国連人権理事会が日本の人権状況に対する暫定報告書をまとめるにあたり、14日に開いた事前審査で中国や
北朝鮮は自国の人権状況を棚に上げて、対日批判を繰り広げた。
北朝鮮の代表は差別や
ヘイトスピーチに言及した上で「継続的な人権侵害を懸念する」と表明、中国は日本の教科書から
慰安婦に関する記述が削除されたことを理由に、国民の知る権利が侵害されていると主張した。
北朝鮮が日本人を拉致し、長年にわたって
拉致被害者を
北朝鮮国内に捕らえている事実はこの上ない「継続的な人権侵害」であり、中国では
天安門事件についてインターネットで検索することすらできないほど検閲が強化されている。
外務省関係者は暫定報告書に関し「各国の発言がほぼそのまま掲載されている。報告書というより議事録のようなものだ」と指摘し、中国、
北朝鮮のなりふり構わぬ主張を「実に趣深い」と皮肉まじりに語った。