小惑星はじき飛ばせる?衝突阻止に核爆弾も NASAが試算

小惑星はじき飛ばせる?衝突阻止に核爆弾も NASAが試算

http://www.sankei.com/images/news/180326/lif1803260017-n1.jpg

 地球に衝突しそうな直径500メートルの小惑星をはじいて安全な軌道へ移動させるには、重たい宇宙船を10年間に約50回ぶつける必要があるとの研究結果を、米航空宇宙局(NASA)などのチームが26日までにまとめた。
 もっと大きな小惑星が飛来したり、地球への衝突直前に見つかったりすると、重い物をぶつけるだけでは対処できない可能性もあり、チームは「核爆弾を検討する必要がある」としている。
 2135年に地球に衝突する可能性がわずかながら懸念されている小惑星ベンヌ」にNASAが開発する全長9メートル、重さ8・8トンの宇宙船「ハンマー」をぶつけて、衝撃で地球すれすれを通過する軌道に変更することを想定。
 直径500メートル、重さ8千万トンのこの天体が地球に衝突するコースをたどった場合、回避するために宇宙船を10年間に約50回前後ぶつける必要があることが判明した。25年かけて軌道を変える場合は10回程度に減る。(共同)