環境省が「未来の予報」新作動画 2100年夏、東京43度

環境省が「未来の予報」新作動画 2100年夏、東京43度

環境省が公開した「2100年 未来の天気予報」の一場面。小島瑠璃子さんが出演する(同省提供) 環境省が公開した「2100年 未来の天気予報」の一場面。小島瑠璃子さんが出演する(同省提供)

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 今年観測した最高気温は東京43・3度、名古屋44・1度-。環境省は「2100年 未来の天気予報」の新作動画をホームページで公開した。温暖化対策が不十分な場合の将来の姿をニュース番組仕立てで紹介。子供たちに対策の重要性を伝えるため、同内容のDVDを学校に貸し出す。
 夏と冬のある日の番組という設定で、タレントの小島瑠璃子(るりこ)さんがキャスターとして出演。8月下旬を想定した動画で、小島さんが「この夏もほぼ全国で40度を超えました」と語り掛ける。熱中症などによる死者は全国で1万5千人超を記録し、猛烈な台風や異常豪雨も発生しているとした。
 2月上旬を想定した動画は、東京の最高気温は26度と報じる。大豆の収穫量が激減して入手が難しくなっており、小島さんが「昔は節分に高級食材の大豆をまいていたなんて信じられない」と驚くシーンもある。
 昨年公開した予報動画が好評だったため、内容を一新した。温暖化対策の国際枠組みであるパリ協定は、産業革命前に比べ気温上昇を1・5度に抑える努力目標を掲げており、今年は目標を達成できた場合の動画も用意した。