ロシアの新兵器は、敵の視力を奪い嘔吐させる
<すでに実戦配備が始まっているこの防御用兵器に守られたロシア軍を、あなたは見ることができない?>
ロシア海軍の軍艦2隻に、新しい防御用兵器が装備された。実験では、「敵」は覚を起こし、平衡感覚を失って嘔吐したという。
ロシア「撃ち落とせない極超音速ミサイル」を実戦配備へ
ロシアの国営通信社RIAノーボスチ通信社によれば、ロシアのある武器メーカーがこの「フィリン5P-42」という「光学的視覚干渉装置」を海軍に供給しはじめている(「フィリン」はワシミミズクの意味)。
フィリンシステムを開発したルスエレクトロニクスによると、敵を幻惑し戦闘不能にするこのテクノロジーは、ロシア海軍のフリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」と「アドミラル・カサトノブ」に搭載済みだ。
現在は二隻とも、大西洋で哨戒活動を行っている。
MSNニュースによると、この武器はカメラのストロボに似たビームを発射し、敵から味方の船を見えなくする。暗視装置やレーザー照準システム、対戦車ミサイルも半径5キロにわたって使用不能になる。
実験では、フィリンに守られた標的をスナイパーライフルや攻撃用武器、マシンガンなどで攻撃しようとした兵士はみな、照準を合わせることができなかった。標的がよく見えなかったのだ。
攻撃役の兵士の45%はめまいや吐き気、見当識障害などを経験した。さらに20%が幻覚を体験し、「目の前を動き回る光の玉を見た」という。ルスエレクトロニクスによれば、この武器は一時的に敵の視力も奪うという。
建造中の2隻にも、フィリンが装備される予定だ。
カラム・ペイトン