地上型イージス導入を前倒し、巡航ミサイルも導入方針 敵基地攻撃可能に
地上型イージス導入を前倒し、巡航ミサイルも導入方針 敵基地攻撃可能に
http://www.sankei.com/images/news/171206/plt1712060005-n1.jpg 政府が、敵基地攻撃も可能な戦闘機用の巡航ミサイルを導入するため平成30年度予算案に必要経費を盛り込む方針を固めたことが5日、分かった。地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の導入に向けた調査費を29年度補正予算案に計上する方針であることも判明した。1億円規模の見通し。30年度予算案に盛り込む予定だったが、一部を前倒し措置する。北朝鮮情勢が緊迫する中、弾道ミサイルから国民を守る態勢の強化を急ぐ。
複数の政府関係者が明らかにした。30年度予算案に費用を計上するミサイルはノルウェーなどが開発中の「JSM(ジョイント・ストライク・ミサイル)」。射程は約500キロとされ、空から艦艇を攻撃する「空対艦」と、地上目標を狙う「空対地」の2つの能力を持つ。今年度から空自に配備される最新鋭ステルス戦闘機F35Aに搭載する。自衛隊が空対地ミサイルを導入するのは初めてで、現有装備よりも大幅に射程が伸びる。
政府は、米国製対地ミサイル「JASSM-ER」と、対艦・対地ミサイル「LRASM」の導入に向けた経費も30年度予算案に計上する方針だ。空自戦闘機に搭載するための改修関連費用を盛り込む。射程は900~1000キロ程度とされ、日本海上空からでも北朝鮮へ届く。