海上から衛星打ち上げ成功 技術力アピール 中国

海上から衛星打ち上げ成功 技術力アピール 中国

中国国家宇宙局は海上の船をロケットの発射台にした衛星の打ち上げに成功しました。海上からの打ち上げは陸上に比べて安全性やコストの面ですぐれているとして技術力の高まりをアピールしています。
中国国家宇宙局は5日、黄海に浮かぶ船を発射台にして商業衛星などを搭載したロケット「長征11号」を発射しました。

国営の中国中央テレビによりますと海上からの発射は中国では初めてで、衛星は予定の軌道に投入され打ち上げは成功したということです。

中国の内陸部にある発射場は打ち上げのたびに付近の住民を避難させる必要があります。

しかし海上からの打ち上げは安全を確保しやすく、頻繁に行うことが可能になるとしています。

また、海上では発射地点を広い範囲から選ぶことができるため地球の自転するスピードを打ち上げにいかすことができる赤道付近に取れば、打ち上げコストの削減にもつながると強調しています。

海上からのロケットの打ち上げはアメリカやロシアなどが共同出資した会社が成功していましたが、その後、破産して近年では行われていなかったということです。

宇宙ビジネスの競争が世界的に激しくなるなか中国は今回の打ち上げ成功を受けて技術力の高まりをアピールしています。