「火星に行く」トランプ大統領、宇宙での日米協力拡大を表明

「火星に行く」トランプ大統領、宇宙での日米協力拡大を表明

Karen Leigh
2019年5月28日 10:47 JST
  • 「米国の飛行士を宇宙に送るミッションに日本が参加」とトランプ氏
  • 宇宙開発で中国に対抗-「月に行き、ごく近いうちに火星にも」
トランプ米大統領は27日、日米両国は宇宙分野での協力を「劇的に拡大」していく方針で、月や火星に行く日は「極めて近い」と述べた。トランプ政権は宇宙開発で中国と覇権を争っている。
  訪日中のトランプ氏は都内での安倍晋三首相との共同記者会見で、「米国の宇宙飛行士を宇宙に送るミッションに日本が参加する」と説明。「われわれは月に行き、ごく近いうちに火星に向かうだろう。軍事的観点から見て、現時点で宇宙より重要なものは何もない」と語った。
U.S. President Donald Trump and Japanese Prime Minister Shizo Abe Joint News Conference
都内で記者会見するトランプ大統領(5月27日)
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
  ペンス米副大統領は3月、米国は5年以内に米国人飛行士を月面に再び立たせると表明していた。米国は1972年を最後に有人月面着陸を行っていないが、中国は世界で初めて月の裏側無人探査機を着陸させることに成功。現在は月面研究用基地の建設を視野に、月面からサンプルを採取し、地球に持ち帰ることを計画している。