◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆2019.06.08
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週の日本市場はようやく上昇となった。」
Ｍ「ああ。名実共に6月相場入りとなった今週は、続落して始まったものの、その後は切り返す動きとなり、日経平均は5週ぶりの週間で上昇となった。」
Ｔ「5月から令和相場で初めて週間ベースでの上昇となった。」
Ｍ「そうだな。ようやくか・・。」
Ｔ「今週はなんといっても、米国の利下げ期待だろうな。」
Ｍ「ああ。今週火曜日にパウエルFRB議長が、利下げの可能性を示唆する発言をしている。これをうけ市場では一気に利下げムードが高まった。」
Ｔ「米国株はそれまで弱い展開続けていただけに、何か反転するきっかけを市場も求めていたのかも知れない。」
Ｍ「だろうな。それまでも米金利低下は続いており、債券市場では既に利下げの可能性もかなり織り込んで動いていたといえるんだが、株式市場では利下げ期待は高まらなかった。」
Ｔ「ああ。逆に金利低下により、長短金利の逆イールドが進んだこともあり、景気減速懸念が意識され株式市場には重石となっていた。」
Ｍ「ただパウエルFRB議長自身が利下げの可能性を示唆したことで、一転して利下げムードが高まった。」
Ｔ「いわゆるパウエルプットだな。景気先行き懸念が強まってきて株安への警戒も意識される中、パウエルFRB議長が何とかしてくれるという期待が一気に強まったんだろう。」
Ｍ「パウエルFRB議長は昨年12月の苦い経験があるからな。」
Ｔ「ああ。昨年12月、株式市場が世界景気減速懸念などから下落基調となっていた中、市場はパウエルFRB議長に期待したものの、期待に応えず失望されたな。」
Ｍ「ああ。昨年12月FOMC後の記者会見で、パウエルFRB議長は利上げ継続方針を示し、バランスシート縮小計画は変更しないとの見解を示した。」
Ｔ「パウエルプット不発となり、相場は更に波乱となった経緯がある。」
Ｍ「年明けには、フォロー的にいきなりハト派的な発言をしたことで、米国株は波乱相場から抜け出した。」
Ｔ「そういった経験からパウエルFRB議長も市場との対話が上手くなってきたのかも知れない。」
Ｍ「そのお陰で今週の米国株は随分と戻す結果となった。」
Ｔ「ああ。ある意味、パウエルFRB議長の発言がなければ、今週もやばかったのかも知れない。昨日の雇用統計酷いだろ。」
Ｍ「そうだな。雇用者数は市場予測を大幅に下回り、前月までの分は下方修正された。ADP雇用統計もかなり悪かったからな。」
Ｔ「堅調だった労働市場にも陰りが見えてきたともいえ、米国景気の減速はかなり進行しているのではとの懸念もある。」
Ｍ「それでも昨日の米国株しっかりと上昇したんだからな。」
Ｔ「ああ。前日までも結構上げたんだが、その反動や週末要因もあって、昨日くらいは一服となっても不思議はなかった。」
Ｍ「でもあの弱い雇用統計をうけて、利下げの期待が一段と高まったんだろう。」
Ｔ「ただあまり期待高まるのも危険だよな。」
Ｍ「そうだな。市場では既に今月FOMCでの利下げもあるのではとの声も聞かれてきた。」
Ｔ「ああ。あまりそういった期待高まると、実際に利下げされないと失望されることになる。」
Ｍ「まあ利下げ見送りでも、早期利下げをしっかりと示唆してくれれば問題はないとは思うけどな。」
Ｔ「否応なしに今月のFOMCへの注目が高まったことになる。」
Ｍ「トランプ大統領は以前から利上げには反対姿勢を何度も示しており、逆に利下げを求めるような発言を繰り返している。」
Ｔ「今週、トランプ大統領は、FRBが利上げをしなければ、米国株は今より1万ポイント高かっただろうとの発言をしている。」
Ｍ「ダウ指数のことを言っているんだろうけど、パウエルFRB議長にしてみれば、あんたが中国やメキシコへ強硬姿勢示さなければ、米国株はもっと上がっていたと言いたいんだろうけどな。」
Ｔ「結局、トランプ大統領の強硬政策を、FRBでフォローするというという格好か・・。」
Ｍ「ある意味、トランプ大統領はそれを求めているんだろう。トランプ大統領の強行的な対中姿勢などは確かに問題だが、それを求めている米国民も少なくない。」
Ｔ「まあ確かにそうなのかもな。上手い具合に米政府とFRBで互いにフォローし合い、株式市場の支えになっていくのが理想だしな。」
Ｍ「とはいっても、やはりメキシコへの関税問題や、中国の問題は懸念だけどな。」
Ｔ「まずはメキシコか。10日の関税引き上げが迫っており、今週中に合意に至るのかどうかが注目される。」
Ｍ「合意に至らずとも関税引き上げ先延ばしという可能性も報じられており、果たしてどうなるんだろうな。」
Ｔ「日経先物は夜間で21000円台まで乗せているが、その行方次第で週明けの日本株はどう転んでも不思議はない。」
