目だろう。」

T「ああ。昨晩の米国株、それに為替はOKだ。あとは明日の選挙で波乱無い結果となれば、連勝記録更新への期待が高まりそうだ。」

M「与党圧勝で、自民公明で300議席に迫るという報道通りになれば、安心感に繋がる。ただ懸念はやはり出尽くし警戒だろうな。」

T「そうだな。サプライズ無い結果となれば、確かに安心感に繋がるが、既に市場には織り込まれている面も強い。」

M「それだけに出尽くし的な売りが出てくると言う懸念は否めないが、ひとまず昨晩の米国株も強かっただけに、売り手控える向きも多いんじゃないのか。」

T「それに新記録達成したいという市場の総意もあるからな。」

M「ああ。出尽くし的な動き見られるにしても、火曜日以降になる可能性もあるだろう。」

T「確かに。選挙結果と新記録達成という二つの出尽くしが火曜日以降は見られる恐れはありそうだ。」

M「まあどうせなら、記録達成後も記録伸ばしていって欲しいところだが・・。そんなこと言ったらキリがない。」

T「それに連騰記録続ければ続けるほど反動への警戒も強まるだけに、やはり一旦下げた方が投資家心理的には良いかもな。」

M「確かそうだな。その方が買いやすさはでるからな。新記録達成後は、多少下げて過熱感冷ました方が、買い安心感は出やすいかもな。」

T「来週から国内でも企業決算発表が本格化する。好決算が期待されているだけに、日本株上昇への追い風になれば良いけどな。」

M「ああ。期待したいモンだ。」