◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2018.12.15
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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本市場は2週続けての下落となった。」
M「ああ。今週は戻す場面も見せたのだが、結局週末に売られてしまった。」
T「今週も色々と外部要因に振り回された格好だ。」
M「英国ではEU離脱案を巡り、11日に予定していた英議会での採決が見送られた。まあ強行していても恐らく否決されていただろうけどな。」
T「そうだな。ただ採決見送ったことで不透明感がより増したとの見方にも繋がり、その日は欧米株の重しとなった。」
M「12日には英国与党の保守党がメイ首相への信任投票を行った。これは無難に信任されただけに良かったが、もし不信任となればえらいことになっていた。」
T「ブレグジット問題はまだまだ不透明で、どうもハードブレグジットは避けられなくなっているようにも思える。」
M「ああ。来年3月末にはブレグジットとなるだけに、それまでEUと離脱案で合意出来ないと、合意無き離脱となり、いわゆるハードブレグジットとなる。」
T「そうなったときの影響が計り知れない。如何せん今まで無いことだけに、どういった影響が出てくるのか不透明だ。」
M「混乱する恐れもあるし、英国経済はもちろんやはり欧州経済全体的に悪影響だろうな。」
T「世界経済への悪影響は避けられないだろう。」
M「いずれにしろ時間がない。新たに合意案を探るのも難しく、既にハードブレグジットを睨んで動いている企業も少なくない。」
T「まだ日柄あると言うことからか、市場ではそれほど懸念もしていないように思えるが、来年になってくれば懸念も一段と強まる恐れもありそうだ。」
M「採決は恐らく来年1月中旬辺りになりそうだとのことだが、それまでにメイ首相は反対している議員を説得できるかどうかだな。」
T「今週は米中摩擦が緩和するという期待も浮上した。」
M「ああ。中国がかなり譲歩姿勢を示しており、米国からの輸入車への関税を引き下げることを検討と伝わったり、米国の大豆輸入も再開した。」
T「それにカナダで拘束され逮捕されたファーウェイ副会長兼CFOの保釈をカナダの裁判所が認めたことも追い風になっている。」
M「そうだな。それにより、米中摩擦緩和期待に繋がって、日本株も米国株も大きく上昇する日も見られた。」
T「ただファーウェイ問題は尾を引いており、世界的にファーウェイ製品排除の流れが強まっている。」
M「ああ。米国や日本それにオーストラリア、英国と、今後更に拡大する恐れも否めない。」
T「ファーウェイは中国の大企業であり、ファーウェイ排除の流れは、中国経済へも悪影響をもたらすだろうからな。」
M「中国経済だけじゃない。ファーウェイ製品には日本企業の部品など多く使われている。それだけに業績へ悪影響出てくる日本企業も少なくない。」
T「日本企業だけでなく米国企業も悪影響出てくるところあるだろう。」
M「そうだな。ファーウェイは、クアルコムやインテルなどから半導体など調達しているからな。」
T「そもそも中国経済減速すれば、世界的に経済減速となる恐れも強い。」
M「それでなくとも中国経済は、米国による追加関税で減速してきている状況だ。」
T「昨日発表された中国11月小売売上高は伸び率が15年半ぶりの低水準となっており、鉱工業生産も10年ぶりの低い伸びとなっている。」
M「これにより中国景気減速懸念が意識されて、昨日の日本株や欧米株の下落要因となっている。」
T「トランプ大統領は中国経済減速しても、米国経済は強いと言っているが、今後悪影響が出てくるのは避けられないだろう。」
M「まあ既に出てきているとも言えるけどな。」
T「ただ中国が譲歩姿勢を示してきたという事からも、やはり米国による追加関税の影響で中国経済減速が深刻なのかもな。」
M「そうかもな。だとすれば本格的に酷くなるのはこれからだろう。」
T「ただ幾ら中国が譲歩しても、果たしてトランプ大統領が今まで行った追加関税を全てなくすのか疑問もある。」
M「確かに・・。更なる追加関税はやめるにしても、既に発動している追加関税に関しては、そのままという恐れもありそうだ。」
T「今年も残すところ僅かになってきているだけに、これ以上市場を振り回して欲しくはないが、もう一波乱や二波乱あっても不思議はなさそうだ。」
M「ブレグジット問題も、ファーウェイ問題も、それに米中問題も、いずれも世界経済への悪影響に繋がる恐れがある問題だ。」
T「ああ。それだけに何としても良い方法に持っていって欲しいところだが、どれも簡単に解決する問題でも無いからな。」
M「来週は米FOMCというイベントも控えている。そこで米国経済減速懸念が意識されなければ良いのだが・・。」
T「日本ではいよいよソフトバンクが上場する。その動向によっては投資家心理にも影響与えるだけに、非常に注目だな。」