Ｍ「まあ週明け日本市場が始まるまでに、メキシコ問題解決してくれれば良いけどな。」
Ｔ「ああ。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週の日本市場はようやく上昇となった。」
Ｍ「ああ。名実共に6月相場入りとなった今週は、続落して始まったものの、その後は切り返す動きとなり、日経平均は5週ぶりの週間で上昇となった。」
Ｔ「5月から令和相場で初めて週間ベースでの上昇となった。」
Ｍ「そうだな。ようやくか・・。」
Ｔ「今週はなんといっても、米国の利下げ期待だろうな。」
Ｍ「ああ。今週火曜日にパウエルFRB議長が、利下げの可能性を示唆する発言をしている。これをうけ市場では一気に利下げムードが高まった。」
Ｔ「米国株はそれまで弱い展開続けていただけに、何か反転するきっかけを市場も求めていたのかも知れない。」
Ｍ「だろうな。それまでも米金利低下は続いており、債券市場では既に利下げの可能性もかなり織り込んで動いていたといえるんだが、株式市場では利下げ期待は高まらなかった。」
Ｔ「ああ。逆に金利低下により、長短金利の逆イールドが進んだこともあり、景気減速懸念が意識され株式市場には重石となっていた。」
Ｍ「ただパウエルFRB議長自身が利下げの可能性を示唆したことで、一転して利下げムードが高まった。」
Ｔ「いわゆるパウエルプットだな。景気先行き懸念が強まってきて株安への警戒も意識される中、パウエルFRB議長が何とかしてくれるという期待が一気に強まったんだろう。」
Ｍ「パウエルFRB議長は昨年12月の苦い経験があるからな。」
Ｔ「ああ。昨年12月、株式市場が世界景気減速懸念などから下落基調となっていた中、市場はパウエルFRB議長に期待したものの、期待に応えず失望されたな。」
Ｍ「ああ。昨年12月FOMC後の記者会見で、パウエルFRB議長は利上げ継続方針を示し、バランスシート縮小計画は変更しないとの見解を示した。」
Ｔ「パウエルプット不発となり、相場は更に波乱となった経緯がある。」
Ｍ「年明けには、フォロー的にいきなりハト派的な発言をしたことで、米国株は波乱相場から抜け出した。」
Ｔ「そういった経験からパウエルFRB議長も市場との対話が上手くなってきたのかも知れない。」
Ｍ「そのお陰で今週の米国株は随分と戻す結果となった。」
Ｔ「ああ。ある意味、パウエルFRB議長の発言がなければ、今週もやばかったのかも知れない。昨日の雇用統計酷いだろ。」
Ｍ「そうだな。雇用者数は市場予測を大幅に下回り、前月までの分は下方修正された。ADP雇用統計もかなり悪かったからな。」
Ｔ「堅調だった労働市場にも陰りが見えてきたともいえ、米国景気の減速はかなり進行しているのではとの懸念もある。」
Ｍ「それでも昨日の米国株しっかりと上昇したんだからな。」
Ｔ「ああ。前日までも結構上げたんだが、その反動や週末要因もあって、昨日くらいは一服となっても不思議はなかった。」
Ｍ「でもあの弱い雇用統計をうけて、利下げの期待が一段と高まったんだろう。」
Ｔ「ただあまり期待高まるのも危険だよな。」
Ｍ「そうだな。市場では既に今月FOMCでの利下げもあるのではとの声も聞かれてきた。」
Ｔ「ああ。あまりそういった期待高まると、実際に利下げされないと失望されることになる。」
Ｍ「まあ利下げ見送りでも、早期利下げをしっかりと示唆してくれれば問題はないとは思うけどな。」
Ｔ「否応なしに今月のFOMCへの注目が高まったことになる。」
Ｍ「トランプ大統領は以前から利上げには反対姿勢を何度も示しており、逆に利下げを求めるような発言を繰り返している。」
Ｔ「今週、トランプ大統領は、FRBが利上げをしなければ、米国株は今より1万ポイント高かっただろうとの発言をしている。」
Ｍ「ダウ指数のことを言っているんだろうけど、パウエルFRB議長にしてみれば、あんたが中国やメキシコへ強硬姿勢示さなければ、米国株はもっと上がっていたと言いたいんだろうけどな。」
Ｔ「結局、トランプ大統領の強硬政策を、FRBでフォローするというという格好か・・。」
Ｍ「ある意味、トランプ大統領はそれを求めているんだろう。トランプ大統領の強行的な対中姿勢などは確かに問題だが、それを求めている米国民も少なくない。」
Ｔ「まあ確かにそうなのかもな。上手い具合に米政府とFRBで互いにフォローし合い、株式市場の支えになっていくのが理想だしな。」
Ｍ「とはいっても、やはりメキシコへの関税問題や、中国の問題は懸念だけどな。」
Ｔ「まずはメキシコか。10日の関税引き上げが迫っており、今週中に合意に至るのかどうかが注目される。」
Ｍ「合意に至らずとも関税引き上げ先延ばしという可能性も報じられており、果たしてどうなるんだろうな。」
Ｔ「日経先物は夜間で21000円台まで乗せているが、その行方次第で週明けの日本株はどう転んでも不思議はない。」
Ｍ「まあ週明け日本市場が始まるまでに、メキシコ問題解決してくれれば良いけどな。」
Ｔ「ああ。期待したいモンだ。」
