実は老化とは、私たちの細胞が「サビていく」ことによって引き起こされる現象です。これを「酸化」といいます。鉄が赤茶けたサビに覆われていく現象、これも酸化ですね。
私たちの体は、年をとるにつれて日々サビついているのです。
ただし、私たちの体にも、あらかじめ細胞の酸化を防ぐ
酵素が備わっています。それがSODと言われる「抗酸化
酵素」です。
しかし、40代を超えた頃から、急激に抗酸化
酵素は減少していきます。すると私たちの体は酸化が進み、外見・内臓ともに老け始めます。
そして私たちの臓器の中でも、特に酸化しやすい部位が「脳」です。脳の大部分を構成する脂肪は非常に酸化しやすい物質なのです。
脳の老化が進めば、記憶力や認知力が低下し、本来の聡明さは失われていきます。さらに、酸化ダメージを受けた
神経細胞は
アミロイドβを分泌することが分かっています。
では、脳の老化を防ぐためにはどうしたらいいか? もっとも簡単な方法は、抗酸化力の高いものを毎日食べるということです。加齢により失われる抗酸化
酵素は、実は食によって補うことができます。
ここで登場するのが、玄米に含まれるフェルラ酸という成分です。
フェルラ酸は
ポリフェノールの一種です。植物を酸化から守る機能があり、私たちの体内に入ると抗酸化物質として作用します。
ちなみに今までに最も長生きしたのは、122歳まで生きたフランス人女性の
ジャンヌ・カルマンだと言われます。彼女の大好物は赤ワインとチョコレート。どちらも
ポリフェノールが多く含まれる食べ物です。
ポリフェノールは自体はほとんどの野菜やフルーツに含まれ、現在8000種類以上が確認されています。その中でも近年注目されているのが、玄米や米ぬかに含まれるフェルラ酸です。数ある
ポリフェノール中でも、
フェルラ酸は体内への吸収率や利用率が極めて高いのです。
フェルラ酸の効果については、非常に多くの学会報告がなされています。