風力とソーラー、50年までに世界の電力の半分近く賄う公算

風力とソーラー、50年までに世界の電力の半分近く賄う公算

Millicent Dent、Christopher Martin
2019年6月19日 8:59 JST

風力・ソーラー発電やバッテリーのコストが大きく低下し続け、2050年までに再生可能エネルギーが世界の電力供給源の半分近くを占めるようになる。
  ブルームバーグ・ニュー・エナジーファイナンス(BNEF)が18日公表した19年版エネルギー見通しによれば、今後30年でのこうした大きな変化は、電力需要が62%増え、新規プロジェクトに向かう投資額が13兆3000億ドル(約1444兆円)に上ることが背景だ。

Power Shift

Wind, solar and other renewables will account for half of all power by 2050
Source: BloombergNEF
  BNEFによると、ソーラーと風力が50年までに世界の電力の50%近くを賄うようになる。それ以外の再生可能エネルギーと水力、原子力の割合は合わせて21%。石炭は現在の37%から12%に低下すると予想されている。
  再生可能エネルギーへのシフトを主導するのは欧州で、50年までに欧州の電力は92%が同エネルギーにより供給される見通し。石炭火力発電所を今は増やしている中国とインドだが、両国とも50年までには電力の3分の2近くを風力およびソーラーを中心に賄うようになる見込み。
  米国では50年までに再生可能エネルギーが電力の43%を占めるとBNEFは予測している。