◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2019.02.23

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本市場もしっかりと上昇した。」

M「ああ。日経平均は先週末にせっかく超えてきた21000円を割り込んでしまったんだが、今週早くも21000円奪取すると、21500円台に乗せる場面も見られた。」

T「米中協議の進展期待が今週の上昇要因となった。」

M「そうだな。今週から米国で協議が再開されたが、既に交渉期限も延長の可能性が示唆されているし、懸念より期待感の方が今週は強かったといえる。」

T「ただ日米共に手控えムードも強かった。商いも低調だし、様子見に徹している向きも多いようだ。」

M「ああ。米中協議への期待は強いが、結構織り込まれて買われてきたからな。特に米国株は・・。」

T「そうだな。それだけに、もし合意に至らないと失望の度合いはハンパないだろう。そういったリスクを考慮すれば改めては買いにくいという向きも増えている印象だ。」

M「でもいずれは合意に至る期待が強い以上、今の段階では売りにくい。結局、売りも出にくく相場は下がりにくい。」

T「ただ昨日はしっかりと上昇しており、ダウは久々に26000ドルを回復してきた。」

M「ああ。為替問題に関して中国と合意に至ったとムニューシン財務長官が明らかにしており、更に進展見られたようだ。」

T「それに来月米中首脳会談で最終合意を目指すことも明らかにされている。」

M「交渉期限の3/1はまだ延長決まってはいないが、トランプ大統領は延長をほのめかしているし、まず延長されるだろうな。」

T「それに今回の閣僚級の米中協議もあと2日間延長して行うようだ。」

M「それで進展見られれば、交渉期限を正式に延長するんだろう。」

T「延長は以前には60日間という話が出ていたが、トランプ大統領の話によれば1ヶ月かそれ以下になるとの事だ。」

M「まあ延長は短い方が良いだろう。ダラダラと長引かされるのも市場にとっても良くない。」

T「そうだな。不透明要因を先延ばしにされているだけだからな。」

M「当初のように60日間の延長だと、日本市場はちょうど10連休にあたることになるしな。」

T「でも3月はブレグジット問題もあるからな。」

M「そうだな。依然として離脱案で合意できておらず、このままだと合意無き離脱、いわゆるハードブレグジットになる。」

T「ただ結局は離脱期限の延長案で取りあえず合意に至るとの見方も増えている。」

M「そうなるかもな。結局、ブレグジット問題も先送りか・・。」

T「そうだな。米中問題解決したとしても、今度はブレグジット問題が改めて意識される恐れもあるのかもな。」

M「米中問題解決したら、今度はトランプ大統領の矛先が日本へ向かってくる恐れもある。日米通商協議が行われることになるだろうからな。」

T「そうだったな。米国はEUとの通商合意にも程遠い状態のようだし、今週はトランプ大統領EUに対して自動車関税発動を改めて示唆している。」

M「ああ。EUは報復関税も示唆しているし、欧米貿易摩擦が再び強まる恐れもありそうだ。」

T「明らかにいずれは日本にも矛先向かってくるだろうな。」

M「そうだな。そう考えれば、米中問題が片付いても日本は不透明感払拭はされないのかも知れない。」

T「先行き不透明要因多すぎだな。トランプ大統領のせいで・・。」

M「まずは米中問題、更なる進展見られるか注目したい。」

T「ああ。期待したいモンだ。」