国連対日「報告」、人権を蹂躙する国に言われる筋合いはない 「慰安婦」めぐる捏造の撤回求めよ
国連対日「報告」、人権を蹂躙する国に言われる筋合いはない 「慰安婦」めぐる捏造の撤回求めよ
http://www.sankei.com/images/news/171120/clm1711200002-n1.jpg 国連人権理事会の対日作業部会の暫定報告書が、中国、韓国の不当な言い分を入れた、とんでもない内容になった。
慰安婦問題をめぐり、日本政府への謝罪と補償を要求している。到底、受け入れられるものではない。厳しく撤回を迫る必要がある。
採択された報告書には、日本の人権状況について200余の勧告が記された。
とくに看過できないのは、慰安婦を「性奴隷」とするなど歴史を捏造(ねつぞう)し、いわれなき批判と要求を続けていることである。
中国は「歴史を直視し、慰安婦に対して誠実に謝罪し、補償を行うべきだ」と書くことを求め、そのまま盛り込まれた。
「『性奴隷』を含めた人道に対する罪」について、法的責任と誠実な対応を求めたのが北朝鮮だというから驚く。人権を蹂躙(じゅうりん)する国に言われる筋合いはない。
韓国の「次世代に歴史的真実を伝える努力をすべきだ」との要求も盛り込まれた。伝えるべきは韓国である。慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を明記し、国際社会で非難しないと約束した日韓合意を無視している。
審査の中で、韓国代表は日韓合意について「元慰安婦や民間団体などから容認できないとの意見が出ている」と指摘し、世論に基づいた判断だと強弁する。
だが、元慰安婦の多くは合意に基づき、財団の支援事業を受け入れている。合意をほごにして内外の信用を損なうのは韓国だ。
不当な勧告を拒否するのは当然だが、早くから適宜、的確に反論しなければ、国連の名を冠して「性奴隷」の誤解を広めたクマラスワミ報告の二の舞いになる。
米サンフランシスコ市に慰安婦像が設置され、市が寄贈を受け入れる「公共物化」の動きも止まらない。碑文は「性奴隷にされた数十万人の女性や少女の苦しみの証拠」などと記している。