アマゾン創業者、有人月面着陸機を初披露 2024年打ち上げめざす

アマゾン創業者、有人月面着陸機を初披露
2024年打ち上げめざす

スタートアップ
北米
2019/5/10 8:06
【ニューヨーク=関根沙羅】米アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏は9日、有人月面着陸機「ブルームーン」を初めて公開した。2024年の打ち上げを目指す。米メディアが9日に報じた。ベゾス氏は00年に宇宙開発ベンチャー企業ブルーオリジンを設立し、独自ロケットの開発に取り組んできた。
月面着陸機「ブルームーン」を披露したジェフ・ベゾス氏(9日、ワシントン州)=ロイター
月面着陸機「ブルームーン」を披露したジェフ・ベゾス氏(9日、ワシントン州)=ロイター
米メディアによると、ベゾス氏は9日のイベントで「ブルームーン」の模型を発表。「月に戻る時がきた。今回は滞在する」と述べた。
米国ではアポロ計画以来、半世紀ぶりの月面着陸を目指す取り組みが進んでいる。ペンス米副大統領は3月に米国の宇宙飛行士を5年以内に月面に着陸させる目標を発表。米航空宇宙局(NASA)に開発を命じているが、民間の活用を検討する可能性も示唆している。
ベゾス氏は9日のイベントでペンス副大統領の月面着陸計画を支持。ブルーオリジンは目標計画の期限である24年までに月面着陸を実現することは可能との見解を示した。同社は、宇宙船カプセルによる宇宙旅行も計画しており、19年にも宇宙旅行のチケットを販売するとしている。