◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2018.01.06

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「名実共に新年相場入りした日本株は連騰となった。」

M「ああ。年明けから連騰するのは何年ぶりだろうな。大発会の日は上げても、その翌日は下げることが続いていた。」

T「年末までもたついていたものの、年明けから一気に遅れを取り戻すかのように上げてきている。」

M「日経平均は23000円が上値抵抗ラインとなっていたが、年明けから一気に上抜いており、あっという間に24000円が射程圏だ。」

T「なんか11月のSQまでの動きを思い出す。あの時はSQへ向けて上昇が加速していった。」

M「そうだな。コールオプションをショートしていた向きが踏まされる展開で、上昇に拍車をかけた面もある。来週末はオプションSQだけに、こりゃ24000円超えもあるのかも知れない。」

T「ただ急ピッチに上げていけば、その後の反動や日柄調整が長引くことになるため、出来れば過熱せずに上げていって欲しいところだけどな。」

M「まあ、年明けから日本株を買い上がっているのは海外投資家だろうから、来週も彼らの買いが続くのかが注目される。」

T「そうだな。年明けは動きやすくなる中長期ファンドも多いだけに、そういった資金が日本株に見直し買いを入れてきているんだろう。」

M「どこまで上値を買い上がるかだよな。ただ海外投資家によっては、日本株の上値をかなり高く見ているようであり、この辺なら平気で上値買い上がる向きもまだ多いのかも知れない。」

T「まあ、米国株の強さを見ると、海外投資家の日本株見直し買いがまだ継続しても不思議はない。」

M「昨日の米国株も強かった。ダウなど主要株価3指数は年明けから3連騰となっており、連日で最高値を更新している。」

T「昨日は雇用統計やISM非製造業景況感指数が市場予測を下回ったことで、緩やかな利上げペースが続くとの見方に繋がり好感されたようだ。」

M「いいとこ取りだな。先日にはISM製造業景況感指数やADP雇用統計が市場予測を上回る強い数字となり好感されていたぞ。」

T「確かに・・。強い経済指標が出てくれば、素直に米経済の強さを好感し買われ、弱い経済指標が出てくれば、緩やかな利上げペースが続くとの見方で好感される。」

M「ああ。結局どういう経済指標が出ても好感される状況だ。それだけ投資家心理が良いということだろう。」

T「まあ年明けだけにご祝儀相場と言えそうだが、今年は米国株も日本株も好スタートが切れたといえ、2018年の相場も強い展開期待できそうだ。」

M「ただ楽観論がかなり増えてきているのは気掛かりだろう。皆が皆強気になれば、裏切られるのが相場だからな。」

T「でも米国株は既に割高だとの見方も多く、警戒する向きも少なくない。」

M「そうだな。米国株はバブル化しているとの声もあり、確かに皆が皆強気という状況にはなっていないのかもな。」

T「バブル化しているなら、もうはまだなりという格言もあるだけに、ここから更に上値があるのかも知れない。」

M「バブル相場で一番強いのは、バブルが弾ける直前だからな。足元、急ピッチに上昇してきているが、こんなモンじゃないだろう。」

T「だろうな。この程度で調整入れるようだと、まだまだ強気相場は続くと言えるんだろう。」

M「まあ今の米国株がバブルなのかどうかは見方分かれるものの、調整期間入れながらも上げていく展開はまだ暫く続く期待はあるだろうな。」

T「そう期待したいところだな。」

M「日本市場は、来週から国内機関投資家も参加してくる。彼らは基本的に上値は買わないが、足元上がってきているだけに利食いしてくるのか注目される。」

T「まあ、例え利食いに動いてきても海外投資家の買いが継続すれば吸収できる。」

M「そうだな。それに利食いしたい向きは既に年末までに利食いしている向きも多く、まだ暫くは売りに動く向きは乏しいかも知れない。」

T「やはり年度末辺りじゃないのか。もしくは新年度入りしてからか・・。」

M「そういった面も含めて来週の動向が注目される。」

T「そうだな。期待したいモンだ。」