「日経平均を動かせる男」が語る、2019年の相場見通しとは?
「日経平均を動かせる男」が語る、2019年の相場見通しとは?
2019.01.13
230億円稼いだ伝説トレーダーcisが新年相場を読む!
230億円を稼ぎ、「一人で日経平均を動かせる男」と呼ばれる個人投資家、cis氏は’18年も12億円以上の利益を上げたという。現在、cis氏の資産の内訳は、ずっと持ち続けている株が1%弱、金とプラチナが2%、不動産が10%、再保険商品が10%、外貨建て債券などが6%あり、残り約70%が現金で160億円ほど。cis氏がこれほどの資産を築き上げることができたのはなぜか。それは「上がり続ける株は上がり、下がり続ける株は下がる」という投資哲学によるところが大きい。 実はcis氏も株を始めたばかりの頃は、1000万円ほど負け続けていた。「上がっている銘柄を見て、『今は上がっているけど、いずれ反転して下がるはず』と考えて、空売りして失敗するということが何度もありました。上がっている株がどこまで上がり、いつ下がるかなんて誰にもわかるわけがないのに、自分の『こうあるべき』というものを優先していたのです。確かなのは『今、上がっている』という事実のみ。であれば、マーケットの潮目に沿って行動するのが一番勝つ確率が高い。だから勝手な予想はしないで、上がっているうちは持っておくという投資スタイルにたどり着きました」 実にシンプルだが、いわゆる「順張り」がcis氏の投資スタイルの基本だという。この投資手法がピッタリ当てはまったのが、’18年、年初のオムロンだという。 中国での省力化投資の本格化や、日本では人手不足や働き方改革による自動化のための投資が好調で、オムロンは工場の自動化のための産業用ロボットなどを作っている「FA(ファクトリーオートメーション)関連銘柄」の一角として注目されていた。実際、こうした企業の商品が売れて、業績は非常によくなっていた。「買ったのは’18年の大発会でした。米国市場でも日本市場でも買われて大きく上がっているのを見て、安川電機やファナックといったFA関連銘柄を買い漁りました。オムロンは35億円ほど買ってから1か月弱ほど保有し、10%くらい上がったところで売って3億円ほどの利益になりましたね」
オムロンを売ったのは、「マーケットの潮目に沿った行動を取っただけ」と振り返る。「’18年1月下旬に安川電機の決算が発表されました。好決算だったのですが、翌日は4%も下げた。これはマーケットが求める期待値が高すぎたためで、予想外の下げ機運になった瞬間に安川電機をすべて売りました。そして、すぐにこれはほかの銘柄でも起こるだろうと考えたのです」 そこで、決算発表前に保有するFA関連銘柄を手放すことを決意。結果的にベストなタイミングで売り抜けることができ、オムロンだけでも3億円ほどの利益になったという。cis氏の天才的トレードはこの後も続いた。「安川電機やファナックなどは日経平均株価への影響も大きく、これまで相場を引っ張ってきたFA関連の下げは全体に影響するだろうと仮説を立てて、日経平均先物を空売りしました」 予想通り2月は日経平均が大暴落し、含み益は一時19億円に。そのときのツイート「一撃19億」は話題となった。
もちろん、「上がっている株を買う」だけではない。cis氏は常に「仮説」を考え、「悪材料で買って、好材料で売る」逆張りで大きな勝負をするときもある。’18年11月、ドコモが「携帯料金を最大4割下げる」と発表し、NTTドコモは15%安、親会社のNTTはストップ安となった。「このとき、携帯事業にまだ参入していない楽天まで急落していて、『なんじゃこりゃ!』と思って買ったんです。こんなに価格競争が厳しいなら、もし楽天が『やっぱり参入をやめます』と発表したら1000円台くらいまで戻るだろうなと思って、720円あたりで150万株くらい買いましたね」
この直後、偶然にもKDDIとの提携を発表し、「無理な値下げはしません」と公表。楽天の株価は急反発し、20%ほど上がった860円あたりで売り、2億円ほどの利益になったという。 このように、’18年も圧倒的な利益を得たcis氏だが、’19年の相場はどのように見ているのか。「決算自体、大して精度よく読めないのに、その先の株価を読むのは不可能だと思っています。ただ、個人的には’18年2月の暴落あたりから下げ相場入りするのではないかと思っていて、あまりポジションを取っていなかったんです。日経平均でいうとアベノミクスが始まった価格と最近の高値の中間あたり、1万7000~1万8000円まで暴落するのではないかと考えています」