M「ああ。今年も残すところ、あと2週間、9営業日だけだ。しっかりとした展開に期待したモンだ。」
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本市場は2週続けての下落となった。」
M「ああ。今週は戻す場面も見せたのだが、結局週末に売られてしまった。」
T「今週も色々と外部要因に振り回された格好だ。」
M「英国ではEU離脱案を巡り、11日に予定していた英議会での採決が見送られた。まあ強行していても恐らく否決されていただろうけどな。」
T「そうだな。ただ採決見送ったことで不透明感がより増したとの見方にも繋がり、その日は欧米株の重しとなった。」
M「12日には英国与党の保守党がメイ首相への信任投票を行った。これは無難に信任されただけに良かったが、もし不信任となればえらいことになっていた。」
T「ブレグジット問題はまだまだ不透明で、どうもハードブレグジットは避けられなくなっているようにも思える。」
M「ああ。来年3月末にはブレグジットとなるだけに、それまでEUと離脱案で合意出来ないと、合意無き離脱となり、いわゆるハードブレグジットとなる。」
T「そうなったときの影響が計り知れない。如何せん今まで無いことだけに、どういった影響が出てくるのか不透明だ。」
M「混乱する恐れもあるし、英国経済はもちろんやはり欧州経済全体的に悪影響だろうな。」
T「世界経済への悪影響は避けられないだろう。」
M「いずれにしろ時間がない。新たに合意案を探るのも難しく、既にハードブレグジットを睨んで動いている企業も少なくない。」
T「まだ日柄あると言うことからか、市場ではそれほど懸念もしていないように思えるが、来年になってくれば懸念も一段と強まる恐れもありそうだ。」
M「採決は恐らく来年1月中旬辺りになりそうだとのことだが、それまでにメイ首相は反対している議員を説得できるかどうかだな。」
T「今週は米中摩擦が緩和するという期待も浮上した。」
M「ああ。中国がかなり譲歩姿勢を示しており、米国からの輸入車への関税を引き下げることを検討と伝わったり、米国の大豆輸入も再開した。」
T「それにカナダで拘束され逮捕されたファーウェイ副会長兼CFOの保釈をカナダの裁判所が認めたことも追い風になっている。」
M「そうだな。それにより、米中摩擦緩和期待に繋がって、日本株も米国株も大きく上昇する日も見られた。」
T「ただファーウェイ問題は尾を引いており、世界的にファーウェイ製品排除の流れが強まっている。」
M「ああ。米国や日本それにオーストラリア、英国と、今後更に拡大する恐れも否めない。」
T「ファーウェイは中国の大企業であり、ファーウェイ排除の流れは、中国経済へも悪影響をもたらすだろうからな。」
M「中国経済だけじゃない。ファーウェイ製品には日本企業の部品など多く使われている。それだけに業績へ悪影響出てくる日本企業も少なくない。」
T「日本企業だけでなく米国企業も悪影響出てくるところあるだろう。」
M「そうだな。ファーウェイは、クアルコムやインテルなどから半導体など調達しているからな。」
T「そもそも中国経済減速すれば、世界的に経済減速となる恐れも強い。」
M「それでなくとも中国経済は、米国による追加関税で減速してきている状況だ。」
T「昨日発表された中国11月小売売上高は伸び率が15年半ぶりの低水準となっており、鉱工業生産も10年ぶりの低い伸びとなっている。」
M「これにより中国景気減速懸念が意識されて、昨日の日本株や欧米株の下落要因となっている。」
T「トランプ大統領は中国経済減速しても、米国経済は強いと言っているが、今後悪影響が出てくるのは避けられないだろう。」
M「まあ既に出てきているとも言えるけどな。」
T「ただ中国が譲歩姿勢を示してきたという事からも、やはり米国による追加関税の影響で中国経済減速が深刻なのかもな。」
M「そうかもな。だとすれば本格的に酷くなるのはこれからだろう。」
T「ただ幾ら中国が譲歩しても、果たしてトランプ大統領が今まで行った追加関税を全てなくすのか疑問もある。」
M「確かに・・。更なる追加関税はやめるにしても、既に発動している追加関税に関しては、そのままという恐れもありそうだ。」
T「今年も残すところ僅かになってきているだけに、これ以上市場を振り回して欲しくはないが、もう一波乱や二波乱あっても不思議はなさそうだ。」
M「ブレグジット問題も、ファーウェイ問題も、それに米中問題も、いずれも世界経済への悪影響に繋がる恐れがある問題だ。」
T「ああ。それだけに何としても良い方法に持っていって欲しいところだが、どれも簡単に解決する問題でも無いからな。」
M「来週は米FOMCというイベントも控えている。そこで米国経済減速懸念が意識されなければ良いのだが・・。」
T「日本ではいよいよソフトバンクが上場する。その動向によっては投資家心理にも影響与えるだけに、非常に注目だな。」
M「ああ。今年も残すところ、あと2週間、9営業日だけだ。しっかりとした展開に期待したモンだ。」