米 対中国貿易赤字が過去最大規模に

米 対中国貿易赤字が過去最大規模に

アメリカの中国に対する去年1年間の貿易赤字は前の年と比べて11%余りの増加と、過去最大の規模に膨らみました。中国との貿易問題をめぐる交渉でトランプ大統領は中国がアメリカ産の農産物に課しているすべての関税を撤廃するよう求めていて、圧力を緩めない見通しです。
アメリカ商務省は6日、去年1年間の貿易統計を発表しました。

それによりますと、モノの取り引きに限った貿易赤字は8787億ドルと、前の年と比べて10.4%増加して、過去最大の規模になりました。

背景には大規模な減税を受けて、アメリカの消費が好調で、輸入が増えたことなどがあります。

国別では中国に対する貿易赤字が最も多く、4191億ドルと前の年に比べて、11.6%増加しました。アメリカの貿易赤字全体の半分を占め、過去最大の規模に膨らみました。

中国との貿易をめぐっては、トランプ政権が去年3月以来、中国からの輸入品に対して、段階的に高い関税を上乗せしたものの、輸入は引き続き増えています。

一方で、中国の報復関税の影響で輸出は減少しています。このためトランプ大統領は中国に対し、アメリカ産の農産物に課しているすべての関税を撤廃するよう求めていて、圧力を緩めない見通しです。

このほか日本に対する貿易赤字はメキシコ、ドイツに次いで、4番目に多い、676億ドルで、前の年と比べて1.8%減少しました。
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