「スター・ウォーズ」ファンが反乱、最新作不調でディズニーは苦悩

スター・ウォーズ」ファンが反乱、最新作不調でディズニーは苦悩

Anousha Sakoui、Caleb Mutua、Matt Townsend
2018年6月26日 2:43 JST
  • ハン・ソロ」はシリーズ初の赤字に、ディズニーの戦略に懸念も
  • スピンオフ次回作は延期の観測、来年末公開予定の本編に全力か
Photographer: ANTHONY WALLACE/AFP
ウォルト・ディズニーが「スター・ウォーズ」のファンとまた反目している。
  最新作の「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」は興行成績が低調で、スター・ウォーズ初の赤字作品となる見通しだ。スター・ウォーズはハリウッドでも有数の高い興行成績を残してきたシリーズだけに、ディズニーはその手法を巡り批判を浴びている。ディズニーがシリーズの次回スピンオフ作品を延期する可能性や、昨年12月に公開された「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を一部ファンがリメークするとの臆測が報じられている。
Photographer: Jonathan Olley/Lucasfilm via Image.net
  ディズニーにとり、熱烈なファンからの批判は今に始まったことではない。昨年末の関連商品売り上げが期待を裏切ったことにハン・ソロの不調が加わり、シリーズが飽きられ始めている兆候が増え、成績が絶好調だった頃と比べて攻撃されやすくなっている。ソーシャルメディアの普及でファンが不満を訴えやすくなったという背景もある。
  スター・ウォーズを製作するルーカス・フィルムを2012年に40億ドル(現在のレートで約4400億円)で買収したディズニーは、本編3作と「少なくとも3本の」スピンオフを製作する計画を14年に発表した。だが製作は順調でなく、ディズニーはハン・ソロ撮影の途中で異例の監督交代を決めた。興行成績的にこの賭けは当たったとは言えず、BライリーFBRのアナリスト、バートン・クロケット氏によると、ディズニーは最終的にこの作品で5000万ドルの評価損を計上せざるを得なくなる可能性がある。
  映画情報ウェブサイト、コライダーによると、スピンオフ次回作はいまや棚上げになり、ディズニーは19年12月に公開予定の本編「エピソード9」に精力を傾けることにした。だがディズニーの計画に詳しい匿名の関係者は、正確には棚上げではなく、依然として複数の作品が開発段階にあると述べた。
  ディズニーはスター・ウォーズを巡る臆測にはコメントしないと回答した。