Re: オプション通信2のおまけ 2010/ 7/28 17:06

一部のマニアの間で密かな人気なバックスプレッド戦略(笑)。何せお気軽にやっている私の意見ですので、外れていること大だと思いますが、思いつくまま書いてみます。まずはバックスプレッドについての確認から。

例えば現在、日経平均14500円くらいですが、140Pを1枚売ると同時に125Pを8枚くらい購入。ポイントは売った代金>買った代金にしておくこと。これだと日経平均が変わらずか上昇した場合は普通にタイムディケイである程度の収益確保。万が一の急落の場合、OTMのIVが急騰することで今度は買っている125Pの値段が急騰することで売っている140Pの含み損をカバーするか、あるいはそれ以上の多額の収益を獲得できる(であってますか、ACさん?w)

でこの戦略、上がってもよし下がってもよしと、いいこと尽くめなようですが、万能の戦略がないように、弱点もなきにしもあらず。まず急落ではなくじりじり下がってくる場合。こういう場合は売っている140Pは素直に値段が上がってきます(含み損増大)が、ヘッジ目的で買っている125Pは無反応かそれに近い値動きをしてくるような場合、気がつけば単純にプットを売っているのとあまり変わらない状況になる可能性があります。あと組んでいるオプションのSQが近い場合。この場合も例えば前日比マイナス500円くらいでも売っている140Pは素直に値段が上がるものの、買っているほうはもはや無反応という可能性があります。

この戦略、分解すると(単純プット売り+farOTMのプット買い)ということになります。(単純プット売り+次月プット買い)、(単純プット売り+一つ下のプット買い)、(単純プット売り+下のプット複数枚買い)とまあ、いろいろ戦略があるようですが、プット売りのヘッジをどうするかによって色んな戦略があるようですが、その一形態ですね。バックスプレッド戦略のヘッジはfarOTMのプット買いなわけですが、ようするにここが無反応になるような状況はバックスプレッド戦略には不利ということになります。さっきも書きましたが、じりじり下がってくる場合もその一つだと思いますし、SQまでの期間も重要だと思います。あと、急落時にOTMのIVが上がってくるという点も重要だと思います。IVが上がるというのは、ようするに、みんなが急落はないだろうという読みだったのが、急落がきてびっくりしてプット売りの買戻しに殺到するということですが、今のように相場が軟調で、急落に身構えているような状態だと、急落でビックリ・・・・という事が少ないのかな、と思います。

ちなみに私、非常に興味はあるのですが、プット売りのヘッジの権利行使価格が遠いというところに少し抵抗があって、実戦で試せずにいます。というのは、例えば145P売り140P買いの場合、どんなに暴落がきても最大損失は限定されていますが、バックスプレッドの場合、140P売りの値段の上昇に125P買いがついてきてくれないと、さっき書いたように単純プット売りになりそうで、少し抵抗があります。まあ、オプションの戦略の優位性も大事ですが、自分の性格にあっているかも大事という事で(笑)

■バックスプレッド

おおむね考察されている通りだと思います。
相場の下落に対してファーOTMプットが無反応というのは、言い換えればIVが低下しているということでもありますから、ベガでやられている状態になりますね。遠いところはガンマの影響が小さくベガの影響が大きいですが、これは2、300円の原資産の動きには反応せず、サプライズに反応するという特性を表わしています。ここのところがこの戦略の難しさですね。

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