◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2019.08.31

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の相場は波乱的に始まったものの、終わってみれば下値の底堅さが改めて確認されたという1週間だった。」

M「そうだな。先週末に米中が互いに報復措置を発表したことで、週明けは波乱相場で始まった。」

T「日経平均は2万円が再び意識されるかという水準まで売られたが、今回もその辺りでは下げ渋り見せていた。」

M「ああ。ドル円も1ドル105円割れとなり、104円台まで突っ込んだんだが、結局その日の内に105円台まで戻しているからな。」

T「日経平均2万円、ドル円相場1ドル105円という水準は、かなり強固に思えてくる。例え一時的に突っ込んで割り込んだとしても、すぐに戻せてしまうような印象も強い。」

M「そうだな。まるで時間をかけて地面を固めているような感じだ。悪くない。」

T「ああ。今週は米中摩擦激化ということから売られて始まったものの、その後米中が話し合いに前向きな姿勢を示したことで、買い戻される動きになっている。」

M「今週終わってみれば、行って来いだ。日経平均TOPIXも先週末時点とほぼ同じ水準まで戻して今週終えている。」

T「ああ。日経平均は週間ベースで僅かにマイナスとなっているが、TOPIXは続伸となった。」

M「今週は8月最終週ということもあり、ドレッシング的な買いも見られたのかも知れない。ただやはり米中が歩み寄る姿勢を引き続き見せていると言うことが示されたのが、やはり安心感に繋がっているんだろう。」

T「そうだな。ただ9/1からの関税がもしかして撤回されるのではとの期待も週末へ向けて強かった要因との見方も多い。」

M「ああ。撤回はしなくても発動を延期するとか、そういった期待は確かに強まっていたと言える。」

T「トランプ大統領もその可能性があるような事も言っていたし、中国も9月に対面協議を行うなら、新たな追加関税を辞めるべきだとの見解を示していた。」

M「もし発動延期となれば、米国株も日本株もひとまず爆上げが想定される。なんせ、8月相場の波乱は、トランプ大統領が対中関税第4弾を9/1から発動させると言い出したことから始まったんだからな。」

T「ああ。それが延期されれば確かに8月に下げた分を戻したって不思議はない。」

M「売り方にしてみれば、もしそうなれば大変なことになるため、週末へ向けて買い戻せざるを得なかったと言える。」

T「その為週末へ向けて戻す相場になったんだが・・。」

M「どうも9/1から関税発動はされそうだな。」

T「ああ。トランプ大統領が正式に通知したようだし、予定通り中国からの家電や衣料品など約1100億ドル分に15%の追加関税を掛けるようだ。」

M「これにより中国も報復関税を9/1から発動するだろうな。果たしてこんな状況で米中協議が出来るのかどうか・・。」

T「やはり最悪なのが、歩み寄らずに決裂すると言うことだ。協議続けるならまだ良いのだが・・。」

M「ただ協議しても、まとまるのかどうか・・。結局、どちらかが大きく譲歩しないと厳しいからな。」

T「トランプ大統領は大統領選を睨んで、対中強硬姿勢はそう大きくは崩せないだろうし、中国も今年10月に建国70周年となり、大規模な式典を予定している。その前に譲歩する姿勢など見せられないだろう。」

M「ただ中国は出来れば70周年を前に、米中問題を大きく進展させたいという事も考えられる。」

T「確かに・・。だからといって大きく譲歩するとは思えないが、歩み寄る姿勢は見せ続ける可能性はありそうだ。」

M「このままでは10/1から、米国は既に関税発動している中国製品2500億ドル分について、税率引き上げる予定なんだからな。」

T「そうだな。9月は大きく進展が見られれば良いのだが・・。」

M「取りあえず週明けの日本株どういった動き見せるのか注目だな。」

T「ああ。週明け米国は祝日だが、トランプ大統領や中国から、また何か発言出てくる可能性もあり注目したい。」

M「特に中国だな。9/1から関税発動された場合、果たして引き続き歩み寄る姿勢を見せてくるのかどうか・・。見せてくれば安心感も出るだろうからな。」

T「そうだな。期待したいモンだ。」