◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2019.04.06

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週はしっかりと上昇した。」

M「ああ。今週から名実共に新年度相場入りとなったが、好スタートになったと言える。」

T「そうだな。ただ新年度相場入りになって新たな資金が入ってきている感じでもないけどな。」

M「依然として手控えている向きは多いと思われ、上げている割りには強さは感じられない。」

T「ただ売り圧力も乏しい感じで、売り急ぐような動きも見られていない。」

M「売り込みにくさはあるだろうな。依然として注目されている米中の通商問題が合意近い状況となっているだけに・・・。」

T「そうだな。今週は米中合意への期待が相場を押し上げたと言えるかもな。」

M「まあそうだろう。今週は米国で閣僚級の通商協議が行われていたが、要人発言や報道からも期待感は高まっている。」

T「ただ結構前向きな内容が伝わってはいるものの、結局本当に進展しているのか分からない。」

M「確かにそうだな。トランプ大統領は4週間以内に合意出来るだろうという見解を示したようで、まだ不透明感もあるといえる。」

T「4週間って、今月末か来月頭という感じか。出来れば日本がゴールデンウィークに入る前に合意して欲しいところだが・・。」

M「ただ合意したところで市場が好感するかは、また別だろうけどな。」

T「確かにそうだな。既に十分期待されて米国株は買われてきた。今週も米国株は堅調で、ダウなど半年ぶりの高値水準となっている。」

M「そうだな。それだけ米中合意を織り込んできたとも言えるからな。」

T「まあ、今週は中国景気の回復期待も浮上し追い風になっていた面もあるけどな。」

M「中国の経済指標が良かったからな。中国株も堅調だった。」

T「でもそれだけに、米中合意は必須だろうし、出来れば合意で関税撤廃して欲しいところだ。」

M「そうだな。米国による追加関税が中国景気の重しとなっていた面もあるからな。それを撤廃するならば、中国景気回復期待が更に強まる期待がある。」

T「逆に関税撤廃しないなら、中国景気回復が頓挫してしまう恐れもあるからな。」

M「やはり米中合意は、その点がポイントになるんじゃないのか。」

T「そうだな。合意で関税撤廃するのか否か・・。」

M「合意の内容によって、市場の反応も変わってくるだろう。下手すれば出尽くしや失望と言う感じで、合意がネガティブに反応してしまう恐れもあるだろうな。」

T「そういう意味では、合意するまでが市場にとっては安心と言えるのかも知れない。」

M「期待感が燻り続けるからな。」

T「でも、やはり不透明感燻っているのはイヤだよな。どういう合意内容でも取りあえず目先の不透明要因が消えて欲しいと思っている市場関係者は多いだろう。」

M「確かにそうだな。いつまでも同じ問題を引っ張られるのはうんざりする。まだまだ不透明な要因が他にもあるだけに・・・。」

T「ああ。米中問題の他にも、ブレグッド問題も不透明要因だ。」

M「来週12日に、英国はEU離脱期限を迎える。3/28から延期されていた。」

T「果たして再度の延期となるのか、合意無き離脱いわゆるハードブレグジットになるのか来週決まる。」

M「英国は更なる延期を望んでいるようだが、EUがそれを認めるのかどうかだな。」

T「そうだな。結局短期の延期なら、何も決まらずに期限到来となる可能性が高いらな。」

M「ああ。まあ長期延期したところで、決まるかどうか不透明だが、時間あれば色々と出来ることはあるからな。」

T「最悪、解散総選挙や、国民再投票という事も、時間的猶予が出来れば可能になる。」

M「市場にとっては長期延期の方が、不透明要因先送りになるため良いのかも知れない。」

T「でも英国内の離脱求めている人たちにしてみれば、長期延期なんて納得しないだろう。まして国民再投票なんて、とんでもないと・・。」

M「だろうな。まあとにかく来週はブレグッド問題注目だろう。」

T「市場に優しい結果になればいいけどな。」

M「国内では来週はSQ週だ。それだけに波乱要因出てくるとやっかいだな。」

T「確かに・・。来週もしっかりとした相場になればいいけどな。期待したいモンだ。」