就活生がベントレーに乗ったチンピラなら社長に圧迫面接を仕掛けることも可能なのか?検証した。

就活生がベントレーに乗ったチンピラなら社長に圧迫面接を仕掛けることも可能なのか?検証した。

こんにちは。熊谷と申します。
突然ですが、皆さんは、就活シーンにおいて何か「漠然とした疑問」を感じることはありますか?僕はあります。
  
僕が感じている違和感は、平たく言ってしまうと、「企業と就活生の関係性」についてです。
一部の優秀な人間を除き、就活生というのは企業に採用されるために異様なほどペコペコしているように見えるのです。
     
「就活生」よりも「企業」が偉いという前提があるかのように、採用過程が進んでいる。
     
企業に採用してもらうために必死で自分をアピールし、でっちあげの夢を語り、御社が第一志望ですと涙ながらに訴える就活生。
一方、企業の人事はそれを偉そうに聞き、「それでは結果は後日お伝えします。」と謎の上から目線。 
    
何か、企業側に全ての権利があるかのような物言いではありませんか。
     
  
だいたい、「採用」という言葉自体が不自然です。
なぜ企業目線の、「企業が選ぶ」かのような前提のこの言葉が、就活市場においてまかり通っているのか。
     
本来、突き詰めて考えれば企業と就活生の間に力関係など存在せず、両者は全く対等な関係にあるはずです。
    
そして、これらの不条理の結晶とも言うべき、採用市場における最大の悪習は何でしょうか。そう、「圧迫面接です。
企業は、一体、誰の許可をもとに、いきなり一人の人間を圧迫してくれてるんですか?
企業側が突然圧迫してくるのであれば、無論、就活生側も突然企業を圧迫して良いんですよね?という話になります。なりますよね?ああ、憤ってきました。
   
社会に対する、就活市場に対する深い憤りが押し寄せてきました。たいへん深い憤りです。非常に深いです。一番深い。
   
というわけで、長くなりましたが、今回とある企業に協力頂き、「社長面接の過程」を撮影させて頂くことにしました。
  
   
協力頂く企業は、株式会社サンエー
横須賀の優良住宅メーカーであり、横浜ベイスターズの公式スポンサーでもあります。

  
「社長面接の過程を見させて頂き記事化することで社長が就活生にどのような質問をしているのか社長が就活生のどのような点を見ているのかそのあたりを就活生に知ってもらい就活市場を今以上にオープンな場にしようと考えてどータラこーたらjojojoジョおいjわjぽわk」
   
先方の企業に対しては適当なことをツラツラと書いてメールを送りましたが、こちらの裏ミッションは、「社長を相手にいきなり就活生が圧迫面接をおっ始める」こと。
  
  
いきましょう。
  

どのような人間であれば、社長に圧迫面接をすることができるか。

    
さて、まずは面接の前に、どのような人間であれば社長を圧迫できるのか、これについて熟考する必要があります。  
  
今回、社長との面接に出向くのは、こちらの方。
  
  
183cm 113kgと、ガタイは申し分ないのですが、全身から「良い人感」と「腰の低さ」、そして「謙虚さ」が滲み出てしまっています。
これでは、社長を圧迫するには全くの不適当でしょう。
  
そこで、今回、彼を理想的な圧迫人材にすべく、3つの工夫をこらします。 
  
   

1:ベントレー

  
まずは、ベントレーです。
多くの就活生は、何も考えず面接会場まで「電車」で出向いてしまう傾向にあります。
しかし、冷静に考えて「電車」などというものは弱者の移動手段でしょう。
電車でノコノコ現れた就活生が、相手を圧迫することができるでしょうか?答えはNOです。
  
そこで、今回、彼には約3,000万円の高級車「ベントレー」に乗って先方オフィスへ出向いてもらうことにします。
   
    

2:チンピラ化

     
次に、就活生自体の、「チンピラ化」です。
昨今の多くの就活生が抱える問題点として、「チンピラ度」が低いことが挙げられます。チンピラ度の低さは、舐められやすさに直結します。
   
写真の通り、少し服を変えてグラサンをかけただけですが、見るからにチンピラになり、異常なほど圧迫感が増しました。
このようにグラサンでチンピるだけで、理想的な圧迫人材に変貌することが可能なのです。
   
改めて留意して頂きたいのですが、チンピラであることの効用は、計り知れません。チンピラになるだけで、凡人は道をあけ、席を譲り、金を差し出します。
面接の場においても例外ではありません。チンピラがチンピるだけで、面接官はすぐに内定を差し出すでしょう。
    
チンピラは常に有利。チンピラというのは、ホモ・サピエンスの、上位互換とも言える存在なのです。
   
    

3:謎のダイス

多くの就活生は、何を携えて面接に行くでしょうか?そう、就活用のビジネスバッグです。
しかし、これが弱い。あまりにも弱い。
    
就活で使えそうな無難な色のビジネスバッグなど、自分の根底に潜む「自信のなさ」をまざまざと露呈しているとしか言えません。
   
論外です。
   
   
今回、彼には、ビジネスバッグなど一切持たず、「謎の20面ダイス」だけを握りしめて面接に向かってもらいます。
面接の場に、メモ帳も持たずダイスだけを持って現れる人間を、見たことがありますか?ないでしょう。そんな奴はどこにもいない。
  
「20面ダイス」というのは面接の場に最も不必要な物の一つです。なぜそんなものを握りしめているのか、想像もつきません。
「何をしでかすか分からない」とはこの男の為にある言葉です。
   
断言しても良い。ベントレーから降り立ち、謎のダイスをちらつかせながら不適な笑みを浮かべゆっくりと近付いてくるチンピラ風の就活生が、この世で一番怖い。
  
     
なお、20面ダイスはただのお飾りかと思いきや、実用性を兼ね備えています。
面接中、このチンピラはベラベラと喋らず、ただ無言で相手にダイスを投げさせます。
面接官がダイスをふると、チンピラはポケットから「謎の紙切れ」を取り出し、出た目に応じた質問を投げかけるのです。
  
  
このようにダイスを絡めた質問形式を採用することにより、普段は「社長」という立場上答え辛い質問も、「自分で投げたダイスだからな…」という謎の責任が付与されることで回答せざるをえなくなってしまうのです。
  
なお、質問内容は、「ビジネスをする上で大切にしていることは?」といった真面目風なものから、「リアルな年収と資産は?」といったストレートなもの、また「経験人数は?」といったエロティックなものや、「それでは服を脱いで頂こう」というシンプルな命令まで、多岐に渡ります。
   
  
    

面接に向かう

当日になりました。
就活生はベントレーへ乗り込み、先方のオフィスへ向かいます。
 
 
およそ面接会場に向かうとは思えない、圧巻の貫禄です。
常に眉間に軽くシワをよせ、周囲を威嚇します。
車にはあまり乗らない、典型的なペーパードライバーだそうです。  
    
      
面接会場となる先方オフィスに着きました。
充分にエンジンを鬼のように吹かして周囲を威嚇し、ゆっくりと車からおりて周囲を威嚇します。
    
      
オフィスの入り口に社名の刻まれた看板を見つけたので、威嚇します。威嚇。威嚇。威嚇。
  
この男、息を吸うように威嚇します。とにかく、「威嚇」に余念がありません。
   
チンピラというのは、「威嚇」というものをライフワークにしている民族のことなのです。
      
     
     
到着した旨を伝えると、社長面接、ということで社長室へ案内されました。
  
謎の20面ダイスをポーンと宙に投げて、それをキャッチ。
この意味深な動作を繰り返しながら、ゆっくりと部屋へ入っていきます。
   
    
中には、社長が待っております。
株式会社サンエー代表取締役社長、庵﨑 栄(イオザキ サカエ)様
典型的な「社長さん」です。
  
   
     

面接開始

社長「お待ちしておりました。そちらのソファにど」
    
     
    
社長「え」 
      
    
     
社長「こっっわwww」
     
     
    
社長「え…?あれ…?」
   
    
    
社長「なんか人事から聞いてた話とずいぶんと違うんですけど、これって、取り立てか何かですか?めちゃくちゃ怖いんですけどww」
  
就活生「ふれ」
   
    
    
社長「はい?」
  
    
  
就活生「ふれ」
      
       
       
社長「え、私がふれば宜しいんで
就活生「早くしろ」
    
    
     
社長「申し訳ありません。」
(※ 実際にダイスをふってもらい、出た目の指示に従ってもらいます。)
  
  
         
就活生「2だ。」
   
   
   
  
    
    
 就活生「御社が他の住宅メーカーと特に違う点はなんですか?」  
   
    
   
社長「普通の質問wwww」
   
就活生「さっさと答えろ」 
社長「申し訳ありません。」
   
    
      
社長「弊社では、収入がまだまだ少ない若い世代に向けた住宅の販売に力を入れています。土地の仕入れから家の材料の取り寄せに至るまで低コストに仕上げることに拘りながら、効率的な建設をすることで充分満足のいく住空間を作ることを心掛けています。」
   
     
     
   
就活生「へえ。」
      
     
          
社長「興味なさそうwww」
就活生「つぎ、ふれ。」
    
社長「はい」
        
     
     
社長「よっと」
     
    
    
就活生「14」
      
    
    
     
    
      
就活生「それでは服を脱いで頂こう。」
     
      
     
社長「え?服?私がですか?」
就活生「お前に決まってるだろ。」
  
   
     
社長「すみません」      
    
   
      
        
      
     
      
    
社長「おらよっ…と」
   
   
    
社長「あれ?」
   
      
    
就活生「それでは服を脱いで頂こう。」
     
      
     
    
    
社長「凄い確率ですね。」    
     
     
  
社長「よっと」
   
     
    
    
     
    
   
    
   
   
     
     
就活生「5万円ください。」
    
    
     
社長「あれ?これって今、何してるんでしたっけ?」
 
        
   

社長「ど、どうぞ..」
   
     
      
   
     
    
   
社長「仲間、ですね。自分一人では何もできないので、仲間に助けてもらうことや、仲間を助けることを大切にしています。振り返ってみると、そういう風に仲間と共に悩んだり笑ったりすることが、ビジネスの醍醐味だったかなと。」
    
    
     
     
就活生「ふう〜ん。」
社長「興味がwww」
    
    
    
   
    
     
     
社長「なんか、同じような目ばっかり出ません?このダイス。」
    
    
   
    
      
        
     
       
社長「社員に求めるもの、ですか。そうですね。弊社は、中途入社の社員がほとんどです。この会社に骨を埋めるというのでなく、サンエーの資産、つまり人、物、金を各自の自己成長の為に使って、やがて独立して起業出来るようになって欲しいと思ってます。」
 
 
社長「あとは、日々の仕事においても自分で考えて、自分で行動する人間になって欲しいですね。それと、どんな人にも、その人らしい良さがあると思っていて、それを見つけて仕事に生かせることができたら、凄く良いと思うんですよね。なんでもいいので、1番を持っている人間になって欲しいです。」
     
就活生「おい」     
     
       
    
就活生「多くを求め過ぎだ。」
社長「す、すみませんwww」
   
     
     
社長「あらよっと」
   
     
     
     
    
    
  
    
    
   
      
      
       
     
    
     
社長「あれ?」
        
      
      
   
     
社長「これって、一応、就職活動関連の記事なんですよね?」   
     
     
        
就活生「」
    
    
      
社長「ほいっと」
    
    
   
    
    
     
     
   
    
    
    
     
     
     
     
   
       
     
       
     
  
社長「他の住宅メーカーとの違いですか。え〜と、」
  
     
     
       
社長「弊社では、収入がまだまだ少ない若い世代に向けた住宅の販売に力を入れています。土地の仕入れから家の材料の取り寄せに至るまで低コストに仕上げることに拘りながら、効率的な建設をすることで充分満足のいく住空間を作ることを心掛けています。」
       
  
   
社長「あの、さきほども全く同じ事を申し上げたと思うのですが、少しずつ服を脱ぎながら何度も同じこと言ってたら、読者の方に、アタマの狂ったオジさんだと思われませんかね?」
    
       
     
       
     
     
    
      
    
       
社長「会社、と言うよりも個人的なアレなのですが、」
  
     
   
社長「一刻も早く、服を着たいですね。」
   
   
   
   
  
   
    
     
    
社長「え、あの、これはさすがに、記事に載せませんよね?ww」
ライター「大丈夫です。」    
    
    
     
      
社長「○面○乗です。」
     
     
     
    
     

面接終了

    
就活生「うむ。よろしい。」
   
    
     
就活生「面接はここまでだ。」
    
    
    
就活生「結果は後日、こちらから連絡する。」
社長「連絡、そちらから頂けるんですか…?!ww」  
    
    
就活生「では」
社長「あ、ありがとうございました。なにとぞ宜しくお願い致します!」
    
    
  

結果

検証内容: 就活生がベントレーに乗ったチンピラなら社長に圧迫面接を仕掛けることも可能なのか?
検証結果: ベントレーに乗ったチンピラであれば圧迫面接は可能。そして顔○○乗は最高。
   
   
 
これにて今回の検証は終了です。
   
今回の検証により、就活生が少し工夫をすることで、面接での「企業」と「就活生」の立場が一変することが分かりました。
  
皆さんも知恵を振り絞って面接官を圧倒し、最高の就活ライフを満喫下さい。
   
   
   

おわりに

最後に、株式会社サンエー庵崎社長に今回の無礼を盛大にお詫び申し上げた上で、面接を終えてからの率直な感想を頂き、締めの言葉にかえさせて頂きたいと思います。
  
   
    
社長「とにかく、面接が終わったことに対してホッとしているというのが率直な感想です。開始から終了まで、何が何だか分からず、軽いパニックに陥ってしまいました。
自分が試される側になるとは思っていなかったので、特に、ビジネスで大切にしているものは何かと聞かれて頭が真っ白になりました。
咄嗟に “仲間” と答えたのですが、面接官さんに全く刺さっていなかったようなので、今も不安が拭いきれておりません。」
    
    
    
社長「パン一で性癖を発表させられるとは思っていませんでしたが、途中からどうにでもなれという気持ちでした。ただ、乳首の毛はそってくるべきでしたね。
いやあ、何だか、この歳にして自分の殻を一枚破れたような気がしていて、そういう意味で感謝しています。
若かった時の、フレッシュな気持ちを思い出しました。今回はお声掛け頂き、ありがとうございました。」  
   
  
  
以上
   
    
企画/執筆:熊谷真士
撮影:西洋亮
協力:株式会社サンエー
運営:ツギナニスル