ネット中傷、発信者開示 埼玉のいじめ被害者側に

ネット中傷、発信者開示 埼玉のいじめ被害者側に

 埼玉県川口市立中でいじめを受け不登校となった元男子生徒(16)が、インターネット掲示板に実名を書き込まれるなど中傷されたとして、プロバイダー3社に求めていた発信者情報が開示されていたことが10日、関係者への取材で分かった。元生徒側は、書き込んだ人物への損害賠償請求訴訟の準備を進める。
 関係者によると、開示されたのは、元生徒の実名やあだ名など4件の書き込みに関するプロバイダー契約者の住所や氏名など。元生徒側は、これを基に契約者の戸籍謄本と住民票を取得した。東京地裁は昨年12月、この4件の書き込みをプライバシー侵害に当たると認定。プロバイダーに開示を命じる判決を出した。

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 元生徒は平成27年の中学入学後、所属していたサッカー部で首を絞められるなどのいじめを受け、28年に不登校になった。掲示板には29年10月ごろから、中傷などの書き込みが計約2800件相次いだ。